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公開番号2024121366
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-06
出願番号2023028431
出願日2023-02-27
発明の名称ドリルパイプの品質管理システム
出願人日特建設株式会社,株式会社和工
代理人個人,個人
主分類E21B 17/20 20060101AFI20240830BHJP(地中もしくは岩石の削孔;採鉱)
要約【課題】ドリルパイプの使用状況を検知し、修復や交換が必要な可能性があるドリルパイプを使用者に通知することができる、ドリルパイプの品質管理システムを提供する。
【解決手段】削孔H内に挿入されるドリルパイプPに取り付けられ、ドリルパイプP毎の識別情報が書き込まれているタグ2と、削孔Hの外側に設けられ、タグ2毎の識別情報を読み取る読取手段3と、読取手段3が読み取った識別情報に基づきドリルパイプPの劣化の程度を示す劣化指標情報を生成する制御部と、制御部が生成した劣化指標情報に基づき報知を行う報知手段(表示部41及びスピーカー)と、を備えるドリルパイプの品質管理システム1。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
削孔内に挿入されるドリルパイプに取り付けられ、前記ドリルパイプ毎の識別情報が書き込まれているタグと、
前記削孔の外側に設けられ、前記タグ毎の前記識別情報を読み取る読取手段と、
前記読取手段が読み取った前記識別情報に基づき前記ドリルパイプの劣化の程度を示す劣化指標情報を生成する制御部と、
前記制御部が生成した前記劣化指標情報に基づき報知を行う報知手段と、
を備えるドリルパイプの品質管理システム。
続きを表示(約 2,000 文字)【請求項2】
前記制御部は、前記識別情報毎の読取回数が所定の閾値以上になった前記ドリルパイプについて、前記劣化指標情報として前記読取回数を示す読取回数通知及び/又は使用者に点検を促す点検通知を生成する請求項1に記載のドリルパイプの品質管理システム。
【請求項3】
前記制御部は、前記読取手段が読み取った前記識別情報の数に基づき、前記削孔内にある前記ドリルパイプの数を示す本数情報を生成し、
前記報知手段は、前記本数情報に基づき前記削孔の長さに関する報知を行う請求項1に記載のドリルパイプの品質管理システム。
【請求項4】
前記タグには、前記識別情報と共に前記ドリルパイプ毎の長さを示す長さ情報が書き込まれていて、
前記読取手段は、前記識別情報と共に前記長さ情報を読み取り、
前記制御部は、前記読取手段が読み取った全ての前記ドリルパイプの前記長さ情報に基づき、前記削孔内にある前記ドリルパイプの合計長を示す合計長情報を生成し、
前記報知手段は、前記合計長情報に基づき前記削孔の長さに関する報知を行う請求項1に記載のドリルパイプの品質管理システム。
【請求項5】
前記読取手段は、前記削孔へと向かう前記ドリルパイプの進行経路において、前記削孔の開口部に隣接して設けられた前方読取手段と、前記前方読取手段よりも前記開口部から離間して設けられた後方読取手段とにより構成され、
前記制御部は、前記タグの前記識別情報について、前記後方読取手段から前記前方読取手段の順に読み取りが行われた場合に前記ドリルパイプは前記削孔内に進行したと判定し、前記前方読取手段から前記後方読取手段の順に読み取りが行われた場合に前記ドリルパイプは前記削孔内から抜去されたと判定し、前記削孔内にある前記ドリルパイプの数を示す本数情報を生成し、
前記報知手段は、前記本数情報に基づき前記削孔の長さに関する報知を行う請求項1に記載のドリルパイプの品質管理システム。
【請求項6】
前記識別情報には、前記ドリルパイプの長さ情報が含まれ、
前記読取手段は、前記削孔へと向かう前記ドリルパイプの進行経路において、前記削孔の開口部に隣接して設けられた前方読取手段と、前記前方読取手段よりも前記開口部から離間して設けられた後方読取手段とにより構成され、
前記制御部は、前記タグの前記識別情報について、前記後方読取手段から前記前方読取手段の順に読み取りが行われた場合に前記ドリルパイプは前記削孔内に進行したと判定し、前記前方読取手段から前記後方読取手段の順に読み取りが行われた場合に前記ドリルパイプは前記削孔内から抜去されたと判定し、前記削孔内にある前記ドリルパイプの前記長さ情報に基づき、前記削孔内にある前記ドリルパイプの合計長を示す合計長情報を生成し、
前記報知手段は、前記合計長情報に基づき前記削孔の長さに関する報知を行う請求項1に記載のドリルパイプの品質管理システム。
【請求項7】
前記タグは、前記ドリルパイプの軸方向に沿い設けられた第1タグと第2タグにより構成され、前記第1タグの第1識別情報と前記第2タグの第2識別情報は異なるものであり、
前記制御部は、前記ドリルパイプの挿入時に前記第1識別情報から前記第2識別情報の順に読み取りを行ったことを記憶し、前記第2識別情報から前記第1識別情報の順に読み取りが行われた場合に、前記ドリルパイプは前記削孔内から抜去されたと判定し、前記削孔内にある前記ドリルパイプの数を示す本数情報を生成し、
前記報知手段は、前記本数情報に基づき前記削孔の長さに関する報知を行う請求項1に記載のドリルパイプの品質管理システム。
【請求項8】
前記タグは、前記ドリルパイプの軸方向に沿い設けられた第1タグと第2タグにより構成され、前記第1タグの第1識別情報と前記第2タグの第2識別情報は異なるものであり、
前記制御部は、前記ドリルパイプの挿入時に前記第1識別情報から前記第2識別情報の順に読み取りを行ったことを記憶し、前記第2識別情報から前記第1識別情報の順に読み取りが行われた場合に、前記ドリルパイプは前記削孔内から抜去されたと判定し、前記削孔内にある前記ドリルパイプの前記長さ情報に基づき、前記削孔内にある前記ドリルパイプの合計長を示す合計長情報を生成し、
前記報知手段は、前記合計長情報に基づき前記削孔の長さに関する報知を行う請求項1に記載のドリルパイプの品質管理システム。
【請求項9】
前記報知手段は、前記報知を文字、画像及び音のうち少なくとも1つにより行う請求項1乃至8の何れか1項に記載のドリルパイプの品質管理システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ドリルパイプを用いたボーリングを行う際に使用されるドリルパイプの品質管理システムに関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、土壌のボーリングは、先端にビットが接続されたドリルパイプを用いて行われていて、必要な削孔長に応じて接続するドリルパイプの本数を調整することが行われている。
【0003】
そして、ボーリング中の削孔長の管理は、目視による確認の他、土壌に挿入されているドリルパイプの本数と、孔口から露出している残尺を計測することで行われている。この場合、土壌に挿入されているドリルパイプの本数は、当初用意したドリルパイプの本数から、ドリルパイプの残数を引くことで算出されている。
【0004】
また、近年では、削孔長の管理を、土壌に挿入されているドリルパイプの本数や注入ホースの長さを、センサを用いて自動的に把握することが行われるようになっている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-190329号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、使用に伴いドリルパイプが劣化していくため、使用開始から所定回数使用されたドリルパイプについては修復や交換の対象とする必要があるが、こうした使用回数の管理については行われておらず、熟練の作業者が目視等で劣化の程度を判定し、必要な対応を行っていた。
【0007】
しかし、施工に用いる多数のドリルパイプの全てについて作業者が目視確認を行い修復や交換の要否を確認することは、多くの手間と時間を要するものであり、煩雑な作業であった。
【0008】
また、熟練の作業者でなくてもドリルパイプの劣化の程度を判定して修復や交換の要否を判定することができるよう、当該判定の要否判断を補助するシステムがあれば好ましい。
【0009】
本発明はこのような問題を解決することを課題とするものであって、ドリルパイプの使用状況を検知し、修復や交換が必要な可能性があるドリルパイプを使用者に通知することができる、ドリルパイプの品質管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、削孔内に挿入されるドリルパイプに取り付けられ、前記ドリルパイプ毎の識別情報が書き込まれているタグと、前記削孔の外側に設けられ、前記タグ毎の前記識別情報を読み取る読取手段と、前記読取手段が読み取った前記識別情報に基づき前記ドリルパイプの劣化の程度を示す劣化指標情報を生成する制御部と、前記制御部が生成した前記劣化指標情報に基づき報知を行う報知手段と、を備えるドリルパイプの品質管理システムであることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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