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公開番号2024121015
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-05
出願番号2024108115,2021508885
出願日2024-07-04,2020-03-02
発明の名称可動型カテーテル
出願人国立大学法人滋賀医科大学,日本ゼオン株式会社
代理人前田・鈴木国際特許弁理士法人
主分類A61M 25/092 20060101AFI20240829BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】操作性および挿入性を両立的に向上し得る可動型カテーテルを提供すること。
【解決手段】遠位端および近位端を有する可撓性のチューブ2を有する可動型カテーテルである。チューブ2は、軸心方向に圧縮力を受けても実質的に柔軟性が変化しない第1チューブ部(シース本体部20)と、該第1チューブ部の遠位端に連続するように接合され、軸心方向に作用する圧縮力の程度に応じて圧縮されて硬質となり、該圧縮力が解除されることにより元に戻って軟質となる多孔質チューブで構成された第2チューブ部(偏向部21)とを備え、第2チューブ部を軸心方向に圧縮する圧縮力および該第2チューブ部を偏向させる偏向力を解除可能に作用させる操作手段(ワイヤW1,W2)を有する。
【選択図】図2B
特許請求の範囲【請求項1】
体内に挿入される遠位端および体外に配置される近位端を備える可撓性のチューブを有する可動型カテーテルであって、
前記チューブは、軸心方向に圧縮力を受けても実質的に柔軟性が変化しない
シース本体部
と、該
シース本体部
の遠位端に連続するように
配置
され、
ポリテトラフルオロエチレンを多孔質化して得られた
多孔質チューブで構成された
偏向部
とを備え、
前記偏向部
を偏向させる偏向力
を解
除可能に作用させる操作手段を有
する
可動型カテーテル。
続きを表示(約 470 文字)【請求項2】
前記チューブは、該チューブの管壁内に、該チューブの近位端部から遠位端部に至る互いに離間して配置された少なくとも3本のワイヤ用ルーメンを備え、
前記操作手段は、一端部側の略半分が前記ワイヤ用ルーメンの一つに挿通され、中間部分が前記
偏向部
の遠位端部で折り返されて、他端部側の略半分が前記ワイヤ用ルーメンの他の一つに挿通され、一端部および他端部が前記
シース本体部
の近位端に至っている少なくとも2本のワイヤを備える請求項1に記載の可動型カテーテル。
【請求項3】
前記チューブは、該チューブの管壁内に、該チューブの近位端部から遠位端部に至る互いに離間して配置された少なくとも3本のワイヤ用ルーメンを備え、
前記操作手段は、遠位端が前記
偏向部
の遠位端部に接続され、前記ワイヤ用ルーメンの一つに挿通されて、近位端が前記
シース本体部
の近位端に至っている少なくとも3本のワイヤを備える請求項1に記載の可動型カテーテル。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、各種の治療や検査等を行うために用いられる医療用処置具であるカテーテルに関し、特に、先端部等を自在に偏向することが可能な可動型カテーテル(Steerable Catheter)に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
体腔、管腔または血管等を通して、各種の臓器(たとえば、胆管、心臓)等の目的組織まで挿入される医療用処置具(たとえば、造影剤注入用カテーテル、電極カテーテル、アブレーションカテーテル、カテーテルシースを含む)として、その挿入や目的組織への接近の容易化等を図るため、体内に挿入されるカテーテルの先端(遠位端)の向きを、体外に配置されるカテーテルの基端(近位端)側に設けられた操作部を操作することにより偏向できるようにした可動型のカテーテルが知られている(たとえば、特許文献1および特許文献2参照)。
【0003】
特許文献1に記載のカテーテルは、胆管内の検査のために胆管内にX線造影剤を注入するためなどに用いられる内視鏡用のカテーテルであって、内視鏡を介して十二指腸内まで挿入されたのち、先端部を十二指腸側から十二指腸乳頭に挿入して胆管内に到達させやすいように、体外側から操作ワイヤを操作する(押し出しまたは引っ張る)ことによって、先端部を偏向(湾曲)操作できるようにしたカテーテルである。この特許文献1に記載のカテーテルは、造影剤を注入するためなどに用いられる大径のルーメンとは別に、先端部を偏向操作するための操作ワイヤが挿入されるルーメンを有していて、操作ワイヤはカテーテルの先端部に設けられた先端チップとプラズマ溶接などの手段によって接合されているため、体外側の操作ワイヤを引っ張ることにより、カテーテルの先端部を偏向させることができる。
【0004】
特許文献2に記載の先端可動カテーテルは、心臓に対してカテーテルアブレーション処置を行うためにアブレーションカテーテルを心臓の処置すべき部位まで案内するためなどに用いられるカテーテルであって、アブレーションカテーテルの先端を心臓の所望の位置に案内しやすいように、体外側から操作部を操作することによって、先端部を偏向(湾曲)操作できるようにしたカテーテルである。この特許文献2に記載されたカテーテルを構成するカテーテルチューブは、各種の処置具が挿入されるメインルーメンの他に、その管壁内の互いに180°対向する位置に、一対のワイヤ用ルーメンを有している。そして、カテーテルチューブの先端部の偏向すべき部分は、たとえば先端に行くにしたがってその剛性が段階的に低く設定されており、その先端部に一体的に装着されたリング(プルリング)に、ワイヤ用ルーメンのそれぞれに挿通された一対のワイヤのそれぞれの先端をレーザ溶接などの手段により接続し、該一対のワイヤのそれぞれの基端は操作部に接続してある。そして、その操作部を操作することによって、一方のワイヤを引っ張り、他方のワイヤを弛ませて、チューブ先端の向きを制御できるようにしている。
【0005】
ところで、この種の可動型カテーテルでは、可動部(偏向部)はワイヤの操作により容易かつ自在に偏向(湾曲)させ得る程度の柔軟性を有する必要がある。しかしながら、操作性を考慮して柔軟(軟質)な構成にすると、たとえば胆管等の管腔内の狭窄部を突破(貫通)させるような場合に屈曲や座屈が生じてしまい、挿入性が低下するおそれがある。反対に、操作性を考慮して剛直(硬質)な構成にすると、操作性が犠牲になるおそれがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2002-272675号公報
特開2014-188039号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、その目的は、操作性および挿入性を両立的に向上し得る可動型カテーテルを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明に係る可動型カテーテルは、
体内に挿入される遠位端および体外に配置される近位端を備える可撓性のチューブを有する可動型カテーテルであって、
前記チューブは、軸心方向に圧縮力を受けても実質的に柔軟性が変化しない第1チューブ部と、該第1チューブ部の遠位端に連続するように接合され、軸心方向に作用する圧縮力の程度に応じて圧縮されて硬質となり、該圧縮力が解除されることにより元に戻って軟質となる多孔質チューブで構成された第2チューブ部とを備え、
前記第2チューブ部を軸心方向に圧縮する圧縮力および該第2チューブ部を偏向させる偏向力をそれぞれ解除可能に作用させる操作手段を有する。
【0009】
本発明に係る可動型カテーテルによれば、操作手段を適宜に操作して、第2チューブ部に圧縮力をなるべく作用させずに軟質な状態を維持したまま、第2チューブ部に偏向力を作用させることにより、第2チューブ部を偏向させることができ、このとき第2チューブ部は軟質な状態であるから、良好な操作性を実現することができる。一方、たとえば胆管等の体内管腔内の狭窄部を突破(貫通)させるような場合には、操作手段を適宜に操作して、第2チューブ部に圧縮力を作用させて硬質な状態とすることにより、屈曲や座屈が生じることを抑制することができ、挿入性を向上することができる。したがって、操作性および挿入性を両立的に向上し得る可動型カテーテルを提供することができる。
【0010】
本発明に係る可動型カテーテルにおいて、前記チューブは、該チューブの管壁内に、該チューブの近位端部から遠位端部に至る互いに離間して配置された少なくとも3本のワイヤ用ルーメンを備え、前記操作手段は、一端部側の略半分が前記ワイヤ用ルーメンの一つに挿通され、中間部分が前記第2チューブ部の遠位端部で折り返されて、他端部側の略半分が前記ワイヤ用ルーメンの他の一つに挿通され、一端部および他端部が前記第1チューブ部の近位端に至っている少なくとも2本のワイヤを備えることができる。第2チューブ部に圧縮力が作用するように各ワイヤ間で同じ引張力で全てのワイヤ(またはワイヤ用ルーメンの配置に応じた適宜な一部のワイヤ)のそれぞれの両端部(一端部および他端部)を引っ張ることにより、第2チューブ部を硬質な状態とさせ得る。また、第2チューブ部に偏向力が作用するように各ワイヤ間で引張力に差をつけて引っ張る(または一部のワイヤのみ引っ張る)ことにより、該引張力の差に応じて第2チューブ部を偏向させ得る。
(【0011】以降は省略されています)

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