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公開番号2024120996
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-05
出願番号2024107407,2022150560
出願日2024-07-03,2016-04-29
発明の名称癌を治療するための方法
出願人ラジウス ファーマシューティカルズ,インコーポレイテッド
代理人個人
主分類A61K 31/137 20060101AFI20240829BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】癌を治療するための方法を提供すること。
【解決手段】Y537S、Y537C、Y537N、D538GおよびS463Pからなる群から選択される1つ以上のエストロゲン受容体アルファ変異を有する、子宮癌、卵巣癌、及び下垂体癌から選択されるエストロゲン受容体アルファ陽性癌を有する対象において腫瘍成長を阻害するためのまたは腫瘍退縮を生じさせるための薬剤であって、有効成分として、治療上有効量の所定の構造を有するRAD1901またはその塩もしくは溶媒和物を含み、該剤は、パルボシクリブと組み合わせて使用される、薬剤。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
Y537S、Y537C、Y537N、D538GおよびS463Pからなる群から選択される1つ以上のエストロゲン受容体アルファ変異を有する、子宮癌、卵巣癌、及び下垂体癌から選択されるエストロゲン受容体アルファ陽性癌を有する対象において腫瘍成長を阻害するためのまたは腫瘍退縮を生じさせるための薬剤であって、有効成分として、治療上有効量の構造:
TIFF
2024120996000022.tif
53
161
を有するRAD1901またはその塩もしくは溶媒和物を含み、該剤は、パルボシクリブと組み合わせて使用される、薬剤。
続きを表示(約 780 文字)【請求項2】
前記癌が、転移性癌である、請求項1に記載の薬剤。
【請求項3】
前記変異が、Y537Sである、請求項1に記載の薬剤。
【請求項4】
投与後の腫瘍中のRAD1901またはその塩もしくは溶媒和物の濃度対血漿中のRAD1901またはその塩もしくは溶媒和物の濃度の比(T/P)が、少なくとも約15である、請求項1に記載の薬剤。
【請求項5】
前記その塩が、RAD1901二塩酸塩である、請求項1に記載の薬剤。
【請求項6】
前記治療上有効量が、150mg~2,000mgである、請求項1に記載の薬剤。
【請求項7】
Y537S、Y537C、Y537N、D538GおよびS463Pからなる群から選択される1つ以上のエストロゲン受容体アルファ変異を有する、子宮癌、卵巣癌、及び下垂体癌から選択されるエストロゲン受容体アルファ陽性癌を有する対象において癌を治療するための薬剤であって、有効成分として、構造:
TIFF
2024120996000023.tif
51
161
を有するRAD1901またはその塩もしくは溶媒和物を含み、該剤は、cdk4/6阻害剤と組み合わせて使用される、薬剤。
【請求項8】
前記RAD1901が、100mg~1,500mgの合計1日投与量で投与される、請求項7に記載の薬剤。
【請求項9】
前記cdk4/cdk6阻害剤が、アベマシクリブ、リボシクリブ、及びパルボシクリブからなる群から選択される、請求項7に記載の薬剤。
【請求項10】
前記cdk4/6阻害剤が、パルボシクリブである、請求項9に記載の薬剤。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2015年4月29日に出願された米国仮特許出願第62/154,699号、2015年4月30日に出願された米国仮特許出願第62/155,451号、2015年11月6日に出願された米国仮特許出願第62/252,085号、2015年12月10日に出願された米国仮特許出願第62/265,696号、2015年5月7日に出願された米国仮特許出願第62/158,469号、2015年11月9日に出願された米国仮特許出願第62/252,916号、2015年12月10日に出願された米国仮特許出願第62/265,774号、2015年7月15日に出願された米国仮特許出願第62/192,940号、2015年12月10日に出願された米国仮特許出願第62/265,658号、2016年4月15日に出願された米国仮特許出願第62/323,572号、2015年7月15日に出願された米国仮特許出願第62/192,944号、2015年12月10日に出願された米国仮特許出願第62/265,663号、2016年4月15日に出願された米国仮特許出願第62/323,576号の利益を主張するものであり、これらのすべては、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる。
続きを表示(約 2,300 文字)【0002】
本発明は、癌を治療するための方法に関する。
【背景技術】
【0003】
乳癌は、3つの受容体:エストロゲン受容体(ER)、プロゲステロン受容体(PR)、及びヒト上皮成長因子受容体-2(Her2)の発現に基づいて3つのサブタイプに分類される。ERの過剰発現は、多くの乳癌患者において見出される。ER陽性(ER+)の乳癌は、すべての乳癌の3分の2を含む。エストロゲン及びERは、例えば、乳癌以外の卵巣癌、結腸癌、前立腺癌、及び子宮内膜癌と関連している。
【0004】
ERは、エストロゲンによって活性化し、DNAに結合する細胞核へ移行し、それにより、様々な遺伝子の活性を調節することができる。例えば、非特許文献1、及び非特許文献2を参照されたい。
【0005】
エストロゲン産生を阻害する薬剤、例えば、アロマターゼ阻害剤(AI、例えば、レトロゾール、アナストロゾール、及びアロマシン)、またはER活性を直接遮断するもの、例えば、選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM、例えば、タモキシフェン、トレミフェン、ドロロキシフェン、イドキシフェン、ラロキシフェン、ラソフォキシフェン、アルゾキシフェン、ミプロキシフェン、レボルメロキシフェン、及びEM-652(SCH 57068))ならびに選択的エストロゲン受容体ディグレーダー(SERD、例えば、フルベストラント、TAS-108(SR16234)、ZK191703、RU58668、GDC-0810(ARN-810)、GW5638/DPC974、SRN-927、ICI182782、及びAZD9496)は、すでに使用されているか、またはER陽性乳癌の治療において開発されている。
【0006】
SERM(例えばタモキシフェン)及びAIは、ER陽性乳癌のための第1選択のアジュバント全身療法としてよく使用されている。タモキシフェンは、ER陽性乳癌に一般に使用されている。AIは、体内でアンドロゲンをエストロゲンに変える、アロマターゼの活性を遮断することによって末梢組織中のエストロゲン産生を抑える。しかしながら、AIは、卵巣がエストロゲンを生成するのを止めることができず、そのため、AIは、主に、閉経後の女性を治療するために使用される。さらに、AIは、重篤な副作用が少なく、タモキシフェンよりもさらに有効であるため、AIは、閉経前の女性を治療するために使用され、卵巣機能を抑えることもできる。例えば、非特許文献3を参照されたい。
【0007】
これらの薬剤による初期治療が成功し得るが、多くの患者は、最終的には、薬物耐性乳癌を再発する。ERに影響を及ぼす変異は、この抵抗性の発症のためにある潜在的機序として現れる。例えば、非特許文献4を参照されたい。ERのリガンド結合ドメイン(LBD)における変異は、内分泌療法のうちの少なくとも1つの方針を受けている患者からの21%の転移性ER陽性乳癌試料に見出される。非特許文献5。
【0008】
フルベストラントは、現在、抗エストロゲン療法後の疾患の進行があるER陽性転移性乳癌の治療に承認されている唯一のSERDである。その臨床的有効性にもかかわらず、フルベストラントの効用は、単回投与において投与され得る薬物の量によって、バイオアベイラビリティの低下によって制限されている。18F-フルオロエストラジオール陽電子放出断層撮影法(FES-PET)を用いた画像研究は、500mgの用量レベルでさえ、患者の中には、完全なERの阻害を有さない場合があり、不十分な投与は、治療不全の理由であり得ることを示唆している。
【0009】
エストロゲン標的療法に関連する別の課題は、子宮、骨、及びその他の組織への望ましくない効果を有し得ることである。ERは、多種多様な組織及び細胞型にエストロゲン応答性遺伝子の転写を指示する。これらの効果は、特に、エストロゲン及びその他の卵巣ホルモンの内因性レベルが、更年期中に減退する場合に、顕著であり得る。例えば、タモキシフェンは、子宮内膜における部分アゴニストとして作用するため、閉経前の女性における骨粗しょうを引き起こし、子宮内膜癌のリスクを増大させ得る。閉経後の女性では、AIは、タモキシフェンよりもさらに骨喪失及び骨折を引き起こし得る。フルベストラントで治療された患者はまた、作用機序により、骨粗鬆症のリスクにさらされ得る。
【0010】
サイクリン及びサイクリン依存性キナーゼ(CDK)等の細胞周期調節因子は、ERの発現への効果を有することが報告されている。非特許文献6。選択的CDK4/6阻害剤(例えば、リボシクリブ、アベマシクリブ、及びパルボシクリブ)は、使用可能な腫瘍型を有し、CDK4/6は、標的となるG1期からS期への細胞周期移行において、正常細胞に対して改善された有効性があり、副作用のより少ない、極めて重要な役割を有する。非特許文献7、これは、2016年3月31日にオンラインで発行されている(http://www.nature.com/nrclinonc/journal/vaop/ncurrent/full/nrclinonc.2016.26.html)。選択的なCDK4/6阻害剤は、ER陽性乳癌に罹患している患者において内分泌療法と併用して試験した場合に、最良の応答性を示した。
(【0011】以降は省略されています)

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