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公開番号2024120995
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-05
出願番号2024107378,2023098329
出願日2024-07-03,2009-10-01
発明の名称金融商品取引管理装置、プログラム
出願人株式会社マネースクエアHD
代理人個人,個人
主分類G06Q 40/04 20120101AFI20240829BHJP(計算;計数)
要約【課題】第一注文が逆指値注文のイフダンオーダーにおいて、第一注文と第二注文との約定によって顧客が不利益を被りうる事態を回避させる。
【解決手段】金融商品の注文を行う注文情報であって、特定の条件に適合する場合に約定情報生成手段が注文を取り消すことのできる注文情報を生成する、金融商品取引管理装置1の注文情報生成部16は、相場価格が所定の価格幅以上に変動し、該価格幅に一又は複数の前記買い注文価格が含まれる場合、価格幅に含まれる、所定の条件を満たす一又は複数の買い注文価格の買い注文情報に基づいて、約定情報生成部14による、一又は複数の買い注文を取り消すための処理が行われ、注文情報生成部16が、取り消された前記買い注文の買い注文価格において指値注文を行う注文情報を生成する。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項１】
金融商品の売買取引を管理する金融商品取引管理装置であって、
前記金融商品の売買注文を行うための売買注文申込情報を受け付ける注文入力受付手段と、
前記金融商品の相場価格情報を取得する価格情報受信手段と、
該注文入力受付手段が受け付けた前記売買注文申込情報及び前記価格情報受信手段が取得した前記相場価格情報に基づいて金融商品の注文を行う注文情報であって、特定の条件に適合する場合に約定情報生成手段が前記注文を取り消すことのできる前記注文情報を生成する注文情報生成手段と、
を備え、
前記注文情報生成手段は、
一の前記売買注文申込情報に基づいて、前記注文情報として、同一種類の前記金融商品を所定の買い注文価格で買い注文をする買い注文情報を複数生成し、個々の前記注文情報にはそれぞれ特定の約定価格の情報を設けて、生成される複数の前記注文情報は、それぞれの前記買い注文価格が異なる価格となるように構成し、
前記金融商品の前記相場価格情報に基づく相場価格が所定の価格幅以上に変動し、該価格幅に一又は複数の前記買い注文価格が含まれる場合、前記価格幅に含まれる、所定の条件を満たす一又は複数の前記買い注文価格の前記買い注文情報に基づいて、前記約定情報生成手段による、一又は複数の前記買い注文を取り消すための処理が行われ、前記注文情報生成手段が、取り消された前記買い注文の買い注文価格において指値注文を行う前記注文情報を生成するように構成されたことを特徴とする金融商品取引管理装置。
続きを表示（約 2,800 文字）【請求項２】
金融商品の売買取引を管理する金融商品取引管理装置であって、
前記金融商品の売買注文を行うための売買注文申込情報を受け付ける注文入力受付手段と、
前記金融商品の相場価格情報を取得する価格情報受信手段と、
該注文入力受付手段が受け付けた前記売買注文申込情報及び前記価格情報受信手段が取得した前記相場価格情報に基づいて金融商品の注文を行う注文情報であって、特定の条件に適合する場合に約定情報生成手段が前記注文を取り消すことのできる前記注文情報を生成する注文情報生成手段と、
を備え、
前記注文情報生成手段は、
一の前記売買注文申込情報に基づいて、前記注文情報として、同一種類の前記金融商品を所定の売り注文価格で売り注文をする売り注文情報を複数生成し、個々の前記注文情報にはそれぞれ特定の約定価格の情報を設けて、生成される複数の前記注文情報は、それぞれの前記売り注文価格が異なる価格となるように構成し、
前記金融商品の前記相場価格情報に基づく相場価格が所定の価格幅以上に変動し、該価格幅に一又は複数の前記売り注文価格が含まれる場合、前記価格幅に含まれる、所定の条件を満たす一又は複数の前記売り注文価格の前記売り注文情報に基づいて、前記約定情報生成手段による、一又は複数の前記売り注文を取り消すための処理が行われ、前記注文情報生成手段が、取り消された前記売り注文の売り注文価格において指値注文を行う前記注文情報を生成するように構成されたことを特徴とする金融商品取引管理装置。
【請求項３】
金融商品の売買取引を管理する金融商品取引管理装置であって、
前記金融商品の売買注文を行うための売買注文申込情報を受け付ける注文入力受付手段と、
前記金融商品の相場価格情報を取得する価格情報受信手段と、
該注文入力受付手段が受け付けた前記売買注文申込情報及び前記価格情報受信手段が取得した前記相場価格情報に基づいて金融商品の注文を行う注文情報であって、特定の条件に適合する場合に約定情報生成手段が前記注文を取り消すことのできる前記注文情報を生成する注文情報生成手段と、
を備え、
前記注文情報生成手段は、
一の前記売買注文申込情報に基づいて、前記注文情報として、同一種類の前記金融商品を所定の買い注文価格で買い注文をする買い注文情報を複数生成し、個々の前記注文情報にはそれぞれ特定の約定価格の情報を設けて、生成される複数の前記注文情報は、それぞれの前記買い注文価格が異なる価格となるように構成し、
前記金融商品の前記相場価格情報に基づく相場価格が所定の価格幅以上に変動し、該価格幅に一又は複数の前記買い注文価格が含まれる場合、前記価格幅に含まれる、所定の条件を満たす一又は複数の前記買い注文価格の前記買い注文情報に基づいて、前記約定情報生成手段による、一又は複数の前記買い注文を取り消すための処理が行われ、前記注文情報生成手段が、取り消された前記買い注文の買い注文価格において指値注文を行う前記注文情報を生成するように構成され、
前記注文情報生成手段は、
取り消された前記買い注文に対応する前記買い注文価格の前記買い注文の取引を行う前記買い注文情報の生成と、該買い注文に対応する売り注文の取引を行なう売り注文情報の生成とを繰り返す処理を行うことを特徴とする金融商品取引管理装置。
【請求項４】
金融商品の売買取引を管理する金融商品取引管理装置であって、
前記金融商品の売買注文を行うための売買注文申込情報を受け付ける注文入力受付手段と、
前記金融商品の相場価格情報を取得する価格情報受信手段と、
該注文入力受付手段が受け付けた前記売買注文申込情報及び前記価格情報受信手段が取得した前記相場価格情報に基づいて金融商品の注文を行う注文情報であって、特定の条件に適合する場合に約定情報生成手段が前記注文を取り消すことのできる前記注文情報を生成する注文情報生成手段と、
を備え、
前記注文情報生成手段は、
一の前記売買注文申込情報に基づいて、前記注文情報として、同一種類の前記金融商品を所定の売り注文価格で売り注文をする売り注文情報を複数生成し、個々の前記注文情報にはそれぞれ特定の約定価格の情報を設けて、生成される複数の前記注文情報は、それぞれの前記売り注文価格が異なる価格となるように構成し、
前記金融商品の前記相場価格情報に基づく相場価格が所定の価格幅以上に変動し、該価格幅に一又は複数の前記売り注文価格が含まれる場合、前記価格幅に含まれる、所定の条件を満たす一又は複数の前記売り注文価格の前記売り注文情報に基づいて、前記約定情報生成手段による、一又は複数の前記売り注文を取り消すための処理が行われ、前記注文情報生成手段が、取り消された前記売り注文の売り注文価格において指値注文を行う前記注文情報を生成するように構成され、
前記注文情報生成手段は、
取り消された前記売り注文に対応する前記売り注文価格の前記売り注文の取引を行う前記売り注文情報の生成と、該売り注文に対応する買い注文の取引を行なう買い注文情報の生成とを繰り返す処理を行うことを特徴とする金融商品取引管理装置。
【請求項５】
前記所定の条件は、
買い注文に対しては該買い注文の取引に対応する取引を行うための売り注文、売り注文に対しては該売り注文の取引に対応する取引を行うための買い注文、としての対応注文を行うための対応注文情報が存在し、
前記対応注文の注文価格が前記所定の価格幅に含まれる、
という条件であることを特徴とする請求項１乃至４の何れか一つに記載の金融商品取引管理装置。
【請求項６】
前記注文情報生成手段は、
一の前記売買注文申込情報に基づいて生成される逆指値注文の買い注文情報又は逆指値注文の売り注文情報に対応付けられた、前記金融商品を更に他の価格について逆指値注文する逆指値注文情報を生成することを特徴とする請求項１乃至５の何れか一つに記載の金融商品取引管理装置。
【請求項７】
前記注文情報生成手段が一の前記売買注文申込情報に基づいて生成する逆指値注文の買い注文情報又は逆指値注文の売り注文情報は、前記金融商品の商品数が一定であり、複数の前記買い注文情報同士の値幅又は複数の前記売り注文情報同士の値幅がそれぞれ一定であることを特徴とする請求項１乃至５の何れか一つに記載の金融商品取引管理装置。
【請求項８】
コンピュータを請求項１乃至７の何れか一つに記載の金融商品取引管理装置として機能させることを特徴とするプログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、外国為替等、金融商品の取引を管理、支援する技術に関する。
続きを表示（約 4,000 文字）【背景技術】
【０００２】
外国為替等の金融商品の取引方法として、注文時の価格で取引を行う成行注文の他に、指値注文が知られている。従来、この金融商品の指値注文をコンピュータシステムを用いて行う発明が知られている（例えば、特許文献１参照）。また、金融商品の指値注文においては、イフダンオーダー（順位のある２つの注文を同時に出し、優先順位の高い注文である第一注文（以下「第一注文」と称する。本明細書において同じ。）が成立したら、自動的に優先順位の低い注文である第二注文（以下「第二注文」と称する。本明細書において同じ。）が有効になる注文形式のこと。本明細書において同じ。）が行われることも多い。そして、従来、金融商品のイフダンオーダーをコンピュータシステムを用いて行う発明が知られている（例えば、特許文献２参照）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２００６－９９７８７号公報
特開２００８－９５６２号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
ここで、金融商品のイフダンオーダーにおいては、現在の相場価格よりも高い価格で第一注文の買い注文を行いたい場合や、現在の相場価格よりも低い価格で第一注文の売り注文を行いたい場合もあり、そのような場合、イフダンオーダーの第一注文を逆指値注文で注文し、第二注文を指値注文で注文する。しかし、金融商品の取引市場が一旦終了した後に再開した場合にいわゆる「板寄せ方式」で約定価格が決定された場合のように、逆指値注文の第一注文と指値注文の第二注文とを一緒に約定する場合も種々考えられる。そして、上記特許文献１や特許文献２に記載の発明においてこのような状況における取引をおこなった場合、第一注文と第二注文とが同一価格で同時に約定されることになり、顧客はこれらの約定によって利益を得ることはなく、むしろ、金融商品取引業者に支払った手数料分の不利益を被ってしまうという問題がある。
【０００５】
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、第一注文が逆指値注文のイフダンオーダーにおいて、第一注文と第二注文との約定によって顧客が不利益を被りうる事態を回避させて、指値注文を行う顧客が被るリスクを低減させることができる金融商品取引管理装置を提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
かかる課題を達成するために、請求項１に記載の発明は、金融商品の売買取引を管理する金融商品取引管理装置であって、前記金融商品の売買注文を行うための売買注文申込情報を受け付ける注文入力受付手段と、前記金融商品の相場価格情報を取得する価格情報受信手段と、該注文入力受付手段が受け付けた前記売買注文申込情報及び前記価格情報受信手段が取得した前記相場価格情報に基づいて金融商品の注文を行う注文情報であって、特定の条件に適合する場合に約定情報生成手段が前記注文を取り消すことのできる前記注文情報を生成する注文情報生成手段と、を備え、前記注文情報生成手段は、一の前記売買注文申込情報に基づいて、前記注文情報として、同一種類の前記金融商品を所定の買い注文価格で買い注文をする買い注文情報を複数生成し、個々の前記注文情報にはそれぞれ特定の約定価格の情報を設けて、生成される複数の前記注文情報は、それぞれの前記買い注文価格が異なる価格となるように構成し、前記金融商品の前記相場価格情報に基づく相場価格が所定の価格幅以上に変動し、該価格幅に一又は複数の前記買い注文価格が含まれる場合、前記価格幅に含まれる、所定の条件を満たす一又は複数の前記買い注文価格の前記買い注文情報に基づいて、前記約定情報生成手段による、一又は複数の前記買い注文を取り消すための処理が行われ、前記注文情報生成手段が、取り消された前記買い注文の買い注文価格において指値注文を行う前記注文情報を生成するように構成されたことを特徴とする。
【０００７】
請求項２に記載の発明は、金融商品の売買取引を管理する金融商品取引管理装置であって、前記金融商品の売買注文を行うための売買注文申込情報を受け付ける注文入力受付手段と、前記金融商品の相場価格情報を取得する価格情報受信手段と、該注文入力受付手段が受け付けた前記売買注文申込情報及び前記価格情報受信手段が取得した前記相場価格情報に基づいて金融商品の注文を行う注文情報であって、特定の条件に適合する場合に約定情報生成手段が前記注文を取り消すことのできる前記注文情報を生成する注文情報生成手段と、を備え、前記注文情報生成手段は、一の前記売買注文申込情報に基づいて、前記注文情報として、同一種類の前記金融商品を所定の売り注文価格で売り注文をする売り注文情報を複数生成し、個々の前記注文情報にはそれぞれ特定の約定価格の情報を設けて、生成される複数の前記注文情報は、それぞれの前記売り注文価格が異なる価格となるように構成し、前記金融商品の前記相場価格情報に基づく相場価格が所定の価格幅以上に変動し、該価格幅に一又は複数の前記売り注文価格が含まれる場合、前記価格幅に含まれる、所定の条件を満たす一又は複数の前記売り注文価格の前記売り注文情報に基づいて、前記約定情報生成手段による、一又は複数の前記売り注文を取り消すための処理が行われ、前記注文情報生成手段が、取り消された前記売り注文の売り注文価格において指値注文を行う前記注文情報を生成するように構成されたことを特徴とする。
【０００８】
請求項３に記載の発明は、金融商品の売買取引を管理する金融商品取引管理装置であって、前記金融商品の売買注文を行うための売買注文申込情報を受け付ける注文入力受付手段と、前記金融商品の相場価格情報を取得する価格情報受信手段と、該注文入力受付手段が受け付けた前記売買注文申込情報及び前記価格情報受信手段が取得した前記相場価格情報に基づいて金融商品の注文を行う注文情報であって、特定の条件に適合する場合に約定情報生成手段が前記注文を取り消すことのできる前記注文情報を生成する注文情報生成手段と、を備え、前記注文情報生成手段は、一の前記売買注文申込情報に基づいて、前記注文情報として、同一種類の前記金融商品を所定の買い注文価格で買い注文をする買い注文情報を複数生成し、個々の前記注文情報にはそれぞれ特定の約定価格の情報を設けて、生成される複数の前記注文情報は、それぞれの前記買い注文価格が異なる価格となるように構成し、前記金融商品の前記相場価格情報に基づく相場価格が所定の価格幅以上に変動し、該価格幅に一又は複数の前記買い注文価格が含まれる場合、前記価格幅に含まれる、所定の条件を満たす一又は複数の前記買い注文価格の前記買い注文情報に基づいて、前記約定情報生成手段による、一又は複数の前記買い注文を取り消すための処理が行われ、前記注文情報生成手段が、取り消された前記買い注文の買い注文価格において指値注文を行う前記注文情報を生成するように構成され、前記注文情報生成手段は、取り消された前記買い注文に対応する前記買い注文価格の前記買い注文の取引を行う前記買い注文情報の生成と、該買い注文に対応する売り注文の取引を行なう売り注文情報の生成とを繰り返す処理を行うことを特徴とする。
【０００９】
請求項４に記載の発明は、金融商品の売買取引を管理する金融商品取引管理装置であって、前記金融商品の売買注文を行うための売買注文申込情報を受け付ける注文入力受付手段と、前記金融商品の相場価格情報を取得する価格情報受信手段と、該注文入力受付手段が受け付けた前記売買注文申込情報及び前記価格情報受信手段が取得した前記相場価格情報に基づいて金融商品の注文を行う注文情報であって、特定の条件に適合する場合に約定情報生成手段が前記注文を取り消すことのできる前記注文情報を生成する注文情報生成手段と、を備え、前記注文情報生成手段は、一の前記売買注文申込情報に基づいて、前記注文情報として、同一種類の前記金融商品を所定の売り注文価格で売り注文をする売り注文情報を複数生成し、個々の前記注文情報にはそれぞれ特定の約定価格の情報を設けて、生成される複数の前記注文情報は、それぞれの前記売り注文価格が異なる価格となるように構成し、前記金融商品の前記相場価格情報に基づく相場価格が所定の価格幅以上に変動し、該価格幅に一又は複数の前記売り注文価格が含まれる場合、前記価格幅に含まれる、所定の条件を満たす一又は複数の前記売り注文価格の前記売り注文情報に基づいて、前記約定情報生成手段による、一又は複数の前記売り注文を取り消すための処理が行われ、前記注文情報生成手段が、取り消された前記売り注文の売り注文価格において指値注文を行う前記注文情報を生成するように構成され、前記注文情報生成手段は、取り消された前記売り注文に対応する前記売り注文価格の前記売り注文の取引を行う前記売り注文情報の生成と、該売り注文に対応する買い注文の取引を行なう買い注文情報の生成とを繰り返す処理を行うことを特徴とする。
【００１０】
請求項５に記載の発明は、請求項１乃至４の何れか一つに記載の構成に加え、前記所定の条件は、買い注文に対しては該買い注文の取引に対応する取引を行うための売り注文、売り注文に対しては該売り注文の取引に対応する取引を行うための買い注文、としての対応注文を行うための対応注文情報が存在し、前記対応注文の注文価格が前記所定の価格幅に含まれる、という条件であることを特徴とする。
（【００１１】以降は省略されています）

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