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公開番号2024120318
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-05
出願番号2023027030
出願日2023-02-24
発明の名称ワイヤロープ検査装置
出願人株式会社熊谷組,パシフィックシステム株式会社
代理人個人,個人
主分類G01N 21/952 20060101AFI20240829BHJP(測定;試験)
要約【課題】クレーンのワイヤロープの全周囲の検査を適切に行うことができるワイヤロープ検査装置を提供する。
【解決手段】
クレーン100のシーブ104に掛け回されたワイヤロープ101を検査するワイヤロープ検査装置1は、シーブ104から所定の送り方向に送り出されるワイヤロープ101を囲うように、シーブ104に対して送り方向の側に設けられる筐体10と、筐体10の内部を通過するワイヤロープ101の周囲に等間隔をおいて筐体10の内部に配置され、ワイヤロープ101の検査画像を撮影する複数の撮影部11と、複数の撮影部11によって撮影されたワイヤロープ101の検査画像に基づいて、ワイヤロープ101の良否を判定する判定部26と、を備える。
【選択図】図3

特許請求の範囲【請求項1】
クレーンのシーブに掛け回されたワイヤロープを検査するワイヤロープ検査装置であって、
前記シーブから所定の送り方向に送り出される前記ワイヤロープを囲うように、前記シーブに対して前記送り方向の側に設けられる筐体と、
前記筐体の内部を通過する前記ワイヤロープの周囲に等間隔をおいて前記筐体の内部に配置され、前記ワイヤロープの検査画像を撮影する複数の撮影部と、
前記複数の撮影部によって撮影された前記ワイヤロープの前記検査画像に基づいて、前記ワイヤロープの良否を判定する判定部と、
を備えることを特徴とするワイヤロープ検査装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
円環状に形成されていて、その中心軸を前記送り方向と同軸にして前記送り方向に間隔をおいて、かつ前記筐体の内部を通過する前記ワイヤロープを囲うように前記筐体の内部に配置される2つの照明部を更に備え、
前記複数の撮影部は、前記2つの照明部の間を通る光であって、前記2つの照明部の径方向内側を通過する前記ワイヤロープから前記2つの照明部の径方向外側へと至る光を受光することで、前記ワイヤロープの前記検査画像を撮影する
ことを特徴とする請求項1に記載のワイヤロープ検査装置。
【請求項3】
前記複数の撮影部のそれぞれに対応して前記2つの照明部の径方向外側に配置され、前記2つの照明部の間を通る光であって、前記2つの照明部の径方向内側を通過する前記ワイヤロープから前記2つの照明部の径方向外側へと至る光を反射させる複数のミラーを更に備え、
前記複数の撮影部は、前記複数のミラーによって反射された反射光を受光することで、前記ワイヤロープの前記検査画像を撮影する
ことを特徴とする請求項2に記載のワイヤロープ検査装置。
【請求項4】
前記判定部は、前記ワイヤロープの正常状態を撮影した正常画像を教師データとする機械学習によって生成された学習モデルを使用して、前記検査画像の良否を判定する第1判定処理を行うことで、前記ワイヤロープの良否を判定する
ことを特徴とする請求項1に記載のワイヤロープ検査装置。
【請求項5】
前記判定部は、前記検査画像における前記正常画像との一致度を示すヒートマップを使用して、前記検査画像の良否を判定する第2判定処理を行うことで、前記ワイヤロープの良否を判定する
ことを特徴とする請求項4に記載のワイヤロープ検査装置。
【請求項6】
前記判定部は、前記第1判定処理の判定結果を第1スコアとして算出し、前記第2判定処理の判定結果を第2スコアとして算出し、前記第1スコア及び前記第2スコアに基づく総合スコアによって前記ワイヤロープの良否を判定する
ことを特徴とする請求項5に記載のワイヤロープ検査装置。
【請求項7】
前記筐体は、天井クレーンである前記クレーンの前記シーブに設けられる
ことを特徴とする請求項1~6の何れかに記載のワイヤロープ検査装置。
【請求項8】
前記判定部は、前記シーブを支持する本体フレームに設けられた処理ユニットに備えられ、
前記処理ユニットは、前記判定部による判定結果である前記ワイヤロープの良否を無線通信によって閲覧ユニットへと送信する
ことを特徴とする請求項7に記載のワイヤロープ検査装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、クレーンのシーブに掛け回されたワイヤロープを検査するワイヤロープ検査装置に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
天井クレーンや門型クレーン、クレーン車等の様々なクレーンでは、作業開始前にワイヤロープの損傷の有無等について点検することが、クレーン等安全規則等において定められている。ワイヤロープの点検には時間と労力を必要とするため、従来、ワイヤロープを撮影した画像に基づいて、ワイヤロープの断線、キンク、うねり、傷、摩耗、錆等の欠陥の有無等を判定してワイヤロープを検査するワイヤロープ検査装置が提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1に記載の異常検出装置は、線状体を撮像した画像を解析して線状体の異常を検出する、線状体の異常検出装置であって、線状体に関する学習画像と、当該学習画像内の各画素に対する、当該画素が異常に該当するか否かの正解値とを、学習データとして深層学習された学習モデルを備え、当該学習モデルに対し、線状体を撮像した画像を入力画像として入力し、当該入力画像内の各画素に対して、当該画素が異常に該当するか否かを推論する、異常推論部と、当該異常推論部の推論結果を基に、入力画像内の異常の有無を判定する、異常判定部と、を備えている。
【0004】
また、特許文献2に記載のワイヤロープ検査装置は、走行するワイヤロープを映像として連続撮影するカメラを備える。特許文献2のワイヤロープ検査装置は、更に、ワイヤロープを間に挟んでカメラに対向して配置され、ワイヤロープ及びカメラに向けて光を照射する面光源を備えるが、一方、本発明は、このような面光源を備えずに、ワイヤロープに光を照射する照明を備える。特許文献2のワイヤロープ検査装置は、更に、カメラにて撮像されたワイヤロープの映像からワイヤロープ状態の解析を行う状態解析装置と、状態解析装置で解析された解析結果を表示する解析結果表示装置とを備える。特許文献2のワイヤロープ検査装置は、更に、カメラの撮影視野内に配置され、ワイヤロープの走行位置に関する情報を表示するディスプレイを備えるが、一方、本発明は、このようなディスプレイを備えずに、撮影画像から算出して走行位置に関する情報を表示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第7124743号
特許第5769875号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1の異常検出装置のような従来技術では、鉄塔間に架設された架空地線のような線状体の検査を想定し、点検機が線状体上を走行する際に、撮像装置が線状体の表面の画像を撮像するように構成されている。しかしながら、このような従来技術では、クレーンにおいてドラムに巻き回されるワイヤロープの検査に適していない。
また、特許文献2のワイヤロープ検査装置のような従来技術では、ワイヤロープに対して一方向から画像を撮像するため、ワイヤロープの全周囲の検査を行うことができないし、また、ワイヤロープに対して他方向から光を照射するため、影が発生した状態でワイヤロープの画像が撮像され、ワイヤロープを適切に検査することができない。
【0007】
本発明は、上記課題を解決するために、クレーンのワイヤロープの全周囲の検査を適切に行うことができるワイヤロープ検査装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のワイヤロープ検査装置は、クレーンのシーブに掛け回されたワイヤロープを検査するワイヤロープ検査装置であって、前記シーブから所定の送り方向に送り出される前記ワイヤロープを囲うように、前記シーブに対して前記送り方向の側に設けられる筐体と、前記筐体の内部を通過する前記ワイヤロープの周囲に等間隔をおいて前記筐体の内部に配置され、前記ワイヤロープの検査画像を撮影する複数の撮影部と、前記複数の撮影部によって撮影された前記ワイヤロープの前記検査画像に基づいて、前記ワイヤロープの良否を判定する判定部と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、クレーンのワイヤロープの全周囲の検査を適切に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の実施形態に係るワイヤロープ検査装置を示すブロック図である。
本発明の実施形態に係るワイヤロープ検査装置が設けられるクレーンの例を示す側面図である。
本発明の実施形態に係るワイヤロープ検査装置の撮影ユニットの断面図である。
本発明の実施形態に係るワイヤロープ検査装置において、撮影ユニットをクレーンに取り付けた状態を示す斜視図である。
本発明の実施形態に係るワイヤロープ検査装置において、ワイヤロープの検査画像及びヒートマップの例を示す正面図である。
本発明の実施形態に係るワイヤロープ検査装置において、ワイヤロープの検査画像及びヒートマップの例を示す正面図である。
本発明の実施形態に係るワイヤロープ検査装置において、ワイヤロープの検査画像及びヒートマップの例を示す正面図である。
本発明の実施形態に係るワイヤロープ検査装置において、ワイヤロープの検査画像及びヒートマップの例を示す正面図である。
本発明の実施形態に係るワイヤロープ検査装置において、閲覧ユニットに表示される結果表示画面の例を示す正面図である。
本発明の実施形態に係るワイヤロープ検査装置において、閲覧ユニットに表示される履歴表示画面の例を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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