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公開番号2024119303
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-03
出願番号2023026102
出願日2023-02-22
発明の名称金属調加飾パネル
出願人三菱ケミカル株式会社
代理人個人
主分類B32B 15/04 20060101AFI20240827BHJP(積層体)
要約【課題】 可視光領域内の光線透過率に優れ、視認性および金属調の質感に優れた金属調加飾パネル及びその製造方法、製造に用いる転写用シートを提供する。
【解決手段】 透明基板上に、ナノメッシュ状の金属層が積層されている金属調加飾パネルである。微細な連通孔又は貫通孔が多数開設されている水不溶性シートからなる基材;該基材上の一面上に積層された、ポリビニルアルコールを主成分とするナノファイバーの集合体であるナノファイバー層;該ナノフィバー層上に、金属粒子が堆積した金属層を有する転写用シートを用いて前記ナノメッシュ状の金属層を形成する。
【選択図】 図3

特許請求の範囲【請求項1】
透明基板上に、ナノメッシュ状の金属層が積層されている金属調加飾パネル。
続きを表示(約 810 文字)【請求項2】
前記ナノメッシュ状金属層は、金属ナノファイバーがランダム方向に堆積されたものである請求項1に記載の金属調加飾パネル。
【請求項3】
前記金属ナノフィバーの平均繊維径は、200~600nmである請求項2に記載の金属調加飾パネル。
【請求項4】
前記金属ナノファイバーは、水溶性樹脂接着剤により貼着されている請求項2に記載の金属調加飾パネル。
【請求項5】
前記金属層の空隙率は、10~50%である請求項1に記載の金属調加飾パネル。
【請求項6】
反射率が50%以下である請求項1に記載の金属調加飾パネル。
【請求項7】
反射率が5%以上である請求項6に記載の金属調加飾パネル。
【請求項8】
380nm、500nm、600nm及び780nmの各光線透過率は15%以上である請求項1に記載の金属調加飾パネル。
【請求項9】
可視光線領域における光線透過率平均(Ia)に対する380nm、500nm、600nm及び780nmの光線透過率比は、0.7~1.5である請求項1に記載の金属調加飾パネル。
【請求項10】
請求項1~9のいずれか1項に記載の金属調加飾パネルを製造する方法であって、
微細な連通孔又は貫通孔が多数開設されている水不溶性シートからなる基材上の一面に、ナノファイバーの集合体であるナノファイバー層が積層され、該ナノフィバー層上に金属粒子が堆積されてなる金属層を有する転写用シートを、透明基板の一面と前記金属層とが接触するように、載置する工程;
前記ナノファイバー層を溶解する溶液を、前記基材に適用して、前記金属層を、前記透明基板に固着する工程;及び
前記基材を剥離する工程
を含む製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、バックライトによる照射時には表示板として機能し、バックライトによる照射がないときにはつや消し金属調の意匠板として機能する表示装置の表面に用いられる金属調加飾パネルに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、自動車のインパネ(インストルメントパネル)等の内装材や家電、製品等の表面に用いられる表示装置として、一方の面が意匠面とされた加飾パネルの他方の面側から光が照射されたときに、その意匠面の一部がスクリーンとなって画像や電飾等を表示できる表示装置が知られている。
【0003】
例えば、特開2017-206129号公報(特許文献1)には、車載用表示装置として、基材22の裏面側から光を照射しない(画像を投影しない)ときには、シート部材40の加飾フィルム42が意匠面Dの一部を構成し、基材22の裏面側から光を照射した(画像を投影した)ときには、意匠面Dの一部を構成するシート部材40の光透過型スクリーン部50がスクリーンとなって画像や電飾等を表示することができる加飾パネル20を開示している。
【0004】
上記シート部材40は、光透過性フィルムの表面に所望の意匠が印刷され、裏面に遮光膜となる蒸着膜が形成された加飾フィルムで構成されている。なお、シート部材の遮光膜側が基材の意匠面に接着剤等で貼付される。
シート部材40には、光透過部となる、直径30μm程度の微細孔46及びダミー微細孔48を、加飾フィルム42及び遮光膜44に、レーザー加工により形成している。光透過型スクリーン部50(図2参照)において、前記微細孔46により光透過可能となり、遮光膜44が遮光部となっている。
【0005】
また、金属調意匠面を有する表示板としては、シート部材として、金属パネルを使用した加飾パネルも提案されている。
【0006】
特開2022-048656号(特許文献2)は、金属調加飾シート及びこれを用いて製造した金属調成形品を提案している。
ここで提案されている金属調加飾シートは、シリコーン系界面活性剤を含んだウレタン系の金属保持層上に、アルミニウム等の金属を蒸着することにより形成した金属層を保持した金属保持フィルム、さらに当該金属保持フィルムの片面又は両面に接着剤層又は粘着剤層を積層した加飾シート、さらには当該接着剤層/粘着剤層を介して基材層を積層した加飾シートである。
【0007】
金属調加飾シートとバックライトの構成により、金属層を介して光を透過させること、基材層の透明性(光線透過率、ヘイズ値)を調節することで、装飾性、意匠性を演出できる旨の記載もある。透明性を有する基材層としては、当該基材層をポリカーボネート、アクリル樹脂で構成することが記載されている。
【0008】
加飾対象物の一面に、上記のような加飾シートが固着されるようにセットした状態で、TOM成形(真空成形など)等することにより、金属調パネル等の金属調意匠面を有した成形品を得ることができる。
かかる技術において、金属保持層を、ポリカーボネート系ポリウレタン及びシリコーン系界面活性剤を含有した材料で構成することにより、成形性が高められると説明されている。
TOM成形の他、押出ラミネート、射出成形によって得られた樹脂層上に、加飾シートを密着させて、加飾シート成形体を製造することも開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開2017-206129号公報
特開2022-048656号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
特許文献1で提案されている加飾パネルは、光透過部となる微細孔を、レーザー加工により形成しているため、レーザー加工時の熱でシート部材が収縮する等の理由により、得られるパネルの視認性および金属調の質感について、所期の性能が得にくいという場合がある。
(【0011】以降は省略されています)

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