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公開番号2024118777
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-02
出願番号2023025258
出願日2023-02-21
発明の名称情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム
出願人オムロン株式会社
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類G05B 13/04 20060101AFI20240826BHJP(制御;調整)
要約【課題】試行錯誤による予測モデルの生成を支援するための環境を提供する。
【解決手段】予測モデルを生成するための情報処理装置が提供される。予測モデルは、予測開始点において当該予測開始点から予め定められた余裕時間だけ未来の予測点における値を算出するためのものである。情報処理装置は、予測点の設定と、予測開始点および予測開始点より過去の範囲に対する説明変数区間の設定と、説明変数区間にある複数の位置候補に対する1または複数の位置の選択と、を受け付ける受付部と、予測モデルが算出する値についての実値の時系列データに基づいて、選択された1または複数の位置における実値を用いた予測点における値の予測精度を算出する算出部とを含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
予測モデルを生成するための情報処理装置であって、前記予測モデルは、予測開始点において当該予測開始点から予め定められた余裕時間だけ未来の予測点における値を算出するためのものであり、
前記予測点の設定と、前記予測開始点を含む前記予測開始点より過去の範囲に対する説明変数区間の設定と、前記説明変数区間にある複数の位置候補に対する1または複数の位置の選択と、を受け付ける受付部と、
前記予測モデルが算出する値についての実値の時系列データに基づいて、前記選択された1または複数の位置における実値を用いた前記予測点における値の予測精度を算出する算出部とを備える、情報処理装置。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記時系列データに対応付けて、前記予測開始点および前記予測点を表示出力するための表示制御部をさらに備える、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記選択された1または複数の位置における実値を用いて前記予測モデルを生成する生成部をさらに備える、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記表示制御部は、前記生成された予測モデルを用いて算出された予測波形を前記時系列データとともに表示出力する、請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記予測モデルを含む制御系の挙動をシミュレーションするシミュレータをさらに備え、
前記シミュレータは、前記予測モデルを用いて補償量を算出する予測補償部を含む第1の制御系と、前記予測モデルを用いて補償量を算出する予測補償部を含まない第2の制御系とに対して、同一の入力データを与えたときの出力値の差に基づいて、前記予測補償部による効果を算出する、請求項1~4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記受付部は、前記予測開始点と前記予測点との時間差が予め定められた最小値を超えるように制限する、請求項1~4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
予測モデルを生成するためのコンピュータが実行する情報処理方法であって、前記予測モデルは、予測開始点において当該予測開始点から予め定められた余裕時間だけ未来の予測点における値を算出するためのものであり、
前記予測点の設定、および、前記予測開始点を含む前記予測開始点より過去の範囲に対する説明変数区間の設定を受け付けるステップと、
前記説明変数区間にある複数の位置候補に対する1または複数の位置の選択を受け付けるステップと、
前記予測モデルが算出する値についての実値の時系列データに基づいて、前記選択された1または複数の位置における実値を用いた前記予測点における値の予測精度を算出するステップとを備える、情報処理方法。
【請求項8】
予測モデルを生成するための情報処理プログラムであって、前記予測モデルは、予測開始点において当該予測開始点から予め定められた余裕時間だけ未来の予測点における値を算出するためのものであり、前記情報処理プログラムはコンピュータに、
前記予測点の設定、および、前記予測開始点を含む前記予測開始点より過去の範囲に対する説明変数区間の設定を受け付けるステップと、
前記説明変数区間にある複数の位置候補に対する1または複数の位置の選択を受け付けるステップと、
前記予測モデルが算出する値についての実値の時系列データに基づいて、前記選択された1または複数の位置における実値を用いた前記予測点における値の予測精度を算出するステップとを実行させる、情報処理プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムに関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
予測モデルを用いて観測された値から将来の値を予測する技術が知られている。
【0003】
特許文献1(特開2020-135757号公報)は、制御量の予測モデルを利用して、制御量の計測値から予測値を算出し、算出された予測値に応じて、基礎目標値を補正することで、制御量の指令目標値を決定する制御装置を開示する。
【0004】
特許文献2(国際公開第2017/094207号)は、数理最適化で観測されない入力データが存在する状況であっても、適切に最適化を行うことができる情報処理システムを開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2020-135757号公報
国際公開第2017/094207号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
予測モデルを生成するにあたって、どれだけ未来の値を予測するのか、どの説明変数を選択するのか、説明変数はどの範囲で選択するのか、といった設定を最適化する必要がある。ここで、可能な限り未来の値を予測することで制御系としての性能を向上できるが、予測点から離れるほど予測精度が低下し得る。このようなトレードオフの関係を考慮して、予測モデルを最適化するためには、試行錯誤が必要になる。
【0007】
本発明は、試行錯誤による予測モデルの生成を支援するための環境を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の実施の形態によれば、予測モデルを生成するための情報処理装置が提供される。予測モデルは、予測開始点において当該予測開始点から予め定められた余裕時間だけ未来の予測点における値を算出するためのものである。情報処理装置は、予測点の設定と、予測開始点を含む予測開始点より過去の範囲に対する説明変数区間の設定と、説明変数区間にある複数の位置候補に対する1または複数の位置の選択と、を受け付ける受付部、ならびに、予測モデルが算出する値についての実値の時系列データに基づいて、選択された1または複数の位置における実値を用いた予測点における値の予測精度を算出する算出部を含む。
【0009】
この構成によれば、予測開始点および説明変数区間が設定された状態において、説明変数区間にある1または複数の位置が選択されると、情報処理装置は、当該選択された1または複数の位置における実値を用いた予測点における値の予測精度を算出する。算出された予測精度を参照することで、予測点、説明変数区間、ならびに、1または複数の位置を試行錯誤的に最適化できる。
【0010】
情報処理装置は、時系列データに対応付けて、予測開始点および予測点を表示出力するための表示制御部をさらに含んでもよい。この構成によれば、時系列データに対応付けて、予測開始点および予測点を最適化できる。
(【0011】以降は省略されています)

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