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公開番号
2024118564
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-02
出願番号
2023024911
出願日
2023-02-21
発明の名称
腐葉土の製造方法
出願人
環境緑地株式会社
代理人
個人
主分類
C05F
17/00 20200101AFI20240826BHJP(肥料;肥料の製造)
要約
【課題】 本発明は、嫌気性分解による悪臭の発生を抑え、自然界の腐葉土と同等なものを自然界に比べ短期間で製造することができる腐葉土の製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】腐葉土原料を堆積する堆積工程S1と、堆積物を発酵させる発酵工程S2と、発酵した堆積物を攪拌する攪拌工程S3と、からなる腐葉土の製造方法において、堆積工程S1は、樹根を敷き均して樹根層1を形成する樹根層工程S101と、樹根層1の上に刈り草を敷き均して刈草層2を形成する刈草層工程S102と、刈草層2の上に粉砕した枝葉を敷き均して枝葉層3を形成する枝葉層工程S103と、を含む。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
腐葉土原料を堆積する堆積工程と、堆積物を発酵させる発酵工程と、発酵した堆積物を攪拌する攪拌工程と、からなる腐葉土の製造方法において、
前記堆積工程は、
樹根を敷き均して樹根層を形成する樹根層工程と、
前記樹根層の上に刈り草を敷き均して刈草層を形成する刈草層工程と、
前記刈草層の上に粉砕した枝葉を敷き均して枝葉層を形成する枝葉層工程と、
を含み、
前記攪拌工程は、前記樹根層の上の前記刈草層と前記枝葉層を攪拌することを特徴とする腐葉土の製造方法。
続きを表示(約 240 文字)
【請求項2】
前記堆積工程における前記刈草層工程と前記枝葉層工程を繰り返して積層することを特徴とする請求項1に記載の腐葉土の製造法。
【請求項3】
前記枝葉層工程における破砕した前記枝葉は、前記枝葉層を形成する前に、堆積して発酵を行う枝葉発酵工程を経たものであることを特徴とする請求項1に記載の腐葉土の製造法。
【請求項4】
前記枝葉層工程における前記枝葉は、生木を用いたものであることを特徴とする請求項1に記載の腐葉土の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、腐葉土の製造方法であって、樹根層工程と、刈草層工程と、枝葉層工程とを含む、腐葉土の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
山林では、地表に朽木や落葉、落枝が堆積し、この堆積物が微生物等の土壌生物によって徐々に分解されている。そして、このような堆積物が分解し、腐熟する工程が長い年月積み重なって堆積されたものを腐葉土と呼んだりしている。この腐葉土は植物の栽培に適しており、農作物に利用されたりするが、自然界における利用可能な腐葉土は、50~100年というような非常に長い年月を経てできている。
【0003】
自然界における腐葉土は、非常に長い年月を必要とすることから、例えば、特許文献1や非特許文献1、非特許文献2にあるような人工的に作った腐葉土も知られている。特許文献や非特許文献にあるような人工的な腐葉土は、落葉を集めて堆積し、半年から1年程度発酵させて製造している。そして、特許文献1では例えば段落[0028]に記載されているように、発酵を促進させるための発酵助剤(発酵菌と米ぬか)を混ぜ、非特許文献2でも米ぬかを混ぜるなどしている。また、鶏糞等の動物の排泄物を混ぜる場合もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2005-341859号公報
【非特許文献】
【0005】
光伸製瓦有限会社「腐葉土販売」 検索日:令和5年2月5日〈http://www.koshin-kawara.com/fuyoudo〉
マイナビ農業TOP>生産技術>初心者でも簡単! 手抜き腐葉土の作り方[畑は小さな大自然vol.76] 検索日:令和5年2月5日〈https://agri.mynavi.jp/2020_04_16_116169/〉
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
自然界における腐葉土は、利用可能となるためには非常に長い年月を要するという問題がある。また、落葉等の落下物が堆積するだけで作られることから、発酵工程において酸素の供給は少ないことから、所謂嫌気性分解となりやすい。したがって、発酵工程において嫌気性分解により発生する硫化水素やメタンによる悪臭が生じる。
【0007】
この嫌気性分解による悪臭の問題は、落葉を堆積して製造する人工的な腐葉土においても発酵工程で生じてしまうことから、周辺環境に配慮する必要があり、周囲に住宅等のある場所では大規模な製造を行うことは難しい。また、嫌気性分解による悪臭を抑えようとすると、頻繁な攪拌作業が必要となってしまう。
【0008】
また、人工的な腐葉土には、特許文献1や非特許文献2にあるように、米ぬか等を含んでいるものもあり、自然界の腐葉土のような純粋な有機質材のみで作られていないものもある。また、動物の排泄物を混ぜるものもあるが、動物の排泄物には病原菌が含まれていることがあるため、発酵が不十分な場合には病原菌が残存してしまうおそれもある。
【0009】
本発明は、嫌気性分解による悪臭の発生を抑えることにより、周辺環境へあまり配慮することなく大規模な腐葉土の製造を可能とする腐葉土の製造方法を提供することを目的とする。また、本発明は、自然界の腐葉土と同等なものを自然界に比べ短期間で製造することができる腐葉土の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため、本発明の腐葉土の製造方法は、腐葉土原料を堆積する堆積工程と、堆積物を発酵させる発酵工程と、発酵した堆積物を攪拌する攪拌工程と、からなる腐葉土の製造方法におい前記堆積工程は、樹根を敷き均して樹根層を形成する樹根層工程と、樹根層の上に刈り草を敷き均して刈草層を形成する刈草層工程と、刈草層の上に粉砕した枝葉を敷き均して枝葉層を形成する枝葉層工程と、を含み、攪拌工程は、樹根層の上の刈草層と枝葉層を攪拌することを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)
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