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公開番号2024117683
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-29
出願番号2023106050
出願日2023-06-28
発明の名称樹脂組成物
出願人味の素株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類H05K 3/28 20060101AFI20240822BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】ノズルの乾燥によるノズルの詰まりを抑制できる一方で、コート後の乾燥性に優れた樹脂組成物の提供。
【解決手段】(A)エポキシ樹脂、(B)有機溶剤、及び(C)無機充填材を含む樹脂組成物であって、(B)成分中の沸点100℃未満の有機溶剤の含有率が、全(B)成分を100質量%とした場合、5質量%以上であり、(B)成分中の沸点140℃以上205℃未満の非芳香族性溶剤の含有率が、全(B)成分を100質量%とした場合、65質量%以上である、樹脂組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
(A)エポキシ樹脂、(B)有機溶剤、及び(C)無機充填材を含む樹脂組成物であって、
(B)成分中の沸点100℃未満の有機溶剤の含有率が、全(B)成分を100質量%とした場合、5質量%以上であり、
(B)成分中の沸点140℃以上205℃未満の非芳香族性溶剤の含有率が、全(B)成分を100質量%とした場合、65質量%以上である、樹脂組成物。
続きを表示(約 790 文字)【請求項2】
ロールコート法、スプレーコート法、スピンコート法、バーコート法、スリットコート法、カーテンコート法、又はディッピング法による絶縁層形成用である、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項3】
スリットコート法による絶縁層形成用である、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項4】
(C)成分の含有率が、樹脂組成物中の(B)成分以外の成分を100質量%とした場合、78質量%以下である、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項5】
(C)成分の含有率が、樹脂組成物中の(B)成分以外の成分を100質量%とした場合、60質量%以上である、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項6】
(B)成分の含有率が、樹脂組成物中の全成分を100質量%とした場合、15質量%~50質量%である、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項7】
25℃、50rpmの条件でE型粘度計を用いて測定した粘度が、10mPa・s以上5,000mPa・s以下である、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項8】
25℃、5rpmの条件でE型粘度計を用いて測定した粘度を、25℃、50rpmの条件でE型粘度計を用いて測定した粘度で除して算出されるチキソ比が、1.05~1.80である、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項9】
(B)成分中の沸点205℃以上の有機溶剤の含有率が、全(B)成分を100質量%とした場合、0質量%~5質量%である、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項10】
(B)成分中の沸点75℃未満の有機溶剤の含有率が、全(B)成分を100質量%とした場合、0質量%~5質量%である、請求項1に記載の樹脂組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、エポキシ樹脂を含む樹脂組成物に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
プリント配線板の製造技術として、絶縁層と導体層を交互に積み重ねるビルドアップ方式による製造方法が知られている。ビルドアップ方式による製造方法において、一般に、絶縁層は樹脂組成物を硬化させて形成される。
【0003】
絶縁層の形成方法としては様々な方法が知られている。その中でもスリットコート法は、いくつかの点で有利である。
【0004】
例えば、スリットコート法は、少量の塗布液で塗布を行うことができるため、コスト低減に有利である。スリットコート法に必要とされる塗布液の量は、例えばスピンコート法と比較すると、1/5~1/10程度である。また、塗布に用いるスリットノズルについては特に制限はなく、複数のメーカーから上市されているものを用いることができる。
【0005】
また、カーテンコート法では塗布液が大気に触れて溶剤が揮発するため粘度が変化し、形成される膜厚が変化するが、スリットコート法では塗布液がノズルから吐出されるまで密閉系であるので粘度変化が起こらず、均一な膜厚を形成できる。
【0006】
また、ラミネート法では樹脂の染み出しが発生するという問題があり、スピンコート法では基板(ウエハ)端部まで樹脂で覆われるため端部の洗浄が必要であり、カーテンコート法では基板の断面にまで塗布液が染みこむという問題がある。その一方で、スリットコート法においては塗布幅をコントロールできるので、染み出しが発生せず、端部には塗布しないことも可能である。また、断面に塗布液が染みこむことなく基板端部まで塗布することも可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特許第6658514号公報
特開2021-157085号公報
特開2020-050854号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
なお、溶剤を含む樹脂組成物を塗布して絶縁層を形成する場合、スリットコーター等の塗布装置におけるノズルの乾燥によるノズルの詰まりの発生が課題となる。特に使用する溶剤の沸点が低い場合には詰まりが発生し易い。逆に、使用する溶剤の沸点が高い場合にはノズルの詰まりを抑制できるが、コート後の乾燥性が悪い。
【0009】
本発明の課題は、ノズルの乾燥によるノズルの詰まりを抑制できる一方で、コート後の乾燥性に優れた樹脂組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の課題を達成すべく、本発明者らは鋭意検討した結果、(A)エポキシ樹脂、(B)有機溶剤、及び(C)無機充填材を含む樹脂組成物であって、特定範囲の溶剤配合比を有する樹脂組成物を用いることにより、意外にも、ノズルの乾燥によるノズルの詰まりを抑制できる一方で、優れたコート後乾燥性を達成できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
(【0011】以降は省略されています)

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