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公開番号2024117603
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-29
出願番号2023023783
出願日2023-02-17
発明の名称雨水貯留構造、雨水貯留部材用補強部材
出願人センクシア株式会社
代理人個人
主分類E03F 1/00 20060101AFI20240822BHJP(上水;下水)
要約【課題】 効率の良い雨水貯留槽を構成することが可能な雨水貯留構造等を提供する。
【解決手段】 雨水貯留構造1は、雨水貯留部材3と補強部材9から構成される。雨水貯留部材3は、基板5と、基板5に起立する柱部7とを有する。雨水貯留部材3の積層部において、柱部7同士の突き合わせ部に補強部材9が挟み込まれる。補強部材9は、板状であって、四か所の嵌合部15同士が連結部17で連結される。嵌合部15は、雨水貯留部材3の柱部7に対応する部位に設けられ、連結部17は略矩形に設けられる。すなわち、補強部材9は、それぞれの柱部7と嵌合する複数の嵌合部15と、嵌合部15同士を連結する連結部17とからなる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
複数の雨水貯留部材が積層されて構成される雨水貯留構造であって、
前記雨水貯留部材は、基板と、前記基板に起立する柱部とを有し、
前記柱部の先端同士が対向して配置され、
前記柱部同士の対向部において、座屈を抑制可能な補強部材が前記柱部に固定されて、前記雨水貯留部材が積み上げられることを特徴とする雨水貯留構造。
続きを表示(約 720 文字)【請求項2】
前記補強部材は筒状であり、
前記補強部材の両側から前記雨水貯留部材の前記柱部がそれぞれ挿入されて前記柱部同士が連結され、
前記補強部材は前記柱部同士の対向部を外周側から覆うように配置されることを特徴とする請求項1記載の雨水貯留構造。
【請求項3】
前記雨水貯留部材は、前記基板に対して複数の前記柱部を有し、
前記補強部材は、それぞれの前記柱部と嵌合可能な複数の嵌合部と、前記嵌合部同士を連結する連結部と、を有し、
前記補強部材が、それぞれの前記柱部同士の対向部に挟み込まれて前記嵌合部で嵌合するとともに、隣り合う前記柱部同士の対向部を連結可能であることを特徴とする請求項1記載の雨水貯留構造。
【請求項4】
前記雨水貯留部材は、前記基板に対して複数の前記柱部を有し、
前記補強部材は、複数の前記柱部同士の対向部を一括して外周側から覆うように配置されることを特徴とする請求項1記載の雨水貯留構造。
【請求項5】
前記雨水貯留部材と前記補強部材は異なる材質で構成され、前記補強部材の材質が前記雨水貯留部材の材質に対して剛性が高いことを特徴とする請求項1記載の雨水貯留構造。
【請求項6】
前記補強部材の肉厚が、前記雨水貯留部材の前記柱部の肉厚よりも薄いことを特徴とする請求項5記載の雨水貯留構造。
【請求項7】
雨水貯留部材同士の積層部における補強部材であって、
雨水貯留部材の柱部と嵌合する複数の嵌合部と、前記嵌合部同士を連結する連結部と、を有することを特徴とする雨水貯留部材用補強部材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、地下に雨水を貯留するための雨水貯留槽に用いられる雨水貯留部材及びこれに用いられる雨水貯留部材用補強部材に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
近年、突発的な豪雨などに対して、水害を防ぐため、一時的に地下に雨水等を貯留する雨水等の貯留槽が用いられる。雨水貯留槽によれば、貯留した雨水を序々に地層中へ浸透させたり、一旦、貯留した多量の雨水を十分な時間をかけて河川等へ放流したり、貯留した雨水を汲み上げて防火水等として使用することができる。このような雨水貯留槽は、複数の雨水貯留構造によって構成される。雨水貯留構造は上方の土被りと、上方を通行する人や車両の荷重を支持する必要がある。このため、雨水貯留構造は、上方からの荷重を支持することが可能な複数の雨水貯留部材が積み上げられて形成される。
【0003】
このような、雨水貯留部材としては、一般的に、平板状の基板部と、基板部に起立する複数の柱体から構成される。この際、製造コストや取り扱い性を考慮して、基板部と柱体とは、樹脂等で一体成型され、複数の雨水貯留部材同士の柱体同士を突き合わせて積み上げることで、所定の高さ(深さ)の雨水貯留構造を形成することができる(例えば特許文献1、2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2012-052349号公報
特開2010-209604号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前述したように、柱体同士の先端は、通常、凹凸部等で嵌め合わせているのみである。また、雨水貯留部材は、樹脂で一体成型されるため、製造時の金型からの抜き勾配や、運搬や保管時の効率のために、柱体は先端に行くにつれて径が細くなるテーパ形状となる場合が多い。このため、雨水貯留部材には鉛直方向からの荷重がかかると、柱体同士の突き合わせ部が変形し、座屈破壊が発生するおそれがある。
【0006】
これに対し、柱体の肉厚を厚くする方法もあるが、柱体の全体の肉厚を厚くしたのでは、雨水貯留槽の空間率(すなわち、雨水等の貯留可能能力)が低下する。また、柱体の一部のみを厚くしようとすると、成型加工上、急激な肉厚変化部は、製品にヒケや反り発生のリスクがあり、厚肉部から薄肉部にする時は厚さを徐々に薄くする必要がある。このため、柱体の一部のみの肉厚を厚くすることは困難であった。
【0007】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、効率の良い雨水貯留槽を構成することが可能な雨水貯留構造等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前述した目的を達成するため、第1の発明は、複数の雨水貯留部材が積層されて構成される雨水貯留構造であって、前記雨水貯留部材は、基板と、前記基板に起立する柱部とを有し、前記柱部の先端同士が対向して配置され、前記柱部同士の対向部において、座屈を抑制可能な補強部材が前記柱部に固定されて、前記雨水貯留部材が積み上げられることを特徴とする雨水貯留構造である。
【0009】
前記補強部材は筒状であり、前記補強部材の両側から前記雨水貯留部材の前記柱部がそれぞれ挿入されて前記柱部同士が連結され、前記補強部材は前記柱部同士の対向部を外周側から覆うように配置されてもよい。
【0010】
前記雨水貯留部材は、前記基板に対して複数の前記柱部を有し、前記補強部材は、それぞれの前記柱部と嵌合可能な複数の嵌合部と、前記嵌合部同士を連結する連結部と、を有し、前記補強部材が、それぞれの前記柱部同士の対向部に挟み込まれて前記嵌合部で嵌合するとともに、隣り合う前記柱部同士の対向部を連結可能であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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