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公開番号2024117414
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-29
出願番号2023023502
出願日2023-02-17
発明の名称カバー部材及びカバー部材を用いた排水機器の排水口構造。
出願人丸一株式会社
代理人
主分類E03C 1/22 20060101AFI20240822BHJP(上水;下水)
要約【課題】
カバー部材に鍔部を備えた場合に、鍔部とフランジ部上面など排水口の周縁部との間に、上下方向であって外側に向けて開放された隙間を生じることが無いカバー部材、及びカバー部材を用いた排水機器の排水口構造を提供する。また、カバー部材に鍔部を備えた場合に、排水口に対してカバー部材を鉛直方向また水平方向に位置決めし、カバー部材が傾くこと、また湯水の流れによって排水口からカバー部材が流される等の位置ずれが生じることを防止したカバー部材、及びカバー部材を用いた排水機器の排水口構造を提供する。
【解決手段】
カバー部材を、前記排水口内に排水を通過させる通水口と、前記排水口の水平方向に対して位置決めする位置決め部と、前記排水口の周縁部に載置されると共に、その外縁下面が前記排水口の前記周縁部に当接する鍔部とから構成する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
排水機器の排水口を覆うカバー部材であって、
前記排水口内に排水を通過させる通水口と、
前記排水口の水平方向に対して位置決めする位置決め部と、
前記排水口の周縁部に載置されると共に、その外縁下面が前記排水口の前記周縁部に当接する鍔部とを備えたことを特徴とするカバー部材。
続きを表示(約 590 文字)【請求項2】
前記鍔部の下面が水平面を成す形状を備えたことを特徴とする請求項1に記載のカバー部材。
【請求項3】
前記鍔部の下面において、前記鍔部下面の外縁が最も低い位置となる形状を備えたことを特徴とする請求項1に記載のカバー部材。
【請求項4】
前記鍔部の下面は、前記鍔部外縁から内側に向かう方向ほど低くなる鍔裏傾斜面を備え、
断面視前記鍔裏傾斜面が水平面と成す角度が、断面視前記周縁部が水平面と成す角度と同一か、又はより小さな角度となるように前記鍔裏傾斜面を構成したことを特徴とする請求項1に記載のカバー部材。
【請求項5】
前記鍔部の外縁の近傍部分に、外側ほど薄肉となる薄肉部を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載のカバー部材。
【請求項6】
排水機器の水受け部の排水を処理する排水口構造であって、
前記排水機器の前記水受け部の底面に窪み部を設け、
前記窪み部の下端に前記排水口及び前記排水口の前記周縁部を備えてなり、
前記排水口に前記カバー部材を配置した状態で、前記鍔部の外縁が、前記水受け部の前記底面よりも低い位置、又は略面一となることを特徴とする、請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載のカバー部材を用いた排水機器の排水口構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、排水機器の水受け部に生じた湯水を、排水として処理する排水口の構造に関するものであって、更に詳しくは、排水機器の排水口に取り付けられるカバー部材に関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
流し台や洗面台、浴槽、浴室等の排水機器には、機器の使用によって生じた湯水を排水として排出するための排水口が設けられている。排水機器の排水口には、生じた湯水を排水口に通過させつつ、排水口に機能を追加することのできるカバー部材を取り付ける場合が多い。
カバー部材には、排水口内を覆い隠すことで意匠性を高める目隠し部材や、排水口を通過する湯水中の塵芥を捕集するための捕集部材等がある。
【0003】
特許文献1に記載のカバー部材は、排水機器である流し台の排水口に取り付けられるカバー部材である。流し台は水受け部であるシンクを備えてなり、特許文献1のカバー部材は、このシンクに設けられた排水口に取り付けられる、湯水中の塵芥の捕集を行う捕集部材である。
以下に、流し台のシンクとカバー部材について説明する。
【0004】
流し台のシンクは、上方が開口した箱体状の部材であって、流し台の使用により生じた排水を受けるように構成されている。該シンクの底面部には取付穴が設けられ、この取付穴に排水トラップが取り付けられる。
排水トラップは、円筒形状の本体部分の上方に排水口を、下方に排出口を備え、内部に封水を備える構造によって臭気の逆流を防止する構造となっている。
【0005】
カバー部材は、内側側面、又は外側側面のいずれか一方、または両方に鋸歯を設けた円環状の鍔部(支持環)と、湯水が通過可能なネット状の素材からなる水切り袋からなり、水切り袋の開口を、鍔部をくるむようにして巻き付けることでカバー部材が構成される。
【0006】
上記カバー部材を使用する場合は、排水口内に水切り袋を挿通し、鍔部を排水口の周縁部上に載置することでカバー部材の排水口への取り付けが完了する。
排水口にカバー部材を取り付けた状態で、流し台を使用し、シンク内に湯水が発生すると、湯水は排水口から排水トラップ内を通過して下水側に排水として排出される。この際に、湯水に塵芥が混入していた場合には水切り袋内に塵芥を捕集する。
塵芥が水切り袋内に溜まった場合は、排水口からカバー部材を取り出し、水切り袋を鍔部から取り外して処分する。その後、新しい水切り袋を鍔部に巻き付けて再度排水口に配置することで支障なくカバー部材を使用することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2004-176301号(第3の実施形態)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1に記載したカバー部材では、鍔部に水切り袋を巻き付けるようにして取り付けている。このため、排水口にカバー部材を配置した際には、鍔部と排水口の周縁部の間に水切り袋が存在する状態となる。ここで、湯水は水切り袋を通過可能であるため、湯水や湯水に含まれる塵芥に対して、鍔部と排水口の周縁部との間には、上下方向に、外側方向に向けて開放された隙間が生じた状態となっている。このため、湯水の一部はこの鍔部と排水口の周縁部の間の、外側方向に向けて開放された隙間を通過して下流側に排出される。湯水中に塵芥が含まれていた場合、塵芥はこの鍔部と排水口の周縁部の間の水切りネットの部分に堆積し、これを解消するためには使用者が塵芥を掴んで水切りネット内に投棄するなどの不快な作業を行う必要がある。
また付着した塵芥から雑菌が繁殖してヌメリが生じることもあり、衛生的な問題も生じる。
【0009】
また、鍔部と排水口の周縁部との間に生じる隙間には、間に水切りネットが存在するとしても、奥方向は光が届かず暗い部分が見えてしまい、意匠性が悪い。特に、上述したように、鍔部と排水口の周縁部との間にある水切りネットには塵芥等が付着し、またヌメリが生じることがあるため、これを視認する使用者には不快感が生じる。
【0010】
また、特許文献1のカバー部材は、鉛直方向及び水平方向への位置決めがなされていない。
特許文献1のカバー部材の鍔部は可撓性を有する水切りネットを間に配置した状態で排水口の周縁部上に載置されており、水切りネットの巻き付け方によって巻き付けた水切りネットの厚みに偏りが生じる。水切りネットの厚みのある部分が高く、厚みの薄い部分が低くなり、結果カバー部材は鉛直方向に対して厚みにムラのある傾いた状態で排水口に取り付けられるため、使用者が視認すると違和感を生じる。
(【0011】以降は省略されています)

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