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公開番号2024115991
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-27
出願番号2023021946
出願日2023-02-15
発明の名称多孔質フィルム及び吸収性物品
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人翔和国際特許事務所
主分類C08J 9/00 20060101AFI20240820BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】柔軟性に優れた多孔質フィルムを提供すること。裏面シートが柔軟で、且つ着衣に固定して使用した場合にズレ等の不都合が生じにくく、着用感及び防漏性に優れた吸収性物品を提供すること。
【解決手段】本発明の多孔質フィルムは、融点が80℃未満である低融点オレフィン系樹脂を含み、該低融点オレフィン系樹脂は、エチレン-酢酸ビニル共重合体を含む。本発明の吸収性物品1Aは、着衣に固定して使用するもので、着衣との固定面3aに粘着剤7,8が付着している。吸収性物品1Aは、固定面3aを形成するシート3が本発明の多孔質フィルムである点で特徴付けられる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
オレフィン系樹脂組成物、無機充填剤、及び脂肪酸を含む多孔質フィルムであって、
前記無機充填剤を前記オレフィン系樹脂組成物100質量部に対して50質量部以上400質量部以下、前記脂肪酸を前記無機充填剤100質量部に対して0.5質量部以上5質量部以下含み、
前記オレフィン系樹脂組成物は、融点が80℃未満である低融点オレフィン系樹脂を含み、
前記低融点オレフィン系樹脂は、エチレン-酢酸ビニル共重合体を含む、多孔質フィルム。
続きを表示(約 700 文字)【請求項2】
前記多孔質フィルムは単層フィルムである、請求項1に記載の多孔質フィルム。
【請求項3】
前記低融点オレフィン系樹脂における酢酸ビニルの含有率は、25質量%以上である、請求項1又は2に記載の多孔質フィルム。
【請求項4】
前記低融点オレフィン系樹脂における酢酸ビニルの含有率は、50質量%未満である、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の多孔質フィルム。
【請求項5】
前記オレフィン系樹脂組成物は、融点が80℃以上である高融点オレフィン系樹脂を含む、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の多孔質フィルム。
【請求項6】
前記高融点オレフィン系樹脂はポリエチレンである、請求項5に記載の多孔質フィルム。
【請求項7】
前記高融点オレフィン系樹脂は直鎖状低密度ポリエチレンを含む、請求項5又は6に記載の多孔質フィルム。
【請求項8】
前記直鎖状低密度ポリエチレンは、メタロセン触媒により重合された直鎖状低密度ポリエチレンを含む、請求項7に記載の多孔質フィルム。
【請求項9】
機械方向の柔軟変形度が0.12N/(mm・(g/m

))以下である、請求項1ないし8のいずれか1項に記載の多孔質フィルム。
【請求項10】
着衣に固定して使用する吸収性物品であって、該着衣との固定面に粘着剤が付着し、該固定面を形成するシートが、請求項1ないし9のいずれか1項に記載の多孔質フィルムである、吸収性物品。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は吸収性物品に好適な多孔質フィルムに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
使い捨ておむつや生理用ナプキン等の吸収性物品として、体液を吸収保持する吸収体と、該吸収体の非肌対向面側に配置された裏面シートとを備えるものが知られている。この裏面シートとして、しばしば多孔質フィルムが用いられている。多孔質フィルムからなる裏面シートを備えた吸収性物品は、その着用状態において着用者の身体から生じた湿気が裏面シートを通じて外部に放出されやすいので、着用状態での蒸れが生じにくくなるという利点がある。
【0003】
多孔質フィルムとして、ポリオレフィン系樹脂等の熱可塑性樹脂と無機充填剤とを含む樹脂組成物により形成された透湿性フィルムが知られている(特許文献1~3)。例えば、特許文献1及び2には、示差走査熱量計(DSC)による融点が50~100℃の結晶性低密度ポリエチレンを含有する透湿性多孔質フィルムが記載され、また、該フィルムを吸収性物品の裏面シートとして使用することも記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2000-1557号公報
特開2000-1556号公報
特開2019-163357号公報
【0005】
吸収性物品の裏面シートには、透湿性に加えて、柔軟性を有することが求められる。裏面シートとして柔軟性に優れたものを用いることで、吸収性物品の着用感の向上が期待できる。また、生理用ナプキンのような、ショーツ等の着衣に固定して使用するタイプの吸収性物品においては、裏面シートにおける着衣との固定面に固定手段として粘着剤が設けられている場合が多い。この固定手段としての粘着剤には、粘着剤を介して吸収性物品を着衣の所定位置に固定した後に、その固定位置からの吸収性物品のズレ、あるいはヨレやめくれ等の吸収性物品の意図しない変形等の不都合が生じないよう、一定レベルの粘着力を安定的に発現することを求められる。柔軟性に優れ、且つ吸収性物品の裏面シートとして使用した場合に粘着剤の粘着力が安定的に発現し得る多孔質フィルムは未だ提供されていない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、柔軟性に優れた多孔質フィルムに関する。
また本発明は、裏面シートが柔軟で、且つ着衣に固定して使用した場合にズレ等の不都合が生じにくく、着用感及び防漏性に優れた吸収性物品に関する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、オレフィン系樹脂組成物、無機充填剤、及び脂肪酸を含む多孔質フィルムに関する。
本発明の多孔質フィルムの一実施形態では、前記無機充填剤を前記オレフィン系樹脂組成物100質量部に対して50質量部以上400質量部以下、前記脂肪酸を前記無機充填剤100質量部に対して0.5質量部以上5質量部以下含むことが好ましい。
本発明の多孔質フィルムの一実施形態では、前記オレフィン系樹脂組成物は、融点が80℃未満である低融点オレフィン系樹脂を含むことが好ましい。
本発明の多孔質フィルムの一実施形態では、前記低融点オレフィン系樹脂は、エチレン-酢酸ビニル共重合体を含む樹脂からなることが好ましい。
【0008】
本発明は、着衣に固定して使用する吸収性物品であって、該着衣との固定面に粘着剤が付着し、該固定面を形成するシートが、前記の本発明の多孔質フィルムである、吸収性物品である。
本発明の他の特徴、効果及び実施形態は、以下に説明される。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、柔軟性に優れた多孔質フィルムを提供できる。また、本発明によれば、裏面シートが柔軟で、且つ着衣に固定して使用した場合にズレ等の不都合が生じにくく、着用感及び防漏性に優れた吸収性物品を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、本発明の吸収性物品の一実施形態である生理用ナプキンの非肌対向面側を模式的に示す平面図である。
図2は、図1に示す生理用ナプキンのI-I線断面(厚み方向且つ横方向に沿う断面)を模式的に示す断面図である。
図3は、本発明の吸収性物品の他の実施形態の図1相当図である
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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