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公開番号2024115194
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-26
出願番号2023020756
出願日2023-02-14
発明の名称液圧回転機械、液圧回転機械のシリンダブロック、及び液圧回転機械の弁板
出願人川崎重工業株式会社
代理人個人
主分類F04B 1/2021 20200101AFI20240819BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約【課題】 シリンダポートの開口周縁部における焼き付きを抑制できる液圧回転機械を提供する。
【解決手段】 液圧回転機械は、作動液が流入する流入路と、作動液が流出する流出路とが形成されるケーシングと、前記ケーシングに回転可能に設けられ、一端面において複数のシリンダボアが開口し、且つ前記シリンダボアの各々に繋がる複数のシリンダポートが他端面において開口するシリンダブロックと、前記シリンダブロックの他端面が摺接し、前記流入路に繋がる流入側ポートと前記流出路に繋がる流出側ポートとが前記複数のシリンダポートに対応させて形成される弁板と、前記シリンダブロックの各々に挿入され、前記シリンダボアを往復運動する複数のピストンと、を備え、前記シリンダブロックの他端面には、前記シリンダポートの開口周縁部に前記シリンダポートに繋がる凹部が形成されている。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
作動液が流入する流入路と、作動液が流出する流出路とが形成されるケーシングと、
前記ケーシングに回転可能に設けられ、一端面において複数のシリンダボアが開口し、且つ前記シリンダボアの各々に繋がる複数のシリンダポートが他端面において開口するシリンダブロックと、
前記シリンダブロックの他端面が摺接し、前記流入路に繋がる流入側ポートと前記流出路に繋がる流出側ポートとが前記複数のシリンダポートに対応させて形成される弁板と、
前記シリンダブロックの各々に挿入され、前記シリンダボアを往復運動する複数のピストンと、を備え、
前記シリンダブロックの他端面には、前記シリンダポートの開口周縁部に前記シリンダポートに繋がる凹部が形成されている、液圧回転機械。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記複数のシリンダポートは、軸線を中心とする円上に間隔をあけて配置され、
前記凹部は、前記複数のシリンダポートの開口周縁部を繋ぐように環状に形成されている、請求項1に記載の液圧回転機械。
【請求項3】
前記凹部は、前記複数のシリンダポートの開口周縁部であって径方向内側部分を夫々繋ぐように形成されている、請求項2に記載の液圧回転機械。
【請求項4】
前記凹部は、前記複数のシリンダポートの開口周縁部の径方向外側部分を夫々繋ぐように形成されている、請求項2に記載の液圧回転機械。
【請求項5】
前記シリンダブロックの他端面には、前記複数のシリンダポートに夫々対応付けて複数の前記凹部が形成され、
前記複数の凹部の各々は、対応する前記シリンダポートの開口周縁部の径方向内側部分に形成されている、請求項1に記載の液圧回転機械。
【請求項6】
前記シリンダブロックの他端面には、前記複数のシリンダポートに夫々対応付けて複数の前記凹部が形成され、
前記凹部は、対応する前記シリンダポートの開口周縁部の径方向外側部分に形成されている、請求項1に記載の液圧回転機械。
【請求項7】
前記シリンダブロックの他端面には、前記複数のシリンダポートに夫々対応付けて複数の前記凹部が形成され、
前記凹部は、前記各シリンダポートの開口周縁部に全周にわたって形成されている、請求項1に記載の液圧回転機械。
【請求項8】
前記凹部の断面は、湾曲するように形成されている、請求項1に記載の液圧回転機械。
【請求項9】
前記凹部の深さは、5μm以上100μm以下である、請求項1に記載の液圧回転機械。
【請求項10】
液圧ポンプ又は液圧モータである液圧回転機械のシリンダブロックであって、
回転軸線が延在する軸線方向の一端面に形成される複数のシリンダボアと、
他端面に形成され、且つ前記シリンダボアの各々に繋がる複数のシリンダポートと、
前記シリンダブロックの他端面において前記シリンダポートの開口周縁部に形成され且つ前記シリンダポートに繋がる凹部と、を備える液圧回転機械のシリンダブロック。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、複数のシリンダポートが形成されるシリンダブロック、弁板、並びにシリンダブロック及び弁板を夫々備える液圧回転機械に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1のような液圧ポンプが実用に供されている。液圧ポンプでは、シリンダブロックが回転することによって、シリンダポートの接続先が吸入ポート及び吐出ポートに交互に切替わる。これにより、液圧ポンプでは、吸入ポートからシリンダポートを介してシリンダボアに作動液が吸入され、またシリンダボアからシリンダポートを介して吐出ポートに作動液が吐出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平3-85381号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の液圧ポンプでは、吸入ポート及び吐出ポートが弁板に形成されている。また、シリンダポートは、シリンダブロックの端面に形成されている。そして、シリンダブロックは、端面が弁板に押し付けられて弁板上を摺動回転する。それ故、シリンダブロックの端面において摺動熱が発生する。摺動熱は、シリンダブロックの摺動回転が速くなれば速くなるほど大きくなる。それ故、シリンダブロックの摺動回転をより速くする場合、シリンダポートの開口端部の焼き付き対策が求められる。
【0005】
そこで本開示は、シリンダポートの開口周縁部における焼き付きを抑制できる液圧回転機械、並びにそれに備わるシリンダブロック及び弁板を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の第1の液圧回転機械は、作動液が流入する流入路と、作動液が流出する流出路とが形成されるケーシングと、前記ケーシングに回転可能に設けられ、一端面において複数のシリンダボアが開口し、且つ前記シリンダボアの各々に繋がる複数のシリンダポートが他端面において開口するシリンダブロックと、前記シリンダブロックの他端面が摺接し、前記流入路に繋がる流入側ポートと前記流出路に繋がる流出側ポートとが前記複数のシリンダポートに対応させて形成される弁板と、前記シリンダブロックの各々に挿入され、前記シリンダボアを往復運動する複数のピストンと、を備え、前記シリンダブロックの他端面には、前記シリンダポートの開口周縁部に前記シリンダポートに繋がる凹部が形成されているものである。
【0007】
本開示に第1の液圧回転機械に従えば、シリンダブロックの他端面には、シリンダポートの開口周縁部にシリンダポートに繋がる凹部が形成されている。それ故、凹部には、シリンダポートから作動液が導かれる。これにより、凹部に液だまりが形成される。シリンダブロックが弁体上を摺動する際、液だまりによってシリンダポートの開口周縁部を冷却することができる。これにより、シリンダポートの開口周縁部が焼き付くことが抑制される。
【0008】
本開示の液圧回転機械のシリンダブロックは、液圧ポンプ又は液圧モータである液圧回転機械のシリンダブロックであって、回転軸線が延在する軸線方向の一端面に形成される複数のシリンダボアと、他端面に形成され、且つ前記シリンダボアの各々に繋がる複数のシリンダポートと、前記シリンダブロックの他端面において前記シリンダポートの開口周縁部に形成され且つ前記シリンダポートに繋がる凹部と、を備えるものである。
【0009】
本開示の液圧回転機械のシリンダブロックに従えば、シリンダブロックが凹部を備えている。凹部は、シリンダブロックの他端面であって各シリンダポートの開口周縁部に形成され、且つシリンダポートに繋がっている。それ故、シリンダポートから凹部に作動液が導かれる。これにより、シリンダブロックが弁体上を摺動する際、液だまりによってシリンダポートの開口周縁部を冷却することができる。これにより、シリンダポートの開口周縁部の焼き付きを抑制することができる。
【0010】
本開示の第2の液圧回転機械は、作動液が流入する流入路と、作動液が流出する流出路とが形成されるケーシングと、前記ケーシングに回転可能に設けられ、一端面において複数のシリンダボアが開口し、且つ前記シリンダボアの各々に繋がる複数のシリンダポートが他端面において開口するシリンダブロックと、一端面に前記シリンダブロックの他端面が摺接し、前記流入路に繋がる流入側ポートと前記流出路に繋がる流出側ポートとが前記複数のシリンダポートに対応させて形成される弁板と、前記シリンダブロックの各々に挿入され、前記シリンダボアを往復運動する複数のピストンと、を備え、前記弁板の一端面には、前記流入側ポート及び前記流出側ポートの少なくとも一方の開口周縁部に凹部が形成されているものである。
(【0011】以降は省略されています)

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