TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024114470
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-23
出願番号2023020262
出願日2023-02-13
発明の名称輸液ポンプ及び輸液ポンプの制御方法
出願人テルモ株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類A61M 5/142 20060101AFI20240816BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】稼働中の騒音を低減可能な輸液ポンプ及び輸液ポンプの制御方法を提供する。
【解決手段】本開示に係る輸液ポンプは、複数のフィンガにより輸液チューブを押圧して前記輸液チューブ内の液体を送液する蠕動型の輸液ポンプであって、前記複数のフィンガと、前記複数のフィンガを駆動可能なモータと、制御部と、を備え、前記制御部は、通常駆動時において、第1出力値を初期出力値として前記モータを駆動させ、静音駆動時において、前記第1出力値よりも低い第2出力値を前記初期出力値として前記モータを駆動させるように構成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
複数のフィンガにより輸液チューブを押圧して前記輸液チューブ内の液体を送液する蠕動型の輸液ポンプであって、
前記複数のフィンガと、前記複数のフィンガを駆動可能なモータと、制御部と、を備え、
前記制御部は、通常駆動時において、第1出力値を初期出力値として前記モータを駆動させ、静音駆動時において、前記第1出力値よりも低い第2出力値を前記初期出力値として前記モータを駆動させるように構成されている、輸液ポンプ。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記制御部は、間欠駆動により所定のタイミングにて繰り返し前記モータを駆動させるように構成されている、請求項1に記載の輸液ポンプ。
【請求項3】
前記複数のフィンガの位置を検出するセンサを備え、
前記制御部は、前記複数のフィンガの前記位置に応じて前記第2出力値を変更するように構成されている、請求項1又は2に記載の輸液ポンプ。
【請求項4】
前記複数のフィンガの位置を検出するセンサを備え、
前記制御部は、前記静音駆動時において、前記複数のフィンガの前記位置が所定の条件を満たす場合に、前記第2出力値を前記初期出力値として前記モータを駆動させるように構成されている、請求項1又は2に記載の輸液ポンプ。
【請求項5】
前記モータに電力を供給するバッテリを備え、
前記制御部は、前記バッテリの残量に基づいて、前記静音駆動が可能か否かを判定するように構成されている、請求項1又は2に記載の輸液ポンプ。
【請求項6】
前記制御部は、前記モータを前記初期出力値にて駆動させたのち、フィードバック制御により、前記モータの出力が目標出力値となるように前記モータを制御するように構成されている、請求項1又は2に記載の輸液ポンプ。
【請求項7】
前記第1出力値及び前記第2出力値は、それぞれ前記モータに入力されるPWM信号のデューティ比と対応付けられており、
前記第1出力値に対応付けられた前記デューティ比は、38%から60%までの範囲内であり、
前記第2出力値に対応付けられた前記デューティ比は、25%から35%までの範囲内である、請求項1又は2に記載の輸液ポンプ。
【請求項8】
前記第1出力値に対する前記第2出力値の比は、0.40から0.92までの範囲内である、請求項1又は2に記載の輸液ポンプ。
【請求項9】
複数のフィンガと、前記複数のフィンガを駆動可能なモータと、制御部と、を備え、前記複数のフィンガにより輸液チューブを押圧して前記輸液チューブ内の液体を送液する蠕動型の輸液ポンプの制御方法であって、
前記制御部により、通常駆動時において、第1出力値を初期出力値として前記モータを駆動させることと、
前記制御部により、静音駆動時において、前記第1出力値よりも低い第2出力値を前記初期出力値として前記モータを駆動させることと、
を含む、制御方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、輸液ポンプ及び輸液ポンプの制御方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、押圧位置を順次移動させるように複数のフィンガで輸液チューブを押圧して、輸液チューブ内を通る薬液等の液体を送液する蠕動型の輸液ポンプが知られている。そして、このような蠕動型の輸液ポンプの稼働中の騒音を低減させる技術が提案されている。例えば、特許文献1には、蠕動型の輸液ポンプを駆動させるモータの駆動音を低減させる制御を行う、輸液ポンプの駆動制御方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第3378054号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、蠕動型の輸液ポンプの稼働中の騒音を低減させる技術には更なる改善の余地があった。とりわけ、輸液ポンプの駆動開始時における騒音を低減させることが求められている。
【0005】
かかる事情に鑑みてなされた本開示の目的は、稼働中の騒音を低減可能な輸液ポンプ及び輸液ポンプの制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
〔1〕本開示の一実施形態に係る輸液ポンプは、複数のフィンガにより輸液チューブを押圧して前記輸液チューブ内の液体を送液する蠕動型の輸液ポンプであって、前記複数のフィンガと、前記複数のフィンガを駆動可能なモータと、制御部と、を備え、前記制御部は、通常駆動時において、第1出力値を初期出力値として前記モータを駆動させ、静音駆動時において、前記第1出力値よりも低い第2出力値を前記初期出力値として前記モータを駆動させるように構成されている。
【0007】
〔2〕本開示の一実施形態に係る輸液ポンプは、上記〔1〕に記載の輸液ポンプであって、前記制御部は、間欠駆動により所定のタイミングにて繰り返し前記モータを駆動させるように構成されていることが好ましい。
【0008】
〔3〕本開示の一実施形態に係る輸液ポンプは、上記〔1〕又は〔2〕に記載の輸液ポンプであって、前記複数のフィンガの位置を検出するセンサを備え、前記制御部は、前記複数のフィンガの前記位置に応じて前記第2出力値を変更するように構成されていることが好ましい。
【0009】
〔4〕本開示の一実施形態に係る輸液ポンプは、上記〔1〕又は〔2〕に記載の輸液ポンプであって、前記複数のフィンガの位置を検出するセンサを備え、前記制御部は、前記静音駆動時において、前記複数のフィンガの前記位置が所定の条件を満たす場合に、前記第2出力値を前記初期出力値として前記モータを駆動させるように構成されていることが好ましい。
【0010】
〔5〕本開示の一実施形態に係る輸液ポンプは、上記〔1〕から〔4〕のいずれか一項に記載の輸液ポンプであって、前記モータに電力を供給するバッテリを備え、前記制御部は、前記バッテリの残量に基づいて、前記静音駆動が可能か否かを判定するように構成されていることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

テルモ株式会社
注射針
1か月前
テルモ株式会社
カテーテル
16日前
テルモ株式会社
カテーテル
9日前
テルモ株式会社
送液ポンプ
9日前
テルモ株式会社
カテーテル
9日前
テルモ株式会社
薬液投与器具
1か月前
テルモ株式会社
多段培養容器
24日前
テルモ株式会社
薬液投与装置
1か月前
テルモ株式会社
画像診断装置
9日前
テルモ株式会社
経皮カテーテル
1か月前
テルモ株式会社
医療機器保持構造
23日前
テルモ株式会社
デバイス及び方法
1か月前
テルモ株式会社
カテーテル組立体
1か月前
テルモ株式会社
サンプリングキット
1か月前
テルモ株式会社
サンプリングキット
1か月前
テルモ株式会社
シート状物送達デバイス
1か月前
テルモ株式会社
生体組織状態の監視装置
5日前
テルモ株式会社
シート状物送達デバイス
1か月前
テルモ株式会社
シート状物送達デバイス
1か月前
テルモ株式会社
送達デバイス及び送達方法
1か月前
テルモ株式会社
可搬型機器の電池収納構造
23日前
テルモ株式会社
送達デバイス及び送達方法
1か月前
テルモ株式会社
医療機器セット及び医療機器
17日前
テルモ株式会社
送達デバイスおよび送達方法
1か月前
テルモ株式会社
分離装置、分離方法及びフィルタ
20日前
テルモ株式会社
在庫管理システム及び在庫管理方法
27日前
テルモ株式会社
医療デバイスおよびシャント形成方法
24日前
テルモ株式会社
成分測定装置及び成分測定装置セット
26日前
テルモ株式会社
留置カテーテル及びカテーテル組立体
1か月前
テルモ株式会社
輸液ポンプ及び輸液ポンプの制御方法
1か月前
テルモ株式会社
樹脂寿命推定方法および樹脂の選定方法
17日前
テルモ株式会社
ガイドワイヤ操作時に送液可能な医療機器
20日前
テルモ株式会社
医療用長尺体および医療用長尺体の製造方法
10日前
テルモ株式会社
流路形成用部材およびそれを備える医療用容器
10日前
テルモ株式会社
作業管理システム、作業管理方法およびプログラム
1か月前
テルモ株式会社
判定方法、判定装置、判定プログラム、及び製造方法
2日前
続きを見る