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公開番号2024114061
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-23
出願番号2023019443
出願日2023-02-10
発明の名称送達デバイスおよび送達方法
出願人テルモ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類A61B 17/29 20060101AFI20240816BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】簡易な構成で筒状体内にシート状物を収容可能であると共に、筒状体内に収容されているシート状物を筒状体の外部へ容易にリリース可能な、送達デバイス及び送達方法、を提供する。
【解決手段】本開示に係る送達デバイスは、生体内の目的部位にシート状物を送達可能な送達デバイスであって、筒状体と、前記シート状物が巻き付けられて保持されている状態で、前記筒状体内に挿入可能な棒状体と、前記筒状体内で、前記棒状体に対して相対的に移動可能であり、前記筒状体内で前記棒状体が保持する前記シート状物を押圧し、前記シート状物を前記筒状体の遠位端から押し出し可能な押し子と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
生体内の目的部位にシート状物を送達可能な送達デバイスであって、
筒状体と、
前記シート状物が巻き付けられて保持されている状態で、前記筒状体内に挿入可能な棒状体と、
前記筒状体内で、前記棒状体に対して相対的に移動可能であり、前記筒状体内で前記棒状体が保持する前記シート状物を押圧し、前記シート状物を前記筒状体の遠位端から押し出し可能な押し子と、を備える、送達デバイス。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記棒状体は、
長尺状の棒状本体部と、
前記棒状本体部の外面に前記シート状物が巻き付けられている状態で、前記棒状本体部の前記外面との間で、前記シート状物を挟み込んで前記シート状物を保持可能な保持部と、を備える、請求項1に記載の送達デバイス。
【請求項3】
前記保持部は、前記棒状本体部の周方向の一部のみに位置しており、
前記押し子は、前記棒状本体部の前記周方向において、前記保持部とは異なる位置で、前記保持部に保持されている前記シート状物を押圧可能である、請求項2に記載の送達デバイス。
【請求項4】
前記押し子は、前記筒状体内で、前記棒状本体部の前記外面を覆う状態で、前記棒状本体部に対して移動可能な筒状押圧体であり、
前記筒状押圧体の周壁には、前記筒状押圧体の遠位端まで延在し、前記保持部を収容可能な開口部が形成されている、請求項3に記載の送達デバイス。
【請求項5】
前記保持部は、
前記棒状本体部に取り付けられている取付部と、
前記取付部に片持ち状に支持され、前記取付部から前記棒状本体部の前記外面に沿って前記棒状本体部の遠位側に向かって延在しており、前記棒状本体部の前記外面との間で、前記シート状物を挟み込み可能な挟持部と、を備える、請求項2から4のいずれか1つに記載の送達デバイス。
【請求項6】
前記取付部は、前記棒状本体部に対して移動可能に、前記棒状本体部に取り付けられており、
前記取付部が前記棒状本体部に対して移動することにより、前記棒状本体部の前記外面と前記挟持部との間での前記シート状物の挟持力を変動可能である、請求項5に記載の送達デバイス。
【請求項7】
前記取付部は、前記棒状本体部に対して、前記棒状本体部の周方向に移動可能に、前記棒状本体部に取り付けられており、
前記押し子は、前記筒状体内で、前記棒状本体部の前記外面に沿って、前記棒状本体部に対して、前記棒状本体部の前記周方向に移動可能であり、
前記保持部は、前記取付部に片持ち状に支持され、前記取付部から前記棒状本体部の前記外面に沿って前記棒状本体部の近位側に向かって延在しており、前記筒状体内で、前記押し子と係合することで操作可能な、係合操作部を備える、請求項6に記載の送達デバイス。
【請求項8】
生体内の目的部位にシート状物を送達する送達方法であって、
前記シート状物を棒状体に巻き付けて、前記棒状体に前記シート状物を保持させる、保持ステップと、
前記シート状物を保持している状態の棒状体を、筒状体の内部に挿入する、挿入ステップと、
前記筒状体内で、前記棒状体に対して相対的に押し子を移動させ、前記押し子が、前記筒状体内で前記棒状体が保持する前記シート状物を押圧し、前記シート状物を前記筒状体の遠位端から押し出す、押し出しステップと、を含む、送達方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は送達デバイスおよび送達方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
近年、損傷した組織等の修復のために、種々の細胞シートを移植する試みが行われている。例えば、狭心症、心筋梗塞などの虚血性心疾患により損傷した心筋組織の修復のために、胎児心筋細胞、骨格筋芽細胞、間葉系幹細胞、心臓幹細胞、ES細胞、iPS細胞等の利用が試みられている。
【0003】
また、上述した心筋組織以外でも、例えば肝臓等、他の生体組織の表面に細胞シートを移植する試みも知られている。
【0004】
また、細胞シート以外にも、組織同士の癒着を防止するための医療用材料シートが、生体内の目的部位である術部に使用される場合がある。
【0005】
細胞シート、医療用材料シート等のシート状物を生体内の目的部位に送達する送達方法に関しては、人体に対する低侵襲な方法として、内視鏡下手術が広く用いられている。また、内視鏡下手術においてシート状物を目的部位に送達するための様々な送達デバイスが提案されている。特許文献1には、この種の送達デバイスが開示されている。特許文献1に記載されている送達デバイスとしてのシート挿入用デバイスは、前端部の壁に軸方向スリットが形成されている外筒管と、この外筒管内に管軸方向となる前後方向に進退可能、かつ回転可能に挿入されるシート押し出し用の押出部材と、を備えている。また、特許文献1に記載の押出部材は、巻取主管と、この巻取主管の先端部側に設けられ、巻取主管の表面に対して、巻取主管の表面と平行な位置と該位置より離れた非平行な位置とに接離可能に起伏するシート押え管と、を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2016-123456号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に記載の送達デバイスとしてのシート挿入用デバイスでは、巻取主管とシート押え管との間に、シート状物としてのフィルムを挟み、外筒管内で回動させることで、フィルムが巻き取られていき、フィルムが筒状体としての外筒管の軸方向スリットから、外筒管内に収容される。また、特許文献1に記載の送達デバイスでは、フィルムのリリース時において、鉗子を用いてフィルムを摘み、巻取主管とシート押え管との間から引き出す必要がある。
【0008】
特許文献1に記載の送達デバイスは、シート状物を筒状体内に収容するための構成が複雑であり、シート状物を筒状体内に収容するための構成の簡易化の観点で、依然として改善の余地がある。また、特許文献1に記載の送達デバイスは、筒状体からシート状物をリリースする際に鉗子を用いる。そのため、筒状体内に収容されているシート状物を筒状体の外部にリリースするための操作性の観点でも、依然として改善の余地がある。
【0009】
本開示は、簡易な構成で筒状体内にシート状物を収容可能であると共に、筒状体内に収容されているシート状物を筒状体の外部へ容易にリリース可能な、送達デバイス及び送達方法、を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本開示の第1の態様としての送達デバイスは、
(1)
生体内の目的部位にシート状物を送達可能な送達デバイスであって、
筒状体と、
前記シート状物が巻き付けられて保持されている状態で、前記筒状体内に挿入可能な棒状体と、
前記筒状体内で、前記棒状体に対して相対的に移動可能であり、前記筒状体内で前記棒状体が保持する前記シート状物を押圧し、前記シート状物を前記筒状体の遠位端から押し出し可能な押し子と、を備える、送達デバイス、である。
(【0011】以降は省略されています)

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