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公開番号
2024114053
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-08-23
出願番号
2023019430
出願日
2023-02-10
発明の名称
蓄熱蓄冷体及び保温具
出願人
丸中株式会社
,
群馬県
代理人
主分類
A61F
7/00 20060101AFI20240816BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】寸法を保持しやすく凝固時でも変形しやすい蓄熱蓄冷体1、及び蓄熱蓄冷体1を利用した人体や水栓等の保温具2を提供する。
【解決手段】本発明の蓄熱蓄冷体1は、パラフィン11を含浸させた連続気泡構造の軟質フォームプラスチック材12が合成樹脂フィルム13で密封されている。人体表面を快適温度域に保持する保温具2は、前記蓄熱蓄冷体1が人体の一部を覆い包む被覆物に装着されており、パラフィン11が摂氏17度乃至32度で相変化する。未凍結温度域で保持する保温具2は、前記蓄熱蓄冷体1が水栓などを覆い包む被覆物に装着され、外気に接触する側の面には断熱材23が配置されており、パラフィン11が摂氏0度乃至6度で相変化する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
パラフィンを含浸させた連続気泡構造の軟質フォームプラスチック材が、合成樹脂フィルムで密封されていることを特徴とする蓄熱蓄冷体。
続きを表示(約 900 文字)
【請求項2】
前記パラフィンが、トリデカン、テトラデカン、ペンタデカン、ヘキサデカン、ヘプタデカン、オクタデカン、ノナデカン及びイコサンから選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする、請求項1に記載の蓄熱蓄冷体。
【請求項3】
前記連続気泡構造の軟質フォームプラスチック材が、90パーセント乃至99パーセントの空隙率を有し、3ミリメートル乃至20ミリメートルの厚さを有する、板状のポリウレタンフォームであることを特徴とする、請求項1に記載の蓄熱蓄冷体。
【請求項4】
前記合成樹脂フィルムが、最内層にポリエチレンフィルムを配置し、最内層よりも外側の少なくとも1層にはポリアミド系樹脂フィルム若しくはポリエステル系樹脂フィルムを積層させた多層フィルムであることを特徴とする、請求項1に記載の蓄熱蓄冷体。
【請求項5】
請求項1~4の何れか1項に記載の前記蓄熱蓄冷体が、人体の一部を覆い包む被覆物に装着されており、前記蓄熱蓄冷体に含まれる前記パラフィンが摂氏17度乃至32度で相変化することを特徴とする保温具。
【請求項6】
前記被覆物の人体側の面に吸水速乾性布帛が配置され、反対面には断熱材が配置されている特徴とする、請求項5に記載の保温具。
【請求項7】
前記被覆物が、三次元立体編物を用いて構成されており、前記三次元立体編物の一部を切除した箇所に、前記蓄熱蓄冷体がはめ込まれていることを特徴とする、請求項5に記載の保温具。
【請求項8】
請求項1~4の何れか1項に記載の前記蓄熱蓄冷体が、水栓若しくは水道管を覆い包む被覆物に装着され、外気に接触する側の前記被覆物の面には断熱材が配置されており、前記蓄熱蓄冷体に含まれる前記パラフィンが摂氏0度乃至6度で相変化することを特徴とする保温具。
【請求項9】
前記被覆物が、三次元立体編物を用いて構成されており、前記三次元立体編物の一部を切除した箇所に、前記蓄熱蓄冷体がはめ込まれていることを特徴とする、請求項8に記載の保温具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、厚さ等の寸法を保持しやすく凝固時でも外力によって変形しやすい蓄熱蓄冷体、及び前記蓄熱蓄冷体を利用した人体や水栓等の保温具に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
潜熱蓄熱材は液体から固体に相変化する際に、硬い固体となって変形しにくくなる場合が多い。このような凝固時の変形しにくい性質は、柔軟な風合いが要求される用途では好ましくない。そのため、凝固時でも変形性を維持するための創意工夫が行われてきた。
【0003】
特許文献1には、パラフィン類に熱可塑性エラストマーを配合した蓄熱材が開示されている。パラフィン類100重量部に対し熱可塑性エラストマー5重量部乃至30重量部を配合し、前記熱可塑性エラストマーが前記パラフィン類の融点以下でもゴム弾性を示すことにより、シート状若しくは板状への成形が容易となる。また、フィルム、布、繊維等の上に付着、塗布あるいは含浸させることにより、シート状若しくは板状とすることもできる。このようにして得られるシート状若しくは板状の蓄熱材は、深夜電力を利用した蓄熱式床暖房の用途に好適である。
【0004】
特許文献2には、パラフィン系潜熱蓄熱材を粉粒体状に調整し、袋状容器に封入した温熱器具が開示されている。この温熱器具は、身体に接触させることにより、患部表面に熱を与えて血流量を増加させ、痛みを和らげる目的で使用される。潜熱蓄熱材を粉粒体状とすることにより、流動性が維持されて身体の患部への優れたフィット性が得られる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許2528714号公報
特許4621264号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1のパラフィン類に熱可塑性エラストマーを配合した蓄熱材は、シート状に成形しても割れない程度の柔軟性となるが、保温具として身体の動きに合わせて変形できるほどの柔軟性はなかった。粉粒体状に調整して袋状容器に封入した特許文献2のパラフィン系潜熱蓄熱材は、流動性が維持されることで身体の患部局所へのフィット性は良好となる。しかし、衣服のような保温具では、身体の間に空気層を設けて快適な温度空間を作ることを目的とする。このため、支持がない状態でも厚さ等の寸法を保持することができ、長時間の着用でもストレスを感じない軽量性が必要となる。特許文献2のパラフィン系潜熱蓄熱材では、流動性があって寸法が一定とならず、蓄熱材を多孔質酸化ケイ素等に含浸させて粉粒体状にするため重量が大きくなるという課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明の蓄熱蓄冷体は、パラフィンを含浸させた連続気泡構造の軟質フォームプラスチック材が、合成樹脂フィルムで密封されている。
【0008】
本発明の蓄熱蓄冷体は、前記パラフィンがトリデカン、テトラデカン、ペンタデカン、ヘキサデカン、ヘプタデカン、オクタデカン、ノナデカン及びイコサンから選ばれる少なくとも1種である。
【0009】
本発明の蓄熱蓄冷体は、前記連続気泡構造の軟質フォームプラスチック材が90パーセント乃至99パーセントの空隙率を有し、3ミリメートル乃至20ミリメートルの厚さを有する、板状のポリウレタンフォームである。
【0010】
本発明の蓄熱蓄冷体は、前記合成樹脂フィルムが、最内層にポリエチレンフィルムを配置し、最内層よりも外側の少なくとも1層にはポリアミド系樹脂フィルム若しくはポリエステル系樹脂フィルムを積層させた多層フィルムである。
(【0011】以降は省略されています)
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