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公開番号2024112162
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-20
出願番号2023017049
出願日2023-02-07
発明の名称遊技機
出願人サミー株式会社
代理人個人
主分類A63F 5/04 20060101AFI20240813BHJP(スポーツ;ゲーム;娯楽)
要約【課題】異常な要求コマンドを受信したときに適切な情報処理を実行する。
【解決手段】メダル数制御は、主制御からベット数「1」のベット要求コマンドが送信された後、ノイズ等によりベット数「3」のベット要求コマンドを受信した場合に、ベット数「3」が総メダル数を上回るときは、ベット要求応答コマンドを主制御に送信しない。主制御は、ベット要求コマンドを送信した後、所定期間内にベット要求応答コマンドを受信しなかったときは、エラー処理を実行する(図中(6))。
【選択図】図102
特許請求の範囲【請求項1】
主制御手段と遊技媒体数制御手段とを備え、
遊技媒体数制御手段は、所定の状況において、主制御手段から送信された遊技媒体のベット数「x」のベット要求コマンドを受信した場合に、遊技媒体のベット数「x」をベット可能であるときは、総遊技媒体数から「x」を減算し、かつ、遊技媒体のベット数「x」のベット要求コマンドを正常に受け付けたことを示す第1の応答コマンドを主制御手段に送信可能とし、
主制御手段は、遊技媒体のベット数「x」のベット要求コマンドを送信した後、第1の応答コマンドを受信したときは、遊技媒体のベット数「x」のベットに関する処理を実行可能とし、
遊技媒体数制御手段は、所定の状況において、主制御手段から遊技媒体のベット数「x」のベット要求コマンドが送信されたが遊技媒体のベット数「y(「y」は「x」以外の数)」のベット要求コマンドを受信した場合に、遊技媒体のベット数「y」が総遊技媒体数を上回るときは、応答コマンドを送信せず、
主制御手段は、ベット要求コマンドを送信した後、所定期間内に応答コマンドを受信しなかったときは、所定のエラー処理を実行可能とする
ことを特徴とする遊技機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技機に関するものである。
続きを表示(約 6,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、遊技価値(遊技媒体)として、物理的な(有体物としての)メダルを用いずに、電子情報(電子メダル)を用いる遊技機(「スマート遊技機」、「メダルレス遊技機」、「管理遊技機」、「封入式遊技機」等と称される。)が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-053709号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、遊技価値として電子情報を用いる遊技機において、適切な情報処理を実行可能とすることである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、以下の解決手段によって上述の課題を解決する(かっこ書きで、対応する実施形態の構成を示す。)。なお、本願の当初請求項に係る発明は、後述する当初発明1~14のうち、当初発明4に相当する。
本発明は、
主制御手段(主制御CPU510)と遊技媒体数制御手段(メダル数制御CPU520)とを備え、
遊技媒体数制御手段は、所定の状況(VL信号がオンの状況)において、主制御手段から送信された遊技媒体のベット数「x」のベット要求コマンドを受信した場合に、遊技媒体のベット数「x」をベット可能であるときは、総遊技媒体数から「x」を減算し、かつ、遊技媒体のベット数「x」のベット要求コマンドを正常に受け付けたことを示す第1の応答コマンドを主制御手段に送信可能とし、
主制御手段は、遊技媒体のベット数「x」のベット要求コマンドを送信した後、第1の応答コマンドを受信したときは、遊技媒体のベット数「x」のベットに関する処理を実行可能とし(図101(1))、
遊技媒体数制御手段は、所定の状況において、主制御手段から遊技媒体のベット数「x」のベット要求コマンドが送信されたが遊技媒体のベット数「y(「y」は「x」以外の数)」のベット要求コマンドを受信した場合に、遊技媒体のベット数「y」が総遊技媒体数を上回るときは、応答コマンドを送信せず、
主制御手段は、ベット要求コマンドを送信した後、所定期間内に応答コマンドを受信しなかったときは、所定のエラー処理を実行可能とする(図102(6))
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、適切な情報処理を実行可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
第1実施形態において、遊技機の一例であるスロットマシンの制御の概略を示すブロック図である。
第1実施形態において、電力供給経路の例1を示す図である。
第1実施形態において、電力供給経路の例2を示す図である。
第1実施形態において、メイン制御基板から払出制御基板に送信されるコマンド(メイン制御コマンド)の一覧を示す図である。
第1実施形態において、払出制御基板からメイン制御基板に送信されるコマンド(払出制御コマンド)の一覧を示す図である。
第1実施形態において、管理装置から払出制御基板に送信されるコマンド(管理装置コマンド)の一覧を示す図である。
第1実施形態において、払出制御基板から管理装置に送信されるコマンド(遊技機コマンド)の一覧を示す図である。
第1実施形態において、払出制御基板におけるメインルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。
図8のステップS110におけるメイン制御コマンド解析処理の流れを示すフローチャートである。
図8のステップS110におけるメイン制御コマンド解析処理の流れを示すフローチャートであり、図9に続くフローチャートである。
図8のステップS119における貸出処理の流れを示すフローチャートである。
図8のステップS117における計数処理の流れを示すフローチャートである。
第1実施形態において、メイン制御基板におけるメインルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。
第1実施形態において、メイン制御基板及び払出制御基板における電源投入処理の流れを示すフローチャートである。
第1実施形態において、メイン制御基板及び払出制御基板における設定変更処理の流れを示すフローチャートである。
第1実施形態において、メイン制御基板及び払出制御基板における3枚ベット処理の流れを示すフローチャートである。
第1実施形態において、メイン制御基板及び払出制御基板における1枚ベット処理の流れを示すフローチャートである。
第1実施形態において、メイン制御基板及び払出制御基板における遊技開始処理の流れを示すフローチャートである。
第1実施形態において、メイン制御基板及び払出制御基板における遊技終了処理の流れを示すフローチャートである。
第1実施形態において、メイン制御基板及び払出制御基板における払出処理の流れを示すフローチャートである。
第1実施形態において、メイン制御基板及び払出制御基板における返却処理の流れを示すフローチャートである。
第1実施形態において、払出制御基板及び管理装置における電源投入処理の流れを示すフローチャートである。
第1実施形態において、払出制御基板及び管理装置における貸出処理の流れを示すフローチャートである。
第1実施形態において、払出制御基板及び管理装置における計数処理の流れを示すフローチャートである。
第1実施形態において、払出制御基板及び管理装置における計数処理の流れを示すフローチャートであり、図24に続くフローチャートである。
第1実施形態において、払出制御基板と管理装置との間におけるシリアル通信のデータ信号及びストローブ信号の波形を示す図である。
第1実施形態において、電子メダル貸出し時における各信号のオン/オフを示すタイミングチャートである。
第1実施形態において、電子メダル計数(払戻し)時における各信号のオン/オフを示すタイミングチャートである。
第2実施形態において、遊技機の制御の概略を示すブロック図である。
第2実施形態において、遊技機と貸出ユニットとの間の電文を説明する図である。
第2実施形態において、遊技機性能情報、遊技機設置情報、ホールコン・不正監視情報を説明する図である。
第2実施形態において、基本通信シーケンスを示すタイムチャートである。
第2実施形態において、起動シーケンスの例1(遊技機が先に起動した場合)を示すタイムチャートである。
第2実施形態において、起動シーケンスの例2(貸出ユニットが先に起動した場合)を示すタイムチャートである。
第2実施形態において、遊技機情報通知の基本シーケンスを示すタイムチャートである。
第2実施形態において、計数通知シーケンスを示すタイムチャートである。
第2実施形態において、計数処理を示すフローチャートである。
第2実施形態において、貸出通知シーケンスを示すタイムチャートである。
第2実施形態において、遊技機情報通知タイマ及び遊技機情報通知要求フラグを示す図である。
第2実施形態において、遊技機情報通知タイマの更新シーケンスを示すタイムチャートである。
第2実施形態において、遊技機情報管理を示すフローチャートである。
第3実施形態におけるメインCPU55の内蔵メモリを示す図であり、(A)は内蔵メモリの概要を示し、(B)は内蔵レジスタ領域を示す。
Fレジスタの詳細な構成を示す図である。
第3実施形態におけるスタック領域を示す図である。
第3実施形態における主要な命令を示す図である。
LDF命令及びLD命令の態様を示す図である。
CALLEX命令の態様を示す図である。
従来のCALL命令及びRET命令の一例を示す図である。
第3実施形態におけるプログラム開始(M_PRG_SET )を示すフローチャートである。
CALLEX命令及びジャンプ命令を使用した例を示す図である。
第4実施形態における遊技機の制御の概略を示すブロック図である。
第4実施形態における内蔵メモリのメモリマップを示す図である。
第4実施形態における領域の区分を示す図であり、(A)は例1を示し、(B)は例2を示す。
第4実施形態における領域間の通信を説明する図である。
制御領域1~3のプログラム例(例1)を示す図である。
制御領域1~3のプログラム例(例2)を示す図である。
制御領域1~3のプログラム例(例3)を示す図である。
制御領域1~3のプログラムの変形例を示す図である。
第5実施形態において、主制御手段の遊技媒体数付与処理を示すフローチャートである。
第5実施形態において、遊技媒体数制御手段の遊技媒体数付与処理を示すフローチャートである。
第5実施形態において、遊技媒体数制御手段の割込み処理(I_INTR)を示すフローチャートである。
図61のステップS801における入力ポート読込み処理(I_IN_READ )を示すフローチャートである。
図61のステップS802における遊技機情報管理(I_INF_CTL )を示すフローチャートである。
図63のステップS823におけるホールコン・不正監視情報セット(I_INF_INJ )を示すフローチャートである。
図63のステップS824における遊技機性能情報セット(I_INF_ABI )を示すフローチャートである。
図63のステップS825における遊技機設置情報セット(I_INF_INS )を示すフローチャートである。
第5実施形態において、遊技機情報通知タイマの更新シーケンスを示す図である。
図61のステップS803における計数制御(I_CAL_CTL )を示すフローチャートである。
図61のステップS805における貸出制御(I_LEN_CTL )の例1を示すフローチャートである。
図61のステップS805における貸出制御(I_LEN_CTL )の例2を示すフローチャートである。
図61のステップS805における貸出制御(I_LEN_CTL )の例3を示すフローチャートである。
図61のステップS805における貸出制御(I_LEN_CTL )の例4を示すフローチャートである。
第5実施形態において、主制御手段の閾値処理の例1を示すフローチャートである。
第5実施形態において、主制御手段の閾値処理の例2を示すフローチャートである。
第5実施形態において、副制御手段の閾値報知処理の例1を示すフローチャートである。
第5実施形態において、副制御手段の閾値報知処理の例2を示すフローチャートである。
第6実施形態における遊技機を示すブロック図である。
第6実施形態において、メダル数制御RWMに設けられた記憶領域を示す図である。
第6実施形態において、メダル数制御RWMに設けられた記憶領域を示す図である。
第6実施形態において、比率算出処理を示すフローチャートである。
第6実施形態において、比率算出処理を示すフローチャートである。
図81中、ステップS691における400遊技毎比率算出を示すフローチャートである。
図81中、ステップS691における400遊技毎比率算出を示すフローチャートである。
第6実施形態における差数及びMYの推移を示す図である。
第6実施形態において、差数カウンタ及びMYカウンタの推移と電源オン/オフとの関係を示す図である。
第6実施形態において、電源オン時からメイン処理までの流れを示すフローチャートである。
図86のステップS543におけるエラー処理を示すフローチャートである。
図86のステップS555におけるコンプリート機能算出処理を示すフローチャートである。
第6実施形態において、(a)は、コンプリート機能作動を予告する画像を示す図であり、(b)は、コンプリート機能作動を画像表示する例を示す図である。
第6実施形態において、遊技機性能情報送信用記憶領域、及び遊技機設置情報送信用記憶領域を示す図である。
第6実施形態において、ホールコン・不正監視情報送信用記憶領域を示す図である。
第6実施形態において、メダル数制御CPUのメイン処理を示すフローチャートである。
第6実施形態において、メダル数制御CPUによる割込み処理を示すフローチャートである。
図93中、ステップS244の遊技機情報管理を示すフローチャートである。
第6実施形態において、遊技機情報通知タイマの更新シーケンスを示すタイムチャートである。
第6実施形態において、遊技機情報通知タイマの更新シーケンスを示すタイムチャートである。
第6実施形態において、遊技機性能情報の生成を示すフローチャートである。
第6実施形態において、遊技機性能情報送信用記憶領域に比率を記憶する際の処理を示すフローチャートである。
図98のステップS675における比率更新処理を示すフローチャートである。
第7実施形態において、主制御CPUとメダル数制御CPUとの間におけるコマンドの送受信を示す図であり、(a)は概要を示し、(b)はコマンドの内容を示す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本明細書において、用語の意味は、以下の通りである。
「遊技価値(遊技媒体)」とは、遊技の用に供する媒体をいい、本実施形態では「電子情報(電子メダル)」である。
また、「電子情報(電子メダル)」とは、管理装置(CRユニット)200に金銭(紙幣)を投入すると、その金額に応じた電子情報に変換され、その電子情報の一部又は全部が遊技機で遊技を行うための遊技価値として遊技機にクレジット可能となるものである。
【0009】
さらにまた、「管理装置(CRユニット)200」とは、遊技価値としての電子情報の貸出し及び払戻しの管理を行うための装置であり、遊技機1台ごとに設けられ、その遊技機に隣接して配置されるものである。ホールでは、管理装置200は、遊技機の間に配置されることから、サンドと称される。また、遊技機と、その遊技機に対応する管理装置200とから、「遊技システム」が構成される。
さらに、「貸出し」とは、管理装置200から遊技機に遊技価値としての電子情報を移し、遊技機の内部にクレジットすることをいう。
【0010】
また、「計数」とは、遊技機の内部にクレジットされている遊技価値としての電子情報を管理装置200に戻すことをいう。計数スイッチ47を操作すると、遊技機の内部にクレジットされている遊技価値としての電子情報が管理装置200に戻される。このとき、クレジット数が「0」になり、その分、管理装置200において管理する電子情報が加算される。
さらにまた、「クレジット」とは、遊技機の内部に遊技価値としての電子情報を貯留することをいう。
さらに、「ベット」とは、遊技を行うために遊技価値としての電子情報を賭けることをいう。ベットスイッチ40を操作すると、クレジットされている遊技価値としての電子情報がベットされる。
(【0011】以降は省略されています)

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