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公開番号2024111453
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-19
出願番号2023015971
出願日2023-02-06
発明の名称ズームレンズおよび撮像装置
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G02B 15/20 20060101AFI20240809BHJP(光学)
要約【課題】望遠端での像ぶれ補正時の高い光学性能を有する小型のズームレンズを提供する。
【解決手段】複数のレンズ群を有するズームレンズ(1a)であって、複数のレンズ群は、物体側から像側へ順に配置された、正の屈折力の第1レンズ群(L1)と、負の屈折力の第2レンズ群(L2)と、1つ以上のレンズ群からなる後続群(L3~L6)とからなり、ズーミングに際して隣り合う各レンズ群の間隔は変化し、ズーミングに際して第2レンズ群は不動であり、像ぶれ補正に際して第2レンズ群の少なくとも一部は、光軸(OA)と垂直方向の成分を含む方向に移動し、第2レンズ群の群厚をD2、望遠端でのズームレンズの焦点距離をftとするとき、
0.003<D2/ft<0.026
なる条件式を満足する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
複数のレンズ群を有するズームレンズであって、
前記複数のレンズ群は、物体側から像側へ順に配置された、正の屈折力の第1レンズ群と、負の屈折力の第2レンズ群と、1つ以上のレンズ群からなる後続群とからなり、
ズーミングに際して隣り合う各レンズ群の間隔は変化し、ズーミングに際して前記第2レンズ群は不動であり、
像ぶれ補正に際して前記第2レンズ群の少なくとも一部は、光軸と垂直方向の成分を含む方向に移動し、
前記第2レンズ群の群厚をD2、望遠端での前記ズームレンズの焦点距離をftとするとき、
0.003<D2/ft<0.026
なる条件式を満足することを特徴とするズームレンズ。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記第2レンズ群の焦点距離をf2とするとき、
-1.00<f2/fw<-0.20
なる条件式を満足することを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
【請求項3】
前記第1レンズ群の群厚をD1とするとき、
3.0<D1/D2<30.0
なる条件式を満足することを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
【請求項4】
望遠端での前記第1レンズ群の最も物体側のレンズ面から前記第2レンズ群の最も像側のレンズ面までの距離をTD12t、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の光軸上でのレンズ厚の総和をTG12とするとき、
3.0<TD12t/TG12<15.0
なる条件式を満足することを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
【請求項5】
広角端での前記ズームレンズの最も物体側のレンズ面から像面までの光学全長をTTDwとするとき、
1.00<ft/TTDw<3.50
なる条件式を満足することを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
【請求項6】
広角端でのバックフォーカスをskwとするとき、
8.0<ft/skw<35.0
なる条件式を満足することを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
【請求項7】
広角端での前記ズームレンズの最も物体側のレンズ面から像面までの光学全長をTTDw、広角端でのバックフォーカスをskwとするとき、
5<TTDw/skw<20
なる条件式を満足することを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
【請求項8】
前記第1レンズ群の広角端から望遠端へのズーミングに際する移動量をm1、前記第1レンズ群の焦点距離をf1とするとき、
0.10<m1/f1<0.50
なる条件式を満足することを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
【請求項9】
広角端での前記ズームレンズの焦点距離をfw、前記第1レンズ群の焦点距離をf1とするとき、
1.00<f1/fw<3.00
なる条件式を満足することを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
【請求項10】
前記第2レンズ群のうち前記像ぶれ補正を行う防振レンズ群の望遠端での横倍率をβist、前記防振レンズ群よりも像側に配置される全てのレンズ群の望遠端での合成横倍率をβrtとするとき、
-6.0<(1-βist)βrt<-2.0
なる条件式を満足することを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ズームレンズおよび撮像装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、物体側から像側へ順に、正、負、正、負、負の屈折力の第1レンズ群乃至第5群レンズ群からなり、ズーミングに際して隣り合うレンズ群の間隔が変化し、第2レンズ群で像ぶれ補正を行うズームレンズが開示されている。特許文献2には、物体側から像側へ順に、正、負、正、正、負、正、負、負の屈折力の第1レンズ群乃至第8群レンズ群からなり、第2レンズ群内の像側に近い3枚の部分レンズ群で像ぶれ補正を行うズームレンズが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開2020―105111号
特許第6969784号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示されたズームレンズでは、ズーミングで移動し、かつ強い屈折力の第2レンズ群を像ぶれ補正群として用いるため、光学性能が劣化する。また、更なる高倍率化を実現するには、第2レンズ群の屈折力を更に強くする必要があり、製造誤差により光学性能が劣化する。特許文献2に開示されたズームレンズでは、第2レンズ群の枚数が多くなるため、小型化を実現することが難しい。また、更なる望遠化を実現する場合、像ぶれ補正時に発生する偏心収差の補正が不十分である。
【0005】
そこで本発明は、望遠端での像ぶれ補正時の高い光学性能を有する小型のズームレンズを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一側面としてのズームレンズは、複数のレンズ群を有するズームレンズであって、前記複数のレンズ群は、物体側から像側へ順に配置された、正の屈折力の第1レンズ群と、負の屈折力の第2レンズ群と、1つ以上のレンズ群からなる後続群とからなり、ズーミングに際して隣り合う各レンズ群の間隔は変化し、ズーミングに際して前記第2レンズ群は不動であり、像ぶれ補正に際して前記第2レンズ群の少なくとも一部は、光軸と垂直方向の成分を含む方向に移動し、前記第2レンズ群の群厚をD2、望遠端での前記ズームレンズの焦点距離をftとするとき、
0.003<D2/ft<0.026
なる条件式を満足する。
【0007】
本発明の他の目的及び特徴は、以下の実施例において説明される。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、望遠端での像ぶれ補正時の高い光学性能を有する小型のズームレンズを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施例1における広角端でのズームレンズの断面図である。
実施例1における広角端、中間ズーム位置、および望遠端でのズームレンズの縦収差図である。
実施例1における広角端、中間ズーム位置、および望遠端でのズームレンズの横収差図である。
実施例1における広角端、中間ズーム位置、および望遠端での0.3度防振時のズームレンズの横収差図である。
実施例2における広角端でのズームレンズの断面図である。
実施例2における広角端、中間ズーム位置、および望遠端でのズームレンズの縦収差図である。
実施例2における広角端、中間ズーム位置、および望遠端でのズームレンズの横収差図である。
実施例2における広角端、中間ズーム位置、および望遠端での0.3度防振時のズームレンズの横収差図である。
実施例3における広角端でのズームレンズの断面図である。
実施例3における広角端、中間ズーム位置、および望遠端でのズームレンズの縦収差図である。
実施例3における広角端、中間ズーム位置、および望遠端でのズームレンズの横収差図である。
実施例3における広角端、中間ズーム位置、および望遠端での0.3度防振時のズームレンズの横収差図である。
実施例4における広角端でのズームレンズの断面図である。
実施例4における広角端、中間ズーム位置、および望遠端でのズームレンズの縦収差図である。
実施例4における広角端、中間ズーム位置、および望遠端でのズームレンズの横収差図である。
実施例4における広角端、中間ズーム位置、および望遠端での0.3度防振時のズームレンズの横収差図である。
実施例5における広角端でのズームレンズの断面図である。
実施例5における広角端、中間ズーム位置、および望遠端でのズームレンズの縦収差図である。
実施例5における広角端、中間ズーム位置、および望遠端でのズームレンズの横収差図である。
実施例5における広角端、中間ズーム位置、および望遠端での0.3度防振時のズームレンズの横収差図である。
各実施例におけるズームレンズを備えた撮像装置の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら詳細に説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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