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公開番号2024111368
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-19
出願番号2023015797
出願日2023-02-06
発明の名称端子接続装置
出願人矢崎総業株式会社
代理人弁理士法人虎ノ門知的財産事務所
主分類H01R 4/38 20060101AFI20240809BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】体格の小型化を図ること。
【解決手段】外周壁11と外周壁の一端の開口10bに対して深さ方向で対向配置された底壁12とで囲まれた収容室10aを有するハウジング10と、端子金具Tm2の端子接続部Tmaの貫通孔に差し込ませると共に、端子金具の電気接続対象物30の貫通孔に差し込ませる雄螺子部材21と、雄螺子部材に螺合させ、端子金具の端子接続部と電気接続対象物を共締め固定する雌螺子部材22と、雄螺子部材を収容室で保持し且つ変位させる雄螺子変位構造と、を備え、雄螺子変位構造は、雌螺子部材を螺合させる際の雄螺子部材の位置であり、雄螺子部材の螺子軸を深さ方向に合わせ且つ雄螺子部材の先端を開口に向けた第1位置への雄螺子部材の変位を可能にすると共に、端子接続部の貫通孔に差し込ませる際の雄螺子部材の位置であり、雄螺子部材の先端を第1位置よりも底壁側に下げた第2位置への雄螺子部材の変位を可能にすること。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
外周壁と前記外周壁の一端の開口に対して深さ方向で対向配置された底壁とで囲まれた収容室を有するハウジングと、
端子金具における平板状の端子接続部の貫通孔に差し込ませると共に、前記端子金具の物理的且つ電気的な接続対象たる電気接続対象物の貫通孔に差し込ませる雄螺子部材と、
前記雄螺子部材に螺合させ、前記端子金具の前記端子接続部と前記電気接続対象物を共締め固定する雌螺子部材と、
前記雄螺子部材を前記収容室で保持し且つ変位させる雄螺子変位構造と、
を備え、
前記外周壁は、前記端子金具が端末に設けられた電線を前記収容室の内外に亘って挿通させ、
前記雄螺子変位構造は、前記雌螺子部材を螺合させる際の前記雄螺子部材の位置であり、前記雄螺子部材の螺子軸を前記深さ方向に合わせ且つ前記雄螺子部材の先端を前記開口に向けた第1位置への前記雄螺子部材の変位を可能にすると共に、前記端子接続部の前記貫通孔に差し込ませる際の前記雄螺子部材の位置であり、前記雄螺子部材の前記先端を前記第1位置よりも前記底壁側に下げた第2位置への前記雄螺子部材の変位を可能にすることを特徴とした端子接続装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記雄螺子部材は、前記先端を有し且つ前記雌螺子部材を螺合させる雄螺子部と、前記雄螺子部の後端に設けた台座部と、を有し、
前記雄螺子変位構造は、前記雄螺子部を外に突出させた状態で前記台座部を収容する雄螺子収容空間を有し、
前記雄螺子収容空間は、前記第1位置で前記台座部の前記開口側を係止する第1係止部と、前記第2位置で前記螺子軸を前記深さ方向に対して傾倒させて前記台座部の前記底壁側を係止する第2係止部と、を有することを特徴とした請求項1に記載の端子接続装置。
【請求項3】
前記雄螺子部材は、前記先端を有し且つ前記雌螺子部材を螺合させる雄螺子部と、前記雄螺子部の後端に設けた台座部と、を有し、
前記雄螺子変位構造は、前記雄螺子部を外に突出させた状態で前記台座部を収容する雄螺子収容空間と、前記雄螺子収容空間の壁面から立設させ、前記雄螺子収容空間で前記台座部に対して弾性変形に伴う押圧力を作用させる可撓片部と、を有し、
前記雄螺子収容空間は、前記第1位置で前記台座部の前記開口側を係止する第1係止部と、前記第2位置で前記螺子軸を前記深さ方向に対して傾倒させて前記台座部の前記底壁側を係止する第2係止部と、を有し、
前記可撓片部は、前記台座部の前記底壁側に作用させた第1押圧力で前記台座部の前記開口側を前記第1係止部に押し付けて前記雄螺子部材を前記第1位置に保つ第1変形形態と、前記第2位置の前記雄螺子部材を前記第1位置に押し戻す第2押圧力を前記台座部に対して作用させる第2変形形態と、の間で弾性変形し得る形状に形成されることを特徴とした請求項1に記載の端子接続装置。
【請求項4】
前記雄螺子部材は、前記先端を有し且つ前記雌螺子部材を螺合させる雄螺子部と、前記雄螺子部の後端に設けた台座部と、を有し、
前記雄螺子変位構造は、前記雄螺子部を外に突出させた状態で前記台座部を収容する雄螺子収容空間と、前記雄螺子収容空間に収容され、前記第1位置と前記第2位置との間で前記台座部の前記底壁側に対して弾性変形に伴う弾発力を作用させる弾性部材と、を有し、
前記雄螺子収容空間は、前記第1位置で前記台座部の前記開口側を係止する第1係止部と、前記第2位置で前記螺子軸を前記深さ方向に対して傾倒させて前記台座部の前記底壁側を係止する第2係止部と、を有することを特徴とした請求項1に記載の端子接続装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、端子接続装置に関する。
続きを表示(約 3,200 文字)【背景技術】
【0002】
端子接続装置は、ハウジングの収容室の中で端子金具の端子接続部をその電気接続対象物に対して物理的且つ電気的に接続させる。例えば、その端子金具の端子接続部と電気接続対象物は、雄螺子部材と雌螺子部材を用いた端子接続構造によってハウジングの収容室で共締め固定される。この種の従来の端子接続装置については、例えば、下記の特許文献1に開示されている。尚、下記の特許文献2には、一方の端子金具に雄螺子部材を予め取り付けておき、その雄螺子部材に対して他方の端子金具を組み付ける端子接続構造について開示されている。この端子接続構造においては、一方の端子金具に対して雄螺子部材の先端位置を調整し得るように、雄螺子部材が一方の端子金具に相対移動可能な状態で係止されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平11-7990号公報
特開2007-265642号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、従来の端子接続装置においては、ハウジングに予め雄螺子部材を立設しておき、その雄螺子部材を端子接続部の貫通孔に差し込んで、この雄螺子部材に端子金具を組み付ける。このため、端子接続装置においては、例えば、雄螺子部材がハウジングの収容室に予め設けられており、かつ、そのハウジングの外周壁の電線挿通孔を介して収容室の内外に亘って電線を挿通させる場合、この電線の端末の端子金具を収容室で雄螺子部材の上まで持ち上げて、その端子金具の端子接続部の貫通孔に雄螺子部材を差し込んでいくことになる。よって、この端子接続装置においては、端子金具を電線と一緒に収容室で雄螺子部材の上まで持ち上げていくために、外周壁の電線挿通孔から雄螺子部材までの間で所定距離(以下、「持ち上げ必要距離」という。)を確保する必要がある。その端子金具の持ち上げ必要距離は、端子金具の形状及び電線の太さや硬さ等の端子付き電線の仕様に依存して決まる。よって、従来の端子接続装置は、端子付き電線の仕様如何で端子金具の持ち上げ必要距離を長く取る必要があり、ハウジングの大型化に伴う体格の増大を引き起こす可能性がある。
【0005】
そこで、本発明は、体格の小型化が可能な端子接続装置を提供することを、その目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、外周壁と前記外周壁の一端の開口に対して深さ方向で対向配置された底壁とで囲まれた収容室を有するハウジングと、端子金具における平板状の端子接続部の貫通孔に差し込ませると共に、前記端子金具の物理的且つ電気的な接続対象たる電気接続対象物の貫通孔に差し込ませる雄螺子部材と、前記雄螺子部材に螺合させ、前記端子金具の前記端子接続部と前記電気接続対象物を共締め固定する雌螺子部材と、前記雄螺子部材を前記収容室で保持し且つ変位させる雄螺子変位構造と、を備え、前記外周壁は、前記端子金具が端末に設けられた電線を前記収容室の内外に亘って挿通させ、前記雄螺子変位構造は、前記雌螺子部材を螺合させる際の前記雄螺子部材の位置であり、前記雄螺子部材の螺子軸を前記深さ方向に合わせ且つ前記雄螺子部材の先端を前記開口に向けた第1位置への前記雄螺子部材の変位を可能にすると共に、前記端子接続部の前記貫通孔に差し込ませる際の前記雄螺子部材の位置であり、前記雄螺子部材の前記先端を前記第1位置よりも前記底壁側に下げた第2位置への前記雄螺子部材の変位を可能にすることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る端子接続装置においては、雄螺子部材が第2位置のときに、ハウジングの底壁から雄螺子部材の先端までの距離が第1位置のときよりも短い。このため、この端子接続装置においては、電線と一緒に持ち上げた端子金具の持ち上げ量が第1位置のときよりも少なくなるので、端子金具の端子接続部の貫通孔に雄螺子部材を挿入し易く、これ故、端子金具の雄螺子部材に対する組付け作業が第1位置のときよりも容易なものとなる。従って、本発明に係る端子接続装置は、端子金具を第1位置の雄螺子部材に組み付けるときと比較して、端子金具の持ち上げ必要距離の短縮化が可能になり、ハウジングの小型化に伴う体格の小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態の端子接続装置を示す斜視図である。
図2は、雄螺子部材が第1位置のときの実施形態の雄螺子変位構造を示す平面図である。
図3は、雄螺子部材が第2位置のときの実施形態の雄螺子変位構造を示す平面図である。
図4は、端子金具を組み付ける前の実施形態の雄螺子変位構造について示す平面図である。
図5は、端子金具を雄螺子部材の上に持ち上げたときの実施形態の雄螺子変位構造について示す平面図である。
図6は、端子金具の貫通孔に雄螺子部材を差し込んだときの実施形態の雄螺子変位構造について示す平面図である。
図7は、雌螺子部材を雄螺子部材に螺合させる前の実施形態の雄螺子変位構造について示す平面図である。
図8は、雄螺子部材が第1位置のときの変形例1の雄螺子変位構造を示す平面図である。
図9は、雄螺子部材が第2位置のときの変形例1の雄螺子変位構造を示す平面図である。
図10は、端子金具を組み付ける前の変形例1の雄螺子変位構造について示す平面図である。
図11は、端子金具を組み付ける前に雄螺子部材を第2位置へと変位させた変形例1の雄螺子変位構造について示す平面図である。
図12は、端子金具を雄螺子部材の上に持ち上げたときの変形例1の雄螺子変位構造について示す平面図である。
図13は、端子金具の貫通孔に雄螺子部材を差し込んだときの変形例1の雄螺子変位構造について示す平面図である。
図14は、雌螺子部材を雄螺子部材に螺合させる前の変形例1の雄螺子変位構造について示す平面図である。
図15は、雄螺子部材が第1位置のときの変形例2の雄螺子変位構造を示す平面図である。
図16は、雄螺子部材が第2位置のときの変形例2の雄螺子変位構造を示す平面図である。
図17は、端子金具を組み付ける前の変形例2の雄螺子変位構造について示す平面図である。
図18は、端子金具を組み付ける前に雄螺子部材を第2位置へと変位させた変形例2の雄螺子変位構造について示す平面図である。
図19は、端子金具を雄螺子部材の上に持ち上げたときの変形例2の雄螺子変位構造について示す平面図である。
図20は、端子金具の貫通孔に雄螺子部材を差し込んだときの変形例2の雄螺子変位構造について示す平面図である。
図21は、雌螺子部材を雄螺子部材に螺合させる前の変形例2の雄螺子変位構造について示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明に係る端子接続装置の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0010】
この端子接続装置とは、電線の端末に取り付けられた端子金具をその電気接続対象物に対して物理的且つ電気的に接続させるための装置のことである。例えば、この端子接続装置としては、2本の電線をその端末の端子金具同士で電気的に接続させる中継装置、電源分配器のような1本の電線と他の複数本の電線をそのそれぞれの端末の端子金具同士とバスバ等で電気的に接続させる中継装置などがある。
(【0011】以降は省略されています)

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