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公開番号
2024111023
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-08-16
出願番号
2024095084,2023194664
出願日
2024-06-12,2018-08-09
発明の名称
薬剤払出装置、及び、薬剤払出方法
出願人
株式会社湯山製作所
代理人
弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類
A61J
3/00 20060101AFI20240808BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】薬剤の払出しを効率良く行う。
【解決手段】薬剤払出カセット(1)は、回転することにより薬剤を搬送する第2回転体(13)と、第2回転体により第2回転体上を搬送される薬剤が接触する第1変位部材(16A)及び第2変位部材(16B)と、を備える。第2回転体は、順送り動作と逆送り動作とを実行可能である。第2回転体は、カウントセンサーが薬剤を第1所定時間検知しなかった場合、順送り動作を一時的に逆送り動作に切替えることで、薬剤の通過経路上の薬剤を第1距離分逆送りする第1切替え動作を実行する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
薬剤を払出口まで搬送することで、前記払出口から前記薬剤を払出す薬剤払出装置であって、
回転することにより前記薬剤を搬送する回転部材と、
前記回転部材により前記回転部材上を搬送される前記薬剤が接触する変位部材と、を備え、
前記回転部材は、前記薬剤を順送りする順送り動作と、前記薬剤を順送りする方向とは逆方向へ逆送りする逆送り動作と、を実行可能であり、
前記回転部材において前記変位部材よりも下流側に位置する前記薬剤の通過経路は、所定幅に規定されており、
前記変位部材は、前記通過経路の側壁を規定する側壁部材よりも上流側において吊下げられており、
前記回転部材は、前記払出口を通過した薬剤を検知するセンサーが前記薬剤を第1所定時間検知しなかった場合、前記順送り動作を一時的に前記逆送り動作に切替えることで、前記薬剤の通過経路上の薬剤を第1距離分逆送りする第1切替え動作を実行する、薬剤払出装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、薬剤払出装置に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
駆動条件の変更により、任意の種類の薬剤(例:錠剤、カプセル)を単位量毎に(例:1錠ずつ)払出可能な可変カセットの一例が、特許文献1に開示されている。特許文献1の可変カセットは、第1回転体、第2回転体、高さ規制体及び幅規制体を備える。可変カセットにおいて、投入された薬剤は、第1回転体の回転により第1回転体から第2回転体へと排出された後、第2回転体の回転により払出口に向けて搬送される。第2回転体上の薬剤は、高さ規制体及び幅規制体により、第2回転体上に周方向に1錠ずつ並んだ状態で払出口まで搬送される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2017/159819号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
払出口の上流側(払出口へと薬剤をガイドする薬剤ガイド領域)は、薬剤が一錠ずつ並んだ状態で払出されるように、幅規制体と、幅規制体と対向する位置に配置された側壁部材とによって所定幅に規定されている。特許文献1では、側壁部材は固定部材である。そのため、薬剤の形状によっては、固定部材に薬剤が引っ掛かることで薬剤の搬送が妨げられたり、固定部材に薬剤が接触することにより薬剤が破損してしまったりする可能性があった。
【0005】
本発明の一態様は、薬剤の払出しを効率良く行うことが可能な薬剤払出装置を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る薬剤払出装置は、薬剤を払出口まで搬送することで、前記払出口から前記薬剤を払出す薬剤払出装置であって、回転することにより前記薬剤を搬送する回転部材と、前記回転部材により前記回転部材上を搬送される前記薬剤が接触する変位部材と、を備え、前記回転部材は、前記薬剤を順送りする順送り動作と、前記薬剤を順送りする方向とは逆方向へ逆送りする逆送り動作と、を実行可能であり、前記回転部材において前記変位部材よりも下流側に位置する前記薬剤の通過経路は、所定幅に規定されており、前記変位部材は、前記通過経路の側壁を規定する側壁部材よりも上流側において吊下げられており、前記回転部材は、前記払出口を通過した薬剤を検知するセンサーが前記薬剤を第1所定時間検知しなかった場合、前記順送り動作を一時的に前記逆送り動作に切替えることで、前記回転部材上に形成される前記薬剤の通過経路上の薬剤を第1距離分逆送りする第1切替え動作を実行する。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一態様に係る薬剤払出装置によれば、薬剤の払出しを効率良く行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
(a)は、モーターベースに薬剤払出カセットが取り付けられた状態を示す斜視図であり、(b)は、モーターベースの構成例を示す斜視図であり、(c)は、カウントセンサーの配置例を示す図である。
薬剤払出カセットの構成例を示す斜視図である。
(a)は、カバー部を取り外した状態の薬剤払出カセットの構成例を示す斜視図であり、(b)は、当該状態の薬剤払出カセットの一部を示す平面図である。
(a)は、第1回転体及び第2回転体の断面図であり、(b)は、第1回転体の周辺部の一例を示す図である。
(a)は第2回転体の比較例を示す斜視図であり、(b)は第2回転体13の構成例を示す斜視図である。
(a)及び(b)は、高さ規制体及び幅規制体の構成例を示す図である。
(a)及び(b)は、払出口付近における分割錠剤の重なり防止について説明するための図である。
(a)及び(b)は、移送高さおよび移送幅の調整例を説明するための図である。
(a)は、ガイド部材の構成例を示す斜視図であり、(b)は、第1変位部材及び第2変位部材の構成例を示す平面図である。
(a)及び(b)は、第1変位部材の断面形状がD形状である場合の分割錠剤の搬送例を説明するための図である。
(a)~(c)は、第2回転体の動作例を説明するための図である。
ガイド部材の比較例を示す斜視図である。
薬剤払出カセットおよびモーターベースの構成例を示すブロック図である。
(a)及び(b)は、第2回転体の動作例を説明するための図である。
(a)及び(b)は、第2回転体の動作例を説明するための図である。
薬剤払出カセットにおける処理例を示すフローチャートである。
変形例に係る薬剤払出カセットの構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
〔実施形態1〕
本発明の一実施態様について、図1~図16を用いて以下に詳細に説明する。まず、モーターベース10に薬剤払出カセット1(薬剤払出装置)が取り付けられた状態について、図1に基づき説明する。図1の(a)は、モーターベース10に薬剤払出カセット1が取り付けられた状態を示す斜視図であり、(b)は、モーターベース10の構成例を示す斜視図であり、(c)は、カウントセンサー101の配置例を示す図である。
【0010】
図1の(a)に示すように、モーターベース10に薬剤払出カセット1が接続されることで、モーターベース10の制御を受けて薬剤払出カセット1による分割錠剤の払出処理が実現する。薬剤払出カセット1は、投入された分割錠剤を払出口17(図1の(c)参照)まで順送りすることで、払出口17から当該分割錠剤を払出す部材である。モーターベース10は、薬剤払出カセット1が載置されると共に接続されることで、薬剤払出カセット1の動作を制御する部材である。
(【0011】以降は省略されています)
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