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公開番号
2024110075
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-08-15
出願番号
2023014427
出願日
2023-02-02
発明の名称
画面ビルダ
出願人
個人
,
株式会社ネオス
代理人
個人
,
個人
主分類
G06Q
50/10 20120101AFI20240807BHJP(計算;計数)
要約
【課題】ITに不慣れなユーザでも容易に建物・設備案内画面を作成できる画面ビルダを提供する。
【解決手段】画面ビルダ(7)は、ブラウザ(12)に常時表示されるメイン画面(24)を備え、メイン画面(24)にプロジェクト管理手段(26)と、マップ設定ボタン(27)と、シーン設定ボタン(28)と、室内フォト画像設定ボタン(29)と、アイコン設定ボタン(30)と、を設ける。プロジェクト管理手段(26)は、建物・設備案内画面ごとに用意するプロジェクトを管理する。マップ設定ボタン(27)は、建物の間取り図であるマップを設定する。シーン設定ボタン(28)は建物内の各部屋を設定し、室内フォト画像設定ボタン(29)は部屋の室内フォト画像の画像ファイルを指定する。アイコン設定ボタン(30)は、室内フォト画像に表示される設備に対して情報表示用アイコン(47、50)を貼りつけ設備情報ファイルへのリンクを張る。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
ユーザ別に端末のブラウザ上に表示される建物・設備案内画面を作成するための画面ビルダであって、
前記建物・設備案内画面は、建物内の部屋を示す間取り図からなるマップと、
前記建物内の部屋の内部を撮影した室内フォト画像と、
前記部屋内に設置されている設備について関連する情報が保存されている設備情報と、を備え、
前記マップにはそれぞれの前記部屋に対応する前記室内フォト画像へのリンクが張られ、ポインタデバイスによって選択されると前記ブラウザ上に前記室内フォト画像が表示されるようになっており、
前記室内フォト画像には、画像内に表示されている前記設備のそれぞれに対して情報表示用アイコンが貼りつけられ、前記ポインタデバイスにより前記情報表示用アイコンが選択されると、前記端末上にサブウィンドウが生成されて対応する前記設備情報が表示されるようになっており、
前記画面ビルダは、その起動中において前記ブラウザに常時表示されるようになっている1枚のメイン画面を備え、
前記メイン画面は、プロジェクト管理手段と、マップ設定ボタンと、シーン設定ボタンと、室内フォト画像設定ボタンと、アイコン設定ボタンと、が設けられ、
前記プロジェクト管理手段は、前記建物・設備案内画面ごとに用意するプロジェクトを管理するようになっており、新規作成または読み込みにより所定の前記プロジェクトを指定すると前記メイン画面において対応する前記建物・設備案内画面を作成・メンテナンスできるようになっており、
前記マップ設定ボタンを前記ポインタデバイスで選択するとマップ選択サブウィンドウが表示され、前記マップが格納されている任意のマップファイルを所定のフォルダから選択すると前記メイン画面に選択された前記マップが表示されるようになっており、
前記シーン設定ボタンを前記ポインタデバイスで選択するとシーン設定サブウィンドウが表示され、表示中の前記マップにおいて前記部屋のそれぞれを識別するためのシーンの設定ができると共に任意の前記シーンを編集対象として1個選択できるようになっており、
前記室内フォト画像設定ボタンを前記ポインタデバイスで選択すると、室内フォト画像選択サブウィンドウが表示され、編集対象の前記シーンに対応させる前記室内フォト画像の画像ファイルを所定のフォルダから選択するようになっており、選択すると前記メイン画面に前記室内フォト画像が編集対象として表示され、
前記アイコン設定ボタンを前記ポインタデバイスで選択すると、アイコン設定サブウィンドウが表示され、編集対象の前記室内フォト画像において、前記設備のそれぞれに対して前記情報表示用アイコンを貼りつけることができると共に、対応する前記設備情報が格納されている設備情報ファイルを所定のフォルダから選択して前記情報表示用アイコンにリンクを張り付けられるようになっている、画面ビルダ。
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【請求項2】
前記室内フォト画像は3Dフォト画像からなり前記ポインタデバイスにより前記ブラウザ上において3D操作が可能になっている、請求項1に記載の画面ビルダ。
【請求項3】
前記マップ選択サブウィンドウは規定のフォルダであるマップフォルダから前記マップファイルを選択するようになっており、
前記室内フォト画像選択サブウィンドウは規定のフォルダである室内フォト画像フォルダから前記画像ファイルを選択するようになっている、請求項1または2に記載の画面ビルダ。
【請求項4】
前記設備情報ファイルは、PDFファイル、画像ファイル、動画ファイル、Excelファイル、またはWEB情報ファイル等である、請求項1または2に記載の画面ビルダ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物や建物内に設けられている設備について説明・案内するための、ブラウザで表示される建物・設備案内画面について、ユーザが作成するためのビルダ画面に関するものである。
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【背景技術】
【0002】
工場には製品の生産に必要な工作機械、産業機械等の各種設備が設けられている。それぞれの設備にはマニュアルが用意されており、設備を操作するにユーザはマニュアルを読む必要がある。ところでこのようなマニュアルの多くは紙媒体で管理されており、マニュアルの保管場所に行ってマニュアルを探す必要があり煩雑である。近年は電子ファイル化されたマニュアルも提供されているが、マニュアルを得るためにユーザがサーバ、フォルダ内を探す必要がある点で同様に煩雑である。このような設備にはマニュアル以外にも動画、写真等、設備の利用にあたって有用な情報が多々ある。このような情報も色々な場所に保管され、あるいはサーバ上の色々なフォルダに保存されているので、ユーザが探さなければならない、という問題がある。さらには、情報として保存されていないノウハウ、暗黙知もある。例えば、所定の操作や手順について、なぜそのように実施する必要があるのか、その目的は何か、等の現場のユーザにしかわからない情報である。このようなノウハウ、暗黙知は代々ユーザ間に口頭で説明されたりしているが、技術継承が確実にできるとは限らない。仮にノウハウが文書にまとめられても文書の保存場所が点在して探すことが困難でもあるし、散逸の虞もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-490号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1には、タッチパネル等に画面を表示させ、この画面によって施設や設備の情報を得ることができる施設情報閲覧システムが提案されている。この文献によると、画面には施設すなわち建物の内部の3D画像を表示させるようになっており、タッチパネル、マウス等のポインタデバイスによって3D操作ができるようになっている。すなわちユーザはあたかも建物にいるように操作することができ、建物内を自由に移動したり、視点の方向を変えたりすることができる。そして建物内には色々な設備が設けられているが、3D画像においてこれら設備にアイコンが張られ、アイコンを選択するとその設備に関する情報を表示させることができるようになっている。
【0005】
特許文献1に記載の施設情報閲覧システムのように、工場について建物・設備案内画面を提供することができれば、前記したようなマニュアル等の情報を探す煩雑さ、ノウハウ等の情報の散逸の問題から解放される。すなわち建物・設備案内画面として、工場の内部を撮影した3Dフォト画像を画面に表示させ、ポインタデバイスによって3D操作ができるようにする。そして3Dフォト画像において、工場内に設置されているそれぞれの設備に対してアイコンを張り付け、マニュアル等の各種情報の電子ファイルへのリンクを張っておく。ユーザは建物・設備案内画面を表示させて工場内部を3D操作によって自在に移動する。そして任意の設備についてアイコンを選択するとその設備についての情報を得ることができる。すなわち情報を探す煩雑さから解放される。また、ノウハウ等について文書にまとめて電子ファイル化し、そのリンクを対象の設備に貼りつけたアイコンに張れば、ノウハウ等の散逸の問題も解決される。つまり色々な種類、多数の情報について実質的に一元管理が行える。そうすると、このような建物・設備案内画面は、工場に不慣れなユーザ向けの教育用画面としての利用も可能になる。つまり確実に技術継承が行え、迅速にユーザを教育することもできる。
【0006】
しかしながら、このような建物・設備案内画面については、解決すべき課題が見受けられる。具体的には、建物・設備案内画面を作成するための使いやすい適切な画面ビルダがないという課題である。例えばUNITY(登録商標)のような開発環境を利用して建物・設備案内画面を作成することはできる。しかしながらこのような開発環境は、汎用的に色々なアプリケーション開発ができるようになっており、必然的に操作が複雑になっている。開発の自由度を高めるためである。
【0007】
そうすると、建物・設備案内画面を作成する場合、開発環境においてメイン画面を表示させておき、例えば3Dフォト画像を割り付けたり、画像にアイコンを張り付けたりする場合、メイン画面に割り付けられているメニューバーから該当する項目を探さなければならない。さらにメニューバーで選択する場合にも、プルダウンされた複数の項目から必要な項目を探す必要がある。さらには項目を選択したら、メイン画面とは異なる別の画面に展開したりして、ユーザは混乱してしまう。このような汎用的な開発環境においてメニューバーからの操作をさせるようになっている最大の理由は、メイン画面の表示領域を大きく確保して、開発効率を高めるためであると考えられる。しかしながらITに不慣れなユーザはストレスを感じてしまい、建物・設備案内画面の作成を断念してしまう。
【0008】
本発明は、ITに不慣れなユーザであっても、建物や建物内に設けられている設備について説明・案内するためのブラウザで表示される建物・設備案内画面を直感的に、かつ容易に作成することができる画面ビルダを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、端末のブラウザ上に表示される建物・設備案内画面を作成するための画面ビルダとして構成される。作成対象の建物・設備案内画面は、建物内の部屋を示す間取り図からなるマップと、建物内の部屋の内部を撮影した室内フォト画像と、部屋内に設置されている設備について関連する情報が保存されている設備情報と、を備えている。そしてマップにはそれぞれの部屋に対応する室内フォト画像へのリンクが張られ、ポインタデバイスによって選択されるとブラウザ上に室内フォト画像が表示されるようになっており、室内フォト画像には、画像内に表示されている設備のそれぞれに対して情報表示用アイコンが貼りつけられ、ポインタデバイスにより情報表示用アイコンが選択されると、端末上にサブウィンドウが生成されて対応する設備情報が表示されるようになっている。
【0010】
本発明に係る画面ビルダは、その起動中においてブラウザに常時表示されるようになっている1枚のメイン画面を備える。そして、メイン画面には、プロジェクト管理手段と、マップ設定ボタンと、シーン設定ボタンと、室内フォト画像設定ボタンと、アイコン設定ボタンと、を設ける。プロジェクト管理手段は、建物・設備案内画面ごとに用意するプロジェクトを管理するようになっており、新規作成または読み込みにより所定のプロジェクトを指定するとメイン画面において対応する建物・設備案内画面を作成・メンテナンスできるようになっている。マップ設定ボタンをポインタデバイスで選択するとマップ選択サブウィンドウが表示され、マップが格納されている任意のマップファイルを所定のフォルダから選択するとメイン画面に選択されたマップが表示されるようになっている。シーン設定ボタンをポインタデバイスで選択するとシーン設定サブウィンドウが表示され、表示中のマップにおいて部屋のそれぞれを識別するためのシーンの設定ができると共に任意のシーンを編集対象として1個選択できるようになっている。そして、室内フォト画像設定ボタンをポインタデバイスで選択すると、室内フォト画像選択サブウィンドウが表示され、編集対象のシーンに対応させる室内フォト画像の画像ファイルを所定のフォルダから選択するようになっており、選択するとメイン画面に室内フォト画像が編集対象として表示される。アイコン設定ボタンをポインタデバイスで選択すると、アイコン設定サブウィンドウが表示され、編集対象の室内フォト画像において、設備のそれぞれに対して情報表示用アイコンを貼りつけることができると共に、対応する設備情報が格納されている設備情報ファイルを所定のフォルダから選択して情報表示用アイコンにリンクを張り付けられるように構成する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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