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公開番号
2024110048
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-08-15
出願番号
2023014375
出願日
2023-02-02
発明の名称
可変容量コンデンサ
出願人
株式会社デンソー
,
国立大学法人神戸大学
代理人
弁理士法人明成国際特許事務所
主分類
H01G
7/06 20060101AFI20240807BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】制御電圧を低電圧化できる可変容量コンデンサを提供すること。
【解決手段】可変容量コンデンサ1であって、第1電極層11と、第1電極層上に配置された絶縁層31と、絶縁層上の第1領域RG1に配置された第2電極層21と、絶縁層上であって、第1領域とは離れた第2領域RG2に配置された第3電極層22と、絶縁層上であって、少なくとも第1領域と第2領域との間の第3領域RG3に配置された誘電体層32と、誘電体層上に配置された第4電極層12と、備える、可変容量コンデンサ。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
可変容量コンデンサ(1)であって、
第1電極層(11)と、
前記第1電極層上に配置された絶縁層(31)と、
前記絶縁層上の第1領域(RG1)に配置された第2電極層(21)と、
前記絶縁層上であって、前記第1領域とは離れた第2領域(RG2)に配置された第3電極層(22)と、
前記絶縁層上であって、少なくとも前記第1領域と前記第2領域との間の第3領域(RG3)に配置された誘電体層(32)と、
前記誘電体層上に配置された第4電極層(12)と、備える、可変容量コンデンサ。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の可変容量コンデンサであって、
前記絶縁層は、酸化膜である、可変容量コンデンサ。
【請求項3】
請求項1または2に記載の可変容量コンデンサであって、
前記第2電極層と前記第3電極層とは前記絶縁層の誘電率を変化させるための制御電圧を印加するための電極層であり、
前記第1電極層と前記第4電極層とは静電容量を取り出すための電極層であり、
前記誘電体層は、前記第2電極層と前記第3電極層とを覆って配置されており、
前記絶縁層の膜面方向に沿った第1方向における、前記第2電極層と前記第3電極層との電極間距離Ddと、前記誘電体層の厚さTdとは、下記の式(1)を満たす、可変容量コンデンサ。
Td≧Dd/2 ・・・(1)
【請求項4】
請求項1または2に記載の可変容量コンデンサであって、
前記誘電体層は、前記第2電極層と前記第3電極層とを覆って配置されており、
前記第2電極層の厚さと、前記第3電極層の厚さとは同等であり、
前記第2電極層の厚さTeと、
前記誘電体層の厚さTdとは、下記の式(2)を満たす、可変容量コンデンサ。
Te≧Td/10 ・・・(2)
【請求項5】
請求項1に記載の可変容量コンデンサであって、
前記第2電極層と前記第3電極層とのいずれか一方には、負電源電圧が供給され、
前記第2電極層と前記第3電極層とのいずれか他方には、正電源電圧が供給され、
前記第1電極層と前記第4電極層とのいずれか一方には、負電源電圧が供給され、
前記第1電極層と前記第4電極層とのいずれか他方には、正電源電圧が供給される、可変容量コンデンサ。
【請求項6】
請求項1に記載の可変容量コンデンサであって、
前記第2電極層と前記第3電極層とのいずれか一方は、接地され、
前記第2電極層と前記第3電極層とのいずれか他方には、正電源電圧が供給され、
前記第1電極層と前記第4電極層とのいずれか一方は、接地され、
前記第1電極層と前記第4電極層とのいずれか他方には、正電源電圧が供給される、可変容量コンデンサ。
【請求項7】
請求項1に記載の可変容量コンデンサであって、
前記絶縁層は、比誘電率が10以上である誘電体を含む、可変容量コンデンサ。
【請求項8】
請求項1に記載の可変容量コンデンサであって、
前記絶縁層は、強誘電体ポリマーを含む、可変容量コンデンサ。
【請求項9】
請求項1に記載の可変容量コンデンサであって、
前記第2電極層と、前記第3電極層とはいずれも櫛歯形状を有し、
前記第2電極層と、前記第3電極層とは、前記絶縁層の膜面方向に沿った第1方向において、交互に配置されている、可変容量コンデンサ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、可変容量コンデンサに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、直流バイアスを印加するための1対の電極の間に誘電体層が配置された、静電容量が可変であるコンデンサがある(例えば、特許文献1)。従来のコンデンサでは、アース用電極と直流バイアス用電極との間に誘電体層が配置され、アース用電極と直流バイアス用電極との間に誘電体層を介して容量取得用電極が配置されている。アース用電極と直流バイアス用電極との間に直流バイアスが印加されることにより、誘電体層の誘電特性が変化して、コンデンサの静電容量が変化する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-344845号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のコンデンサでは、アース用電極と、直流バイアス用電極と、容量取得用電極とが、誘電体層を介して同じ方向に積層されている。このため、アース用電極と直流バイアス用電極との間の距離と、アース用電極と容量取得用電極との距離とを連動して設定する必要が生じる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、以下の形態として実現することが可能である。
【0006】
本開示の一形態によれば、可変容量コンデンサ(1)が提供される。この可変容量コンデンサは、第1電極層(11)と、前記第1電極層上に配置された絶縁層(31)と、前記絶縁層上の第1領域(RG1)に配置された第2電極層(21)と、前記絶縁層上であって、前記第1領域とは離れた第2領域(RG2)に配置された第3電極層(22)と、前記絶縁層上であって、少なくとも前記第1領域と前記第2領域との間の第3領域(RG3)に配置された誘電体層(32)と、前記誘電体層上に配置された第4電極層(12)と、備える。
【0007】
この形態によれば、例えば、第2電極層と第3電極層との間に直流電圧が印加されることにより誘電体層に印加される電界の方向と、第1電極と第4電極とに交流電圧が印加されることにより誘電体層に印加される電界の方向とを異ならせることができる。第1電極層と第4電極層との間の距離と、第2電極層と第3電極層との間の距離とを独立に設定することができる。よって、第2電極層と第3電極層との間の距離を短くすることで、同じ直流電圧でも誘電体層に印加される電界を大きくすることができるため、直流電圧を低電圧化できる。また、第1電極層と第2電極層との間には絶縁膜層が配置されているため、第1電極層と第3電極層とを良好に絶縁することができる。同様に、第1電極層と第3電極層との間には絶縁膜層が配置されているため、第1電極層と第3電極層とを良好に絶縁することができる。さらに、絶縁膜層として、例えば酸化膜を用いることにより、絶縁膜層の上層を形成する工程にて使用される薬品に耐性を有する酸化膜を使用することで、製造性を向上させることができる。または、絶縁膜層として、例えば汎用の高分子フィルムを用いることにより、製造性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
可変容量コンデンサの斜視図。
図1に示す可変容量コンデンサのII-II線断面図。
可変容量コンデンサの平面図。
PVDFを説明する図。
制御電界と比誘電率との関係を示す図。
誘電体層の厚さと電界分布との関係を説明する図。
誘電体層の厚さと容量値の変化率との関係を説明する図。
制御電極層の厚さと電界分布との関係を説明する図。
制御電極層の厚さと容量値の変化率との関係を説明する図。
制御電極電圧と取出電極電圧と電界分布との関係を説明する図。
制御電極電圧および取出電極電圧と容量値の変化率との関係を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
A.実施形態:
図1に示すように、可変容量コンデンサ1は、第1電極層としての第1取出電極層11と、第4電極層としての第2取出電極層12と、第2電極層としての第1制御電極層21と、第3電極層としての第2制御電極層22と、絶縁層31と、誘電体層32と、第1取出電極共通層41と、第2取出電極共通層42とを有する。第1取出電極層11と第2取出電極層12とを総称して取出電極層10とも呼ぶ。第1制御電極層21と第2制御電極層22とを総称して制御電極層20とも呼ぶ。
【0010】
図1には、互いに直交する3つの空間軸であるXYZ軸が描かれている。X軸,Y軸,Z軸の矢印が向いている方向は、それぞれX軸,Y軸,Z軸に沿った正の方向を示している。X軸,Y軸,Z軸に沿った正の方向を、それぞれ+X方向,+Y方向,+Z方向とする。X軸,Y軸,Z軸の矢印が向いている方向と逆の方向が、それぞれX軸,Y軸,Z軸に沿った負の方向である。X軸,Y軸,Z軸に沿った負の方向を、それぞれ-X方向,-Y方向,-Z方向とする。X軸,Y軸,Z軸に沿った方向で正負を問わないものを、それぞれX方向,Y方向,Z方向とよぶ。これ以降に示す図及び説明についても同様である。
(【0011】以降は省略されています)
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