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公開番号
2024109143
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-08-14
出願番号
2023013744
出願日
2023-02-01
発明の名称
飛行体
出願人
本田技研工業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
B64U
10/13 20230101AFI20240806BHJP(航空機;飛行;宇宙工学)
要約
【課題】揚力及び推進力の低下を防止するとともに冷却風を効果的に取り込むことによりエネルギーの効率化に寄与できる飛行体を提供する。
【解決手段】飛行体は、本体部と、本体部から上下方向に交差する方向に延びるアーム本体、及びアーム本体の先端に連なる駆動ケース部を有する複数のアーム部と、駆動ケース部に上向きで設けられた回転翼と、駆動ケース部の内部に設けられ、回転翼を回転させる駆動部と、を備えている。アーム本体の内部と駆動ケース部の内部とは、連通路を通じて連通している。アーム本体の上部において、上下方向から見て回転翼のブレードと重なり合う部分には、アーム本体の内外を連通させる吸気口が形成されている。駆動ケース部の下端には、駆動ケース部の内外を連通させる排気口が下方に向けて開口している。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
本体部と、
前記本体部から延びるアーム本体、及び前記アーム本体の先端に連なる駆動ケース部を有する複数のアーム部と、
前記駆動ケース部に上向きで設けられた回転翼と、
前記駆動ケース部の内部に設けられ、前記回転翼を回転させる駆動部と、を備え、
前記アーム本体の内部と前記駆動ケース部の内部とは、連通路を通じて連通し、
前記アーム本体の上部において、上下方向から見て前記回転翼のブレードと重なり合う部分には、前記アーム本体の内外を連通させる吸気口が形成され、
前記駆動ケース部の下端には、前記駆動ケース部の内外を連通させる排気口が下方に向けて開口している飛行体。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、飛行体に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
飛行体として、例えば、中空構造のアーム部に吸気口と排気口とを設けたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この飛行体によれば、回転翼の回転により発生する気流を吸気口からアーム部の内部に進入させ、進入した空気を排気口から排気する。よって、アーム部の内部に進入した空気を冷却風として作用させて電気部品ユニットの温度上昇を抑制することにより飛行体の長寿命化を図ることができるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-37347号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来の飛行体に設けた吸気口および排気口は、回転翼の回転により発生する揚力を損失させている。このため、回転翼の回転による推進力の効率が低下して飛行体の航続距離が低下する要因となっている。
また、従来の飛行体に設けた吸気口および排気口は、回転翼が低回転の場合に飛行体の内部に空気を効果的に取り込むことが難しい。このため、エネルギーの効率化の観点から改良の余地が残されていた。
【0005】
本発明は、揚力及び推進力の低下を防止するとともに冷却風を効果的に取り込むことによりエネルギーの効率化に寄与できる飛行体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係る飛行体は、本体部(例えば、実施形態の本体部11)と、前記本体部から延びるアーム本体(例えば、実施形態のアーム本体13)、及び前記アーム本体の先端に連なる駆動ケース部(例えば、実施形態の駆動ケース部14)を有する複数のアーム部(例えば、実施形態のアーム部12)と、前記駆動ケース部に上向きで設けられた回転翼(例えば、実施形態の回転翼17)と、前記駆動ケース部の内部に設けられ、前記回転翼を回転させる駆動部(例えば、実施形態の駆動部16)と、を備え、前記アーム本体の内部(例えば、実施形態のアーム本体13の内部25)と前記駆動ケース部の内部(例えば、実施形態の駆動ケース部14の内部28)とは、連通路(例えば、実施形態の連通路15)を通じて連通し、前記アーム本体の上部において、上下方向から見て前記回転翼のブレードと重なり合う部分には、前記アーム本体の内外を連通させる吸気口が形成され、前記駆動ケース部の下端(例えば、実施形態のケース部の下端14b)には、前記駆動ケース部の内外を連通させる排気口(例えば、実施形態の排気口27)が下方に向けて開口している。
【0007】
この構成によれば、回転翼を回転させることにより回転翼の下方に気流が下向きに発生して、回転翼の下方が正圧になる。また、アーム本体のうち上下方向から見てブレードと重なり合う位置に吸気口が形成されていることで、回転翼の回転で発生する風速の高い箇所に吸気口を設置できる。
また、駆動ケース部の下方は、気流が下向きに発生しないため負圧になる。よって、駆動ケース部の下方に排気口を設けることにより、回転翼の回転中に負圧となる箇所に排気口を配置できる。
【0008】
これにより、駆動ケース部内の冷却風を排気口から円滑に排出することによりアーム本体の吸気口から駆動ケース部内に冷却風を円滑に取り込むことができる。したがって、駆動ケース部の内部に導いた冷却風で駆動部を効率よく冷却できる。
【0009】
さらに、駆動ケース部の下端に排気口を設けることにより、排気口から排気された冷却風が回転翼の下方に発生する気流に影響を与えることを抑制できる。よって、飛行体の飛行中に回転翼の下方に流れる気流の風速を高く確保でき、回転翼の下方を効率よく正圧にできる。これにより、揚力及び推進力の低下を防止できる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、揚力及び推進力の低下を防止するとともに冷却風を効果的に取り込むことによりエネルギーの効率化に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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