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公開番号2024108283
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-13
出願番号2023012571
出願日2023-01-31
発明の名称摺動シート及び摺動部材
出願人グンゼ株式会社,コニカミノルタ株式会社
代理人個人,個人
主分類G03G 15/20 20060101AFI20240805BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】優れた摺動性を有し、かつ、ステックスリップ現象が発生することを効果的に抑制し、さらに画像性を向上させることができる摺動シート及び摺動部材を提供する。
【解決手段】画像形成装置が備える摺動部材に使用される摺動シートであって、摺動層と、繊維構造層とを備え、前記摺動層は、ポリエーテル芳香族ケトン樹脂を含有し、その膜厚は、40μm以上145μm以下であり、表面粗さ(Ra)は、1.2μm以上2.5μm以下であることを特徴とする摺動シート。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
画像形成装置が備える摺動部材に使用される摺動シートであって、
摺動層と、繊維構造層とを備え、
前記摺動層は、ポリエーテル芳香族ケトン樹脂を含有し、その膜厚は、40μm以上145μm以下であり、表面粗さ(Ra)は、1.2μm以上2.5μm以下であることを特徴とする摺動シート。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
放熱抑制層を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の摺動シート。
【請求項3】
前記摺動層は前記繊維構造層上に積層されていることを特徴とする請求項1に記載の摺動シート。
【請求項4】
前記繊維構造層は、ガラスクロスであることを特徴とする請求項1に記載の摺動シート。
【請求項5】
断面視において前記摺動層の表面には凸部と凹部とが交互に形成されており、
一部の前記凸部は、高さが5μm以上の高凸部であり、
互いに隣接する前記高凸部間の長さは300μm以下であり、
前記高さは、前記凸部の頂点から前記凸部の両隣の前記凹部を結んだ直線までの長さである、請求項1に記載の摺動シート。
【請求項6】
請求項1から5のいずれかに記載の摺動シートと、液晶ポリマーから形成される部材本体とを備えることを特徴とする摺動部材。
【請求項7】
請求項1から5のいずれかに記載の摺動シートと、液晶ポリマーから形成される部材本体と、前記摺動シートと前記部材本体との間に部分的に設けられ、前記摺動シート及び前記部材本体を貼着する粘着層とを備えることを特徴とする摺動部材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、摺動シート及び摺動部材に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来からプリンターや複写機、ファクシミリ、複合機等の画像形成装置が知られている。この画像形成装置は、紙などの記録媒体上にトナー画像を定着させるための定着装置を備えており、該定着装置は、例えば、図6に示すように、互いに対向して共に回転するローラー101,102および無端状の定着ベルト103と、当該定着ベルト103の内周面側に配置される押圧部材104と、押圧部材104と定着ベルト103との間に配置される摺動部材105とを備えている。押圧部材104は、摺動部材105を介して定着ベルト103をローラー102に対して押圧する。定着ベルト103とローラー102との間には、ニップ部Nが形成され、紙等の記録媒体Zは当該ニップ部Nに導かれ、記録媒体上のトナー画像は、ニップ部Nにおいて加熱および加圧されることにより記録媒体Z上に定着される。
【0003】
摺動部材105は、定着ベルト103の摺動抵抗を減らす目的で設けられる部材であり、例えば、その表面にPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)から形成される摺動シート106を備えて構成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-110845
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述の摺動部材(摺動シート)は回転体である定着ベルトに押し付ける部材であるため高い摺動性が求められ、このような高い摺動性を得るためには、摺動シートにおける表面粗さを大きく(粗く)することにより対応することができるが、表面粗さが大きくなるとステックスリップといわれる現象(振動現象、異音を伴う場合もある)が発生してしまい表面粗さを大きくすることに限界があるという問題があった。
【0006】
本発明は、上記問題を解決すべくなされたものであり、優れた摺動性を有し、かつ、ステックスリップ現象が発生することを効果的に抑制し、さらに画像性を向上させることができる摺動シート及び摺動部材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の上記目的は、画像形成装置が備える摺動部材に使用される摺動シートであって、摺動層と、繊維構造層とを備え、前記摺動層は、ポリエーテル芳香族ケトン樹脂を含有し、その膜厚は、40μm以上145μm以下であり、表面粗さ(Ra)は、1.2μm以上2.5μm以下であることを特徴とする摺動シートにより達成される。
【0008】
上記摺動シートにおいては、放熱抑制層を更に備えることが好ましい、
【0009】
また、前記摺動層は前記繊維構造層上に積層されていることが好ましい。
【0010】
また、前記繊維構造層は、ガラスクロスであることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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