特許ウォッチ

公開番号2024106415
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-08
出願番号2023010649
出願日2023-01-27
発明の名称システムおよび方法
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類G06Q 10/20 20230101AFI20240801BHJP(計算;計数)
要約【課題】従来技術では、故障を解消するための修理手順とともに、あらかじめ定義された軽作業に関する情報提供が行われるだけであった。
【解決手段】本発明に係るシステムは、画像処理装置で発生した所定のエラーに対処するために特定された部品の情報を提供するためのアクセス情報を用いたリクエストを受信した際に、該リクエストの応答として、前記特定された部品の情報と保守情報とをともに表示するためのデータを提供する。また、前記データに基づき表示される前記保守情報は、前記管理された保守情報の中の、前記所定のエラーのエラーIDに対応する保守情報と、前記所定のエラーが発生した前記画像処理装置の特定識別情報に対応する保守情報と、が含まれることを特徴とする。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項１】
画像処理装置で発生したエラーに対して処置を行うべき部品情報を提供するシステムであって、
特定識別情報及びエラーＩＤの少なくとも１つに紐づけて保守情報を管理する管理手段と、
画像処理装置で発生した所定のエラーに基づき、交換することで当該所定のエラーが解消され得る１以上の部品を特定する特定手段と、
前記特定された部品の情報を提供するためのアクセス情報を送信する送信手段と、
前記アクセス情報を用いたリクエストを受信する受信手段と、
前記リクエストの応答として、前記特定された部品の情報と保守情報とをともに表示するためのデータを提供する提供手段と、を有し、
前記データに基づき表示される前記保守情報は、前記管理された保守情報の中の、前記所定のエラーのエラーＩＤに対応する保守情報と、前記所定のエラーが発生した前記画像処理装置の特定識別情報に対応する保守情報と、が含まれることを特徴とするシステム。
続きを表示（約 990 文字）【請求項２】
前記データは、前記管理された保守情報の中の、前記所定のエラーのエラーＩＤに対応する保守情報、および、前記所定のエラーが発生した前記画像処理装置の特定識別情報に対応する保守情報、かつ、前記所定のエラーが発生した前記画像処理装置が属する地域に対応する保守情報のみが表示されるためのデータであることを特徴とするシステム。
【請求項３】
前記提供手段は、前記リクエストを送信してきた装置がモバイル機器であった場合には、前記所定のエラーのエラーＩＤに対応する保守情報が強調して表示されるためのデータを提供することを特徴とするシステム。
【請求項４】
過去に行われたエラーに対する画像処理装置への処置の記録の蓄積として、エラーの情報と、該エラーが発生した画像処理装置のモデルの情報と、処置の内容と、を市場実績として管理する市場実績管理手段と、
前記市場実績に含まれる、前記所定のエラーと前記所定のエラーが発生した画像処理装置のモデルと一致する情報に基づき、前記特定された１以上の部品の優先度を算出する算出手段と、を有し、
前記データに基づき表示では、前記優先度に従う前記部品の情報の表示が行われることを特徴とする請求項１に記載のシステム。
【請求項５】
画像処理装置で発生したエラーに対して処置を行うべき部品情報を提供するシステムにおける方法であって、
特定識別情報及びエラーＩＤの少なくとも１つに紐づけて保守情報を管理する管理工程と、
画像処理装置で発生した所定のエラーに基づき、交換することで当該所定のエラーが解消され得る１以上の部品を特定する特定工程と、
前記特定された部品の情報を提供するためのアクセス情報を送信する送信工程と、
前記アクセス情報を用いたリクエストを受信する受信工程と、
前記リクエストの応答として、前記特定された部品の情報と保守情報とをともに表示するためのデータを提供する提供工程と、を有し、
前記データに基づき表示される前記保守情報は、前記管理された保守情報の中の、前記所定のエラーのエラーＩＤに対応する保守情報と、前記所定のエラーが発生した前記画像処理装置の特定識別情報に対応する保守情報と、が含まれることを特徴とする方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、プリンターなどの画像処理装置の保守を適切に行うための情報提供を行う技術に関する。
続きを表示（約 1,900 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、プリンターや複写機、複合機などの画像処理装置（以降、デバイス）の情報、状態の管理を行う管理システムが構築されてきた。このようなシステムではデバイスで故障が発生すると、デバイスから送信される故障の通知をサーバーが受信することで、故障の発生状況（いつ、どのデバイスで、何のエラーが発生したか）を管理することができる。また類似の技術として、故障の内容を解析することで故障診断を行うための仕組みも提案されている。
【０００３】
デバイスで故障などが発生すると、故障の発生状況をサービスマン（以下、ユーザー）にメール通知するシステムがある。ユーザーはメールを受け取ると、メールに記載されたＵＲＬからシステムにアクセスすることで故障を解消するための修理手順などを確認することができる。特許文献１では、故障解消のための作業手順のほかに、故障とは関係ないものの、対象デバイスで行うべき確認作業や清掃作業等の軽作業も併せて情報提供するシステムが開示されている。軽作業とは、保守作業者が保守作業後の余った時間で実施する各機能の確認作業、清掃作業等であると定義されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０１７－２２４１３３号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
管理システムが、ユーザーに、故障診断の結果などを提示する際に、前述した軽作業の情報とは異なる、保守情報も提供したいケースがある。ここでの保守情報とは、製品販売後に保守会社や製造元会社によって適宜発行される情報である。これは、エラーが発生したデバイスの故障診断の結果には関与しない、そのエラー発生タイミングにおいて特定識別情報に関して周知すべきとなった情報である。
【０００６】
従来技術では、故障を解消するための修理手順とともに、あらかじめ定義された軽作業に関する情報提供が行われるだけであった。前述した保守情報は、故障診断の結果に基づく修理手順と関与がないため、必要に応じてユーザーが手動で専用の確認画面に遷移させて、確認する必要があった。したがって、従来技術では、課題として、急な出動が要請されている場合や修理手順が多い場合などには、作業対象のエラーやデバイスに対応する特定識別情報に関する保守情報を見逃してしまう可能性がある。保守情報を見逃した場合には、再度、同じデバイスに対して出張保守などの対応が必要になってしまう可能性もある。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明のシステムは、画像処理装置で発生したエラーに対して処置を行うべき部品情報を提供するシステムであって、特定識別情報及びエラーＩＤの少なくとも１つに紐づけて保守情報を管理する管理手段と、画像処理装置で発生した所定のエラーに基づき、交換することで当該所定のエラーが解消され得る１以上の部品を特定する特定手段と、前記特定された部品の情報を提供するためのアクセス情報を送信する送信手段と、前記アクセス情報を用いたリクエストを受信する受信手段と、前記リクエストの応答として、前記特定された部品の情報と保守情報とをともに表示するためのデータを提供する提供手段と、を有し、前記データに基づき表示される前記保守情報は、前記管理された保守情報の中の、前記所定のエラーのエラーＩＤに対応する保守情報と、前記所定のエラーが発生した前記画像処理装置の特定識別情報に対応する保守情報と、が含まれることを特徴とする。
【発明の効果】
【０００８】
本発明によれば、保守情報を見逃す可能性を低減できるシステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
本発明のシステム全体構成の例を示す図
ハードウェア構成の例を示す図である
ソフトウェア構成の例を示す図である
修理箇所通知サーバーにおける修理部品の推定処理を説明するためのフローチャートである
修理箇所通知サーバーにおける修理手順の画面生成処理を説明するためのフローチャートである
修理箇所通知サーバーが提供する修理手順の画面例である
実施形態２の修理手順の画面生成処理を説明するためのフローチャートである
実施形態２の修理手順の画面例である
【発明を実施するための形態】
【００１０】
（実施形態１）
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許