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公開番号2024105956
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-07
出願番号2023009975
出願日2023-01-26
発明の名称射撃訓練システム
出願人株式会社日立国際電気
代理人個人,個人
主分類F41J 5/10 20060101AFI20240731BHJP(武器)
要約【課題】実際の標的であるヘリコプターやドローン等を使用することなく、飛行物体に対する銃器の射撃訓練を行い、現実に近い訓練を実現する。
【解決手段】サーバ50は、プロジェクタ10を制御し、標的画像100を含む映像をスクリーン20に投影させる。この標的画像100を目視した射手Aは、実弾でこれを射撃する。サーバ50は、この実弾の着弾位置を、着弾位置検出器30によって認識することができる。サーバ50は、着弾の時点における映像(スクリーン)中での標的画像100の位置も認識することができるため、着弾位置と標的画像100の位置関係を認識し、標的画像100のどの位置に命中したか、命中しなかった場合にはどの方向でどれだけ離間していたか等を認識し、プロジェクタ10から出力させる映像を、この結果に応じて作成する。射手Aは、スクリーン20における標的画像100付近を視認した状態で、射撃の結果を認識することができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
標的に向けて実弾を発射させる訓練を射手に対して行わせる射撃訓練システムであって、
前記標的に対応した画像である標的画像を含む映像の映像信号が入力され、当該映像信号を光学的に投影されるように出力するプロジェクタと、
前記映像信号が投影されることにより前記映像を表示するスクリーンと、
前記実弾が発射された際に前記スクリーンを前記実弾が通過した位置及び時刻を特定した着弾情報を認識する着弾位置検出器と、
前記着弾位置検出器から前記着弾情報を入手することによって前記スクリーン上において前記標的画像に前記実弾が命中したか否を判定し、当該判定結果に応じて区別した前記映像を作成して前記映像信号として前記プロジェクタに入力させる訓練装置本体と、
を具備することを特徴とする射撃訓練システム。
続きを表示(約 630 文字)【請求項2】
前記映像を表示させるために複数の前記スクリーンが組み合わせて用いられ、複数の前記スクリーンの各々に対応して、前記プロジェクタ及び前記着弾位置検出器が設けられたことを特徴とする請求項1に記載の射撃訓練システム。
【請求項3】
前記標的映像は、ヘリコプター又はドローンの実体を模した映像であることを特徴とする請求項1又は2に記載の射撃訓練システム。
【請求項4】
前記訓練装置本体は、
前記映像を作成又は編集して前記映像信号を作成する映像作成部と、
前記着弾情報に基づき前記映像中における前記実弾の着弾位置を示す表示である着弾表示を前記映像に追加させると共に、前記標的画像に前記実弾が命中したと判定した場合には、前記映像中における前記標的画像の表示の態様を着弾前の前記映像から変化させるように、前記映像作成部に前記映像を編集させる制御部と、
を具備することを特徴とする請求項1又は2に記載の射撃訓練システム。
【請求項5】
前記標的画像に前記実弾が命中したと判定された場合において音声出力を行うスピーカが用いられたことを特徴とする請求項1又は2に記載の射撃訓練システム。
【請求項6】
前記訓練装置本体において、
前記映像中における前記標的画像の形状、大きさ、又は移動の軌道が調整可能とされたことを特徴とする請求項1又は2に記載の射撃訓練システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、実弾を用いた射撃訓練のために用いられる射撃訓練システムに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
射手の訓練のためには射撃訓練システムが用いられている。射撃訓練システムにおいては、射手の操作は実際の場合と同様であることが望ましいために、実際の銃器、実弾が用いられる。一方、実際の場合の標的となるのは例えばヘリコプターやドローン等の飛行体等であるのに対し、訓練においてこれらの実体を用いることは現実的ではない。このため、訓練においてはこのような標的を模した疑似的な標的が用いられ、この疑似的な標的に実弾が命中したか否かが射手に認識できるような構成の射撃訓練システムが用いられる。
【0003】
このため、例えば、特許文献1、2には、所望の形状とされた薄い板状の疑似的な標的を用いると共に、射手からみてこの標的を含む広い範囲にわたり形成された検出エリアを用いた射撃訓練システムが記載されている。この場合、標的を含みより広い面積で設定された2次元の検出エリアが設定され、検出エリア中における実弾が通過した位置(着弾位置)は、実弾の通過時の衝撃波を検出する着弾位置検出器によって認識することができる。また、例えば標的にセンサを固定することによって、実弾が標的に命中した場合には、これを認識することもできる。このため、実弾が標的に命中したか否か、あるいは命中しなかった場合にはその着弾位置と標的との間の位置関係を、着弾位置検出器や標的に固定されたセンサに接続されたコンピュータが認識することができる。
【0004】
このように、標的に実弾が命中したか、あるいは外れた場合に標的とどのような位置関係となって外れていたか等の情報を射手に対して知らせることが、訓練においては重要である。このような情報は、標的や検出エリアとは離間した箇所にある表示器(ディスプレイ)で表示させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-45943号公報
特開2017-9188号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来の技術において、実際の標的であるヘリコプターやドローン等の飛行物体を使用することなく、飛行物体に対する銃器の射撃訓練を行い、より現実に近い訓練を実現することが求められた。
【0007】
本発明は、このような状況に鑑みなされたもので、上記課題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の射撃訓練システムは、標的に向けて実弾を発射させる訓練を射手に対して行わせる射撃訓練システムであって、前記標的に対応した画像である標的画像を含む映像の映像信号が入力され、当該映像信号を光学的に投影されるように出力するプロジェクタと、前記映像信号が投影されることにより前記映像を表示するスクリーンと、前記実弾が発射された際に前記スクリーンを前記実弾が通過した位置及び時刻を特定した着弾情報を認識する着弾位置検出器と、前記着弾位置検出器から前記着弾情報を入手することによって前記スクリーン上において前記標的画像に前記実弾が命中したか否を判定し、当該判定結果に応じて区別した前記映像を作成して前記映像信号として前記プロジェクタに入力させる訓練装置本体と、を具備する。
この際、前記映像を表示させるために複数の前記スクリーンが組み合わせて用いられ、複数の前記スクリーンの各々に対応して、前記プロジェクタ及び前記着弾位置検出器が設けられてもよい。
また、前記標的映像は、ヘリコプター又はドローンの実体を模した映像であってもよい。
また、前記訓練装置本体は、前記映像を作成又は編集して前記映像信号を作成する映像作成部と、前記着弾情報に基づき前記映像中における前記実弾の着弾位置を示す表示である着弾表示を前記映像に追加させると共に、前記標的画像に前記実弾が命中したと判定した場合には、前記映像中における前記標的画像の表示の態様を着弾前の前記映像から変化させるように、前記映像作成部に前記映像を編集させる制御部と、を具備してもよい。
また、前記標的画像に前記実弾が命中したと判定された場合において音声出力を行うスピーカが用いられてもよい。
また、前記訓練装置本体において、前記映像中における前記標的画像の形状、大きさ、又は移動の軌道が調整可能とされてもよい。
【発明の効果】
【0009】
本発明によると、ヘリコプターやドローン等の実際の飛行物体を使用することなく、飛行物体に対する実践に近い訓練を実現可能である射撃訓練システムを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施の形態に係る射撃訓練システム全体の構成を示す図である。
実施の形態に係る射撃訓練システムにおける訓練装置本体、プロジェクタ、着弾位置検出器等の構成を示す図である。
実施の形態に係る射撃訓練システムにおける動作を示すフローチャートである
実施の形態に係る射撃訓練システムにおいて、動作に応じて表示される映像の例である。
(【0011】以降は省略されています)

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