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公開番号2024105540
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-06
出願番号2024078946,2020548580
出願日2024-05-14,2019-09-19
発明の名称毛包上皮性幹細胞の生体外増殖方法
出願人株式会社オーガンテック,京セラ株式会社,国立研究開発法人理化学研究所
代理人個人,個人
主分類C12N 5/071 20100101AFI20240730BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】再生毛包原基の製造に使用することが可能な上皮性細胞を効率よく増殖するための手段を提供すること。
【解決手段】再生毛包原基の製造に使用することが可能な上皮性細胞を増殖するための培養培地であって、基礎培地と、少なくとも以下の(1)~(3):(1)少なくとも1種のBMP阻害剤;(2)少なくとも1種の線維芽細胞増殖因子;および(3)ソニックヘッジホッグ(SHH)またはSHHアゴニスト、の少なくとも1種とを含む培養培地、および前記培養培地を用いた、前記上皮性細胞を増殖する方法が提供される。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
再生毛包原基の製造に使用することが可能な上皮性細胞を増殖するための培養培地であって、基礎培地と、少なくとも以下の(1)~(3):
(1)少なくとも1種の骨形成タンパク質(BMP)阻害剤;
(2)少なくとも1種の線維芽細胞増殖因子;および
(3)ソニックヘッジホッグ(SHH)またはSHHアゴニスト、の少なくとも1種
とを含む
培養培地。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
請求項1に記載の培養培地であって、
前記BMP阻害剤は、ノギン(Noggin)、ドルソモルフィン(Dorsomorphin)、コーディン(Chordin)、フォリスタチン(Follistatin)、およびエクトディン(Ectodin)からなる群より選択される、
培養培地。
【請求項3】
請求項1または2に記載の培養培地であって、
少なくとも2種の線維芽細胞増殖因子を含む、
培養培地。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項に記載の培養培地であって、
前記線維芽細胞増殖因子は、FGF-1、FGF-2、FGF-3、FGF-4、FGF-5、FGF-6、FGF-7、FGF-8、FGF-9、およびFGF-10からなる群より選択される、
培養培地。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1項に記載の培養培地であって、
前記SHHアゴニストは、SAGまたはプルモルファミン(Purmorphamin)より選択される、
培養培地。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか1項に記載の培養培地であって、
(4)少なくとも1種の受容体型チロシンキナーゼリガンド
をさらに含む、
培養培地。
【請求項7】
請求項6に記載の培養培地であって、
前記受容体型チロシンキナーゼリガンドは、EGF、TGFα、アンフィレギュリン、およびヘパリン結合EGF様増殖因子よりなる群から選択される、
培養培地。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか1項に記載の培養培地であって、
(5)少なくとも1種のTGFβ受容体/ALK5阻害剤
をさらに含む、
培養培地。
【請求項9】
請求項8に記載の培養培地であって、
前記TGFβ受容体/ALK5阻害剤は、SB431542、KY03-I、IWR-1-endo、およびA83-01からなる群より選択される、
培養培地。
【請求項10】
請求項1~9のいずれか1項に記載の培養培地であって、
WntもしくはWntアゴニスト、NotchもしくはNotchアゴニストを含まない、
培養培地。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、再生毛包原基の製造に使用することが可能な上皮性細胞を効率よく増殖するための培養培地およびその使用方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
毛髪再生医療の実現のためには、毛包原基を再構成するために必要となる毛包誘導能を有する上皮性幹細胞および間葉系幹細胞の取得、ならびにその生体外増殖が必要である。間葉系幹細胞については、毛乳頭より取得可能である毛乳頭細胞が、毛包誘導能を有していることが知られており、生体外での培養により取得可能であることが示されている(非特許文献1)。
【0003】
一方、上皮性幹細胞については、腸管上皮組織からのLgr5陽性幹細胞の培養技術が確立されており、培養後のLgr5陽性細胞から腸管絨毛を再生可能であることが示されている(非特許文献2)。
【0004】
毛包においては、バルジ領域に毛包誘導能を有する幹細胞の存在が示唆されており(非特許文献3)、生体外増殖については、マウス毛包由来細胞の三次元培養によるCD34陽性integrinα6陽性幹細胞の増殖方法の報告(非特許文献4)があるが、その器官再生能は十分に立証されていない。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
Tissue Eng.13,975-82,2007
Nature. 459, 262-5, 2009
Exp.Cell.Res.316,1422-8,2010
EMBO J. 36, 151-164, 2017
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
現時点で、毛包誘導能を有する上皮性幹細胞を生体外培養により大量増殖できる技術は報告されていない。
そこで本発明は、再生毛包原基の製造に使用することができる上皮性細胞を効率よく増殖するための手段を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、特定の添加剤の組み合わせを含む細胞培養培地を用いて上皮組織由来の細胞を培養することによって、再生毛包原基の製造に使用することができる、すなわち、毛包誘導能を有する上皮性細胞の集団を大量に増殖することが可能になることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0008】
すなわち、本発明は、以下の特徴を包含する:
[1] 再生毛包原基の製造に使用することが可能な上皮性細胞を増殖するための培養培地であって、基礎培地と、少なくとも以下の(1)~(3):
(1)少なくとも1種の骨形成タンパク質(BMP)阻害剤;
(2)少なくとも1種の線維芽細胞増殖因子;および
(3)ソニックヘッジホッグ(SHH)またはSHHアゴニスト、の少なくとも1種
とを含む
培養培地。
【0009】
[2] [1]に記載の培養培地であって、
前記BMP阻害剤は、ノギン(Noggin)、ドルソモルフィン(Dorsomorphin)、コーディン(Chordin)、フォリスタチン(Follistatin)、およびエクトディン(Ectodin)からなる群より選択される、
培養培地。
【0010】
[3] [1]または[2]に記載の培養培地であって、
少なくとも2種の線維芽細胞増殖因子を含む、
培養培地。
(【0011】以降は省略されています)

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