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公開番号2024104852
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-06
出願番号2023009242
出願日2023-01-25
発明の名称繊維含有積層成形体の製造方法
出願人トヨタ紡織株式会社,株式会社イトーキ
代理人弁理士法人暁合同特許事務所
主分類B27N 3/04 20060101AFI20240730BHJP(木材または類似の材料の加工または保存;釘打ち機またはステープル打ち機一般)
要約【課題】層間の隙間が発生し難く、生産性に優れ、製造コストを低減可能な繊維含有積層成形体の製造方法を提供する。
【解決手段】植物繊維が熱可塑性樹脂により結着されてなる複数枚のプレボードを熱可塑性樹脂が溶融する温度以上の温度に加熱する加熱工程と、熱可塑性樹脂が溶融する温度以上に加熱された複数枚のプレボードを成形型40の間に積層させた状態で配置し、成形型40によりプレス成形を行うプレス成形工程と、を含む繊維含有積層成形体11の製造方法。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
植物繊維が熱可塑性樹脂により結着されてなる複数枚のプレボードを前記熱可塑性樹脂が溶融する温度以上の温度に加熱する加熱工程と、
前記熱可塑性樹脂が溶融する温度以上に加熱された複数枚の前記プレボードを一対の成形型の間に積層させた状態で配置し、前記一対の成形型によりプレス成形を行うプレス成形工程と、を含む繊維含有積層成形体の製造方法。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
前記加熱工程において、複数枚の前記プレボードを積層されていない個別状態で加熱し、その後、前記熱可塑性樹脂が溶融する温度以上に加熱された状態で積層する積層工程が実施される請求項1に記載の繊維含有積層成形体の製造方法。
【請求項3】
前記プレス成形工程において加熱を行わないコールドプレス成形が実施される請求項1または請求項2に記載の繊維含有積層成形体の製造方法。
【請求項4】
前記プレス成形工程において、複数枚の前記プレボードは隣り合う前記プレボードと前記プレボード中に含まれる前記熱可塑性樹脂により互いに融着される請求項1または請求項2に記載の繊維含有積層成形体の製造方法。
【請求項5】
当該繊維含有積層成形体は、少なくとも座面部を備える椅子であり、
前記プレボード中に含まれる前記植物繊維は、前記プレボードの板面に沿う一方向に配向される配向性を有しており、
複数枚の前記プレボードは、当該プレボード中に含まれる前記植物繊維の配向方向が揃う方向に積層されるとともに、前記プレス成形工程において前記配向方向と交差する方向に屈曲される請求項1または請求項2に記載の繊維含有積層成形体の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書に開示される技術は、繊維含有積層成形体の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
木質材料の積層体からなる製品の生産性を向上させ、かつ生産コストを抑える技術が種々検討されている。例えば特許文献1には、多層の薄い木の切れを糊で結合してなる複合板に対し、高周波プレス用の上下成形型により圧力を加えて、製品のプレス成形を行う技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実開平6-12007号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで近年、植物繊維が熱可塑性樹脂により結着されてなる植物繊維含有ボードが多く使用されている。植物繊維とは、植物由来の繊維材料のことであり、具体的には、ケナフ繊維、ジュート繊維等が挙げられる。このような植物繊維含有ボードは軽量であり、且つ、天然繊維を使用することにより地球環境にとって有効なものとなっている。
【0005】
しかし、このような植物繊維含有ボードを複数枚積層させてなる木質積層体に対して高周波プレスにより曲げ加工を行う場合、屈曲部において隣り合うボード間に隙間が発生する場合がある。特に屈曲角度が直角に近い程度に大きく曲げる場合に、隙間が発生し易い懸念がある。また、屈曲部に割れが発生し、製品強度や耐久性が低下したり、見映えに問題が発生する虞がある。これは、植物繊維含有ボードが硬く、製品形状に追従し難いためである。
【0006】
本明細書に開示される技術は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、層間の隙間が発生し難く、生産性に優れ、製造コストを低減可能な繊維含有積層成形体の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本明細書に開示される技術は、植物繊維が熱可塑性樹脂により結着されてなる複数枚のプレボードを前記熱可塑性樹脂が溶融する温度以上の温度に加熱する加熱工程と、前記熱可塑性樹脂が溶融する温度以上に加熱された複数枚の前記プレボードを一対の成形型の間に積層させた状態で配置し、前記一対の成形型によりプレス成形を行うプレス成形工程と、を含む繊維含有積層成形体の製造方法である。
【0008】
上記製造方法によれば、硬くて変形し難いプレボードが、熱可塑性樹脂が溶融する温度以上の温度に加熱されることにより柔らかくなるため、繊維含有積層成形体が大きく屈曲された部位を有する場合でも、成形型に追従し易くなる。従って、製造される繊維含有積層成形体においては、屈曲部の層間に隙間が発生し難いものとなる。また、屈曲部に割れも生じ難く、もって、製品強度や耐久性が低下したり、見映えが低下することも抑制することができる。さらに、従来のように高周波を利用してプレス成形する方法と比較して、時間がかからず生産性に優れるとともに、高周波用の設備が不要で成形型を簡素化することができるため、製造コストを低減することができる。
【0009】
前記加熱工程において、複数枚の前記プレボードを積層されていない個別状態で加熱し、その後、前記熱可塑性樹脂が溶融する温度以上に加熱された状態で積層する積層工程が実施されてもよい。
【0010】
上記製造方法によれば、複数枚のプレボードを積層した積層状態で加熱を行う構成と比較して、短時間で各プレボードを均一な温度に加熱することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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