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公開番号2024103473
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-01
出願番号2024006616
出願日2024-01-19
発明の名称5G ICS中継器の干渉除去装置及び干渉除去方法
出願人ケー-ネッツ カンパニー リミテッド
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類H04B 1/10 20060101AFI20240725BHJP(電気通信技術)
要約【課題】本発明は、無線ネットワークで使用可能なICS中継器に関し、より詳細にはICS中継器において選択的に自己相関除去器を用いて干渉信号のみを効果的に除去する技術に関する。
【解決手段】本発明の一態様によれば、5G ICS中継器が行う干渉除去方法は、受信アンテナを介して受信された第1原信号から第1予測帰還信号が除去された第1エラー信号を取得する段階;第1エラー信号を遅延させて第1遅延信号を生成する段階;第1エラー信号の振幅情報に基づいて第1原信号が無信号であるか否かを判断する段階;第1原信号の無信号判断結果に応じて、第1遅延信号に基づいて第1基準信号を決定する段階;および第1基準信号に基づいて第2予測帰還信号を生成する段階;を含むことができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
5G ICS中継器が行う干渉除去方法において、
受信アンテナを介して受信された第1原信号から第1予測帰還信号が除去された第1エラー信号を取得する段階;
前記第1エラー信号を遅延させて第1遅延信号を生成する段階:
前記第1エラー信号の振幅情報に基づいて前記第1原信号が無信号であるか否かを判断する段階;
前記第1原信号の無信号判断結果に応じて、前記第1遅延信号に基づいて第1基準信号を決定する段階;及び
前記第1基準信号に基づいて第2予測帰還信号を生成する段階;
を含む、
5G ICS中継器の干渉除去方法。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記受信アンテナを介して受信された第2原信号から前記第2予測帰還信号を除去して第2エラー信号を生成する段階をさらに含む、
請求項1に記載の5G ICS中継器の干渉除去方法。
【請求項3】
前記第1基準信号を決定する段階は、
前記第1原信号が無信号であると判断された場合、前記第1遅延信号を前記第1基準信号として選択する、
請求項1に記載の5G ICS中継器の干渉除去方法。
【請求項4】
前記第1基準信号を決定する段階は、
前記第1原信号が無信号でないと判断された場合、前記第1遅延信号から狭帯域信号の特性を除去して第1狭帯域除去信号を生成し、前記第1狭帯域除去信号を前記第1基準信号として選択する、
請求項1に記載の5G ICS中継器の干渉除去方法。
【請求項5】
前記第1原信号が無信号であるか否かを判断する段階は、
前記第1エラー信号または前記第1遅延信号の包絡線検出を介して前記振幅情報を取得する段階;及び
前記振幅情報が予め設定された基準振幅サイズ未満である場合、前記第1原信号を無信号であると判断したり、或いは、前記振幅情報が予め設定された基準振幅サイズ以上である場合、前記第1原信号を無信号でないと判断する段階;を含む、
請求項1に記載の5G ICS中継器の干渉除去方法。
【請求項6】
前記予め設定された基準振幅サイズは、
前記5G ICS中継器に無信号が入力された場合に前記第1原信号を測定した結果に基づいて設定される、
請求項5に記載の5G ICS中継器の干渉除去方法。
【請求項7】
前記第2予測帰還信号を生成する段階は、
前記第1エラー信号と前記第1基準信号との相関に基づいて第1干渉信号予測係数を算出する段階;及び
前記第1遅延信号と前記第1干渉信号予測係数との間の畳み込み演算を行って前記第2予測帰還信号を生成する段階;を含む、
請求項1に記載の5G ICS中継器の干渉除去方法。
【請求項8】
5G ICS中継器が行う干渉除去方法において、
受信アンテナを介して受信された第1原信号から第1予測帰還信号が除去された第1エラー信号を取得する段階;
前記第1エラー信号を遅延させて第1遅延信号を生成する段階;
前記第1遅延信号から狭帯域信号の特性を除去して第1狭帯域除去信号を生成する段階;
前記第1エラー信号の振幅情報に基づいて前記第1原信号が無信号であるか否かを判断する段階;
前記第1原信号の無信号判断結果に応じて、前記第1遅延信号および前記第1狭帯域除去信号のいずれかを第1基準信号として決定する段階;および
前記第1基準信号に基づいて第2予測帰還信号を生成する段階;
を含む、5G ICS中継器の干渉除去方法。
【請求項9】
受信アンテナを介して受信された第1原信号から第1予測帰還信号が除去された第1エラー信号を遅延させて第1遅延信号を生成する時間遅延部;
前記第1エラー信号の振幅情報に基づいて前記第1原信号が無信号であるか否かを判断し、判断結果に応じて前記第1遅延信号に基づいて第1基準信号を決定する基準信号決定部;および
前記第1基準信号に基づいて第2予測帰還信号を生成する予測帰還信号生成部;
を含む、5G ICS中継器の干渉除去装置。
【請求項10】
前記受信アンテナを介して受信された第2原信号から前記第2予測帰還信号を除去して第2エラー信号を生成する減算器をさらに含む、
請求項9に記載の5G ICS中継器の干渉除去装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、無線ネットワークで使用可能なICS中継器に関し、より詳細にはICS中継器において選択的に自己相関除去器を用いて干渉信号のみを効果的に除去する技術に関する{APPARATUS, AND METHODS FOR CANCELLING INTERFERENCE FOR 5G ICS REPEATER}。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
一般的にICS中継器は、無線中継器において送受信アンテナ間で発生する帰還信号による発振問題を解決するためのシステムであり、より詳細には既存の無線中継器に干渉除去技術を適用して帰還される信号を予測し、これを入力された原信号から減算して帰還信号を除去する技術が適用された無線中継器である。
【0003】
一般的な適応アルゴリズムを用いた干渉除去方法を利用する適応型ICS中継器の干渉除去エンジン部は、送信アンテナと受信アンテナとの間に位置し、遅延部、係数発生部及びFIRフィルタで構成される。受信アンテナを介して受信された原信号d(n)=s(n)+y(n)は、減算器を介して干渉信号が除去されたエラー信号e(n)を出力する。このとき、干渉除去エンジン部の係数発生部(Coefficient generatior)は、減算器を介して干渉信号が除去されたエラー信号e(n)と遅延部を介して一定時間遅延された基準信号x(n)との相関関係を演算して干渉信号予測係数w(n)を算出する。前記干渉信号予測係数w(n)は、FIRフィルタを介して基準信号x(n)と畳み込み、同位相の予測された帰還信号y'(n)を生成し、前記予測帰還信号y'(n)は、前記減算器21を介して前記原信号から減算して干渉信号が除去された信号を前記送信アンテナ30側に出力する。
【0004】
このような適応アルゴリズムを用いた干渉除去方法を利用する適応型ICS中継器は、一般的にLMS(Least Mean Squared)またはRLS(Recursive Least Square)適応アルゴリズムを利用しており、このような適応アルゴリズムはエラー信号e(n)と基準信号x(n)との相関関係を利用して帰還信号を予測し、同位相の帰還信号を生成するため、入力信号源の特性に応じて干渉除去能力が異なる特性を有する。
【0005】
特に、5G、LTE又はOFDM信号の副搬送波(subcarrier)部分使用のように狭帯域の信号及びNB-IOTのような狭帯域の信号が入力される場合には、入力信号の自己相関特性により干渉信号を効果的に除去できず、むしろ不要なノイズ信号が生成される。
【0006】
このような問題点を解決するために、他の従来技術では自己相関除去器を用いたICS中継器の干渉除去方法として、韓国特許公開第10-2013-0054305号(ICS中継器の干渉除去方法)に掲示されている。
【0007】
また、従来技術による自己相関除去器が適用された別のICS中継器の構成図であって、このような従来技術は、自己相関除去器を利用する方法として帰還信号中の狭帯域信号を除去し、広帯域の白色ノイズ成分のみを残してこれを基準信号x(n)として使用する方法であるが、狭帯域信号の相関特性に影響されずに帰還信号の予測及び除去が可能であるが、これは基準信号x(n)が狭帯域信号が除去され白色ノイズのみ残った状態であるため、信号の量(level)が微弱になり、結局予測係数w(n)を算出する適応速度が遅くなるという問題点があった。
【0008】
これを克服するために微弱な信号を増幅して使用する場合があるが、このような場合には、無信号(白色ノイズ)入力時にノイズを増幅して新しい基準信号x‘(n)を作り出すため、中継器出力信号のSNRの歪みを持たせ、これにより基地局受信側の不要なノイズを上昇させ、基地局の容量を減少させるという問題点があった。
【0009】
また、他の従来技術では、選択的平準化器を用いたICS中継器及び干渉除去方法として、韓国登録特許第10-2203955号(選択的平準化器を用いたICS中継器の干渉除去方法)に掲示されている。
【0010】
従来技術による選択的平準化器を用いたICS中継器の干渉除去装置の構成図であって、このような従来技術は平準化器を用いて入力信号の時間軸データを周波数軸のデータに変換し、変換されたデータのマグニチュード(magnitude)を平準化し、平準化されたデータを再び時間軸に変換することによって、平準化された新しい基準信号x '(n)を求めることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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