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公開番号2024102739
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-31
出願番号2023006829
出願日2023-01-19
発明の名称マウント装置
出願人マツダ株式会社
代理人弁理士法人前田特許事務所
主分類B60K 5/12 20060101AFI20240724BHJP(車両一般)
要約【課題】電気モータを含むパワーユニットを自動車の車体に支持させるマウント装置において、高周波振動の伝達を抑制する。
【解決手段】マウント装置1は、車体に固定される第1ブラケット2と、パワーユニット8が取り付けられる第2ブラケット4と、を備え、第2ブラケットは、第1ブラケットに固定されるスリーブ41と、スリーブに外挿される挿入孔56を有する中間マス5と、スリーブと中間マスとの間に充填される第1弾性体42と、内側に中空部7を有すると共に、外側に取付部62を有する枠体6と、枠体と中間マスとを連結する第2弾性体43と、を有し、枠体は、中間マスに対して対向する第1対向面63を有し、第2ブラケットは、第1対向面と中間マスとの間に介在する第1ストッパ44を有し、第1ストッパは、第2ブラケットが第1ブラケットに対して相対変位する場合に、第1対向面又は中間マスに対して当たる。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
自動車の車体に取り付けられかつ、電気モータを含むパワーユニットを前記車体に支持させるマウント装置であって、
前記車体にリジッドに固定されると共に、ボルトの締結孔を有する第1ブラケットと、
前記パワーユニットが取り付けられると共に、前記第1ブラケットに支持される第2ブラケットと、を備え、
前記第2ブラケットは、
前記締結孔に螺合される前記ボルトによって前記第1ブラケットに固定されるスリーブであって、前記第1ブラケットから車幅方向に延びるスリーブと、
前記スリーブに外挿される挿入孔を有する中間マスと、
前記スリーブと前記中間マスとの間の筒状の空間に充填されかつ、前記スリーブと前記中間マスとを連結する第1弾性体と、
前記車幅方向に直交する上下方向及び前後方向について、前記中間マスの上下及び前後を囲む枠体であって、内側に前記中間マスが収容される中空部を有すると共に、外側に前記パワーユニットが取り付けられる取付部を有する枠体と、
前記枠体の内面と前記中間マスとを連結する第2弾性体であって、前記枠体を通じて前記パワーユニットを支持すると共に、前記パワーユニットの振動を前記枠体から前記中間マスへ伝達させる第2弾性体と、を有し、
前記枠体は、前記中空部の一部を形成する面であって、前記中間マスの前後それぞれにおいて、前記中間マスに対して前記前後方向に対向する第1対向面を有し、
前記第2ブラケットは、前記第1対向面と前記中間マスとの間に介在しかつ、前記第1対向面又は前記中間マスに対して第1隙間を空けている第1ストッパを有し、
前記第1ストッパは、前記パワーユニットの駆動又は制動に起因して、前記第2ブラケットが前記第1ブラケットに対して前記前後方向に相対変位する場合に、前記第1対向面又は前記中間マスに対して前記前後方向に当たる、マウント装置。
続きを表示(約 810 文字)【請求項2】
請求項1に記載のマウント装置において、
前記第1ブラケットは、前記車幅方向に延びかつ、少なくとも先端部が前記中空部内に位置する、少なくとも1のバーを有し、
前記枠体は、前記中空部の一部を形成する面であって、前記バーの前又は後において、前記バーに対して前記前後方向に対向する第2対向面を有し、
前記バーと前記第2対向面との間には、前記第2ブラケットが前記第1ブラケットに対して前記前後方向に相対変位する場合に、前記バー又は前記第2対向面に対して前記前後方向に当たる第2ストッパが介在し、
前記第2ストッパは、前記バー又は前記第2対向面に対して、前記第1隙間よりも大きい第2隙間を空けている、マウント装置。
【請求項3】
請求項2に記載のマウント装置において、
前記第1ブラケットは、前記中間マスの前後それぞれに位置する二つのバーを有し、
前記二つのバーは共に、前記中間マスに対して前記上下方向に重なる位置に位置し、
前記中空部は、前記中間マスが収容される中央部と、前記中央部の前後それぞれにおいて前記バーが収容される二つの拡張部と、有し、
前記中央部と前記二つの拡張部とは互いに連通していて、前記中空部は、前記車幅方向の軸に沿って見た場合に、逆T字状を成している、マウント装置。
【請求項4】
請求項3に記載のマウント装置において、
前記枠体は、前記中空部の一部を形成する面であって、前記各バーの上下それぞれにおいて、前記バーに対して前記上下方向に対向する第3対向面を有し、
前記バーと前記第3対向面との間には、前記第2ブラケットが前記第1ブラケットに対して前記上下方向に相対変位する場合に、前記バー又は前記第3対向面に対して前記上下方向に当たる第3ストッパが介在している、マウント装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
ここに開示する技術は、マウント装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、マウント装置としてのブッシュ装置が記載されている。従来のブッシュ装置は、電動車両のフレームに取り付けられ、走行用の電気モータを含む被支持体を支持する。従来のブッシュ装置は、二重ラバーマウントシステムを採用している。
【0003】
より具体的に、従来のブッシュ装置は、外筒と、内筒と、外側弾性体と、内側弾性体と、中間板と、マス部材とを備えている。外筒は、円筒形であって、被支持体に取り付けられる。内筒も、円筒形であって、外筒の内側に位置している。内筒は、フレームに取り付けられる。外側弾性体は、外筒と内筒との間において、外筒側に位置している。内側弾性体は、外筒と内筒との間において、内筒側に位置している。中間板は、円筒形であって、外筒及び内筒と同心となるように、外側弾性体と内側弾性体との間に位置している。中間板の両端は、ブッシュ装置の軸方向について、外筒よりも外方に突出している。マス部材は、中間板の両端それぞれに取り付けられている。中間板及びマス部材は、二重ラバーマウントシステムの中間マスである。
【0004】
電動車両において電気モータは高速回転する。電気モータによって生じる高周波振動は、フレームに伝達することによって車室内の騒音になる。二重ラバーマウントシステムは、電気モータによって生じた高周波振動のフレームへの伝達を抑制できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2015-178854号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
例えば車両に搭載する電気モータの定格出力がさらに大きくなる、及び/又は、車室内の騒音レベルの目標値がさらに低下する(つまり、車室内の騒音をさらに小さくすることが要求される)場合、マウント装置は、高周波振動の伝達をさらに抑制しなければならない。二重ラバーマウントシステムを採用するマウント装置においては、(1)中間マスの質量を大きくする、及び/又は、(2)中間マスと車体側の部材とを連結する弾性体のばね定数を小さくすることが、高周波振動の伝達率をさらに下げる。
【0007】
従来のブッシュ装置において中間マスの質量を大きくしようとすれば、外筒の外に位置しているマス部材を大きくしなければならない。ブッシュ装置が大型化してしまうという問題がある。
【0008】
一方、従来のブッシュ装置において、中間板と内筒とを連結する内側弾性体のばね定数を小さくすれば、高周波振動の伝達を抑制できる。内側弾性体のばね定数を小さくすると、当該ブッシュ装置は、被支持体と車体側の部材との間の相対変位を規制する構造を必要とする。従来のブッシュ装置は、中間板に取り付けられるマス部材がリング形状であり、マス部材の中心孔に、内筒の両端部が内挿されている。内筒と外筒との相対変位が大きくなると、マス部材と内筒との干渉によって、内筒と外筒との相対変位が規制される。
【0009】
ところが、従来のブッシュ装置においてマス部材と内筒とが干渉すれば、マス部材と内筒との間に介在する内側弾性体の弾性変形が妨げられるため、マス部材と内筒との間のばね定数が大きくなってしまう。内側弾性体の小ばね定数により高周波振動の伝達を抑制する効果が得られなくなる。
【0010】
ここに開示する技術は、電気モータを含むパワーユニットを自動車の車体に支持させるマウント装置において、高周波振動の伝達を抑制する。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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