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公開番号2024101688
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-30
出願番号2023005742
出願日2023-01-18
発明の名称畜舎の冷房システム
出願人株式会社新原産業
代理人個人
主分類A01K 1/00 20060101AFI20240723BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】畜舎内を、冷却された新鮮な空気で換気しながら効果的に冷房することを可能にする、簡易な、畜舎の冷房システムを提供する。
【解決手段】畜舎の冷房システム1は、外気(外部の空気)を取り入れるカーテン又は跳ね上げ戸5と、前記取り入れられた外気に細霧9を吹き付ける細霧ノズル6と、細霧9が吹き付けられるクーリングパッド7と、クーリングパッド7を通過する空気を誘導するファン8と、を備えている。細霧ノズル6は、上下方向に所定の間隔を置いて3つ備えられており(上から順に、上細霧ノズル6a、中細霧ノズル6b、下細霧ノズル6c)、これら3つの上細霧ノズル6a、中細霧ノズル6b及び下細霧ノズル6cは、噴出した細霧9がクーリングパッド7に当たる際に、噴出した細霧9が上下に重なる領域が形成されるように配置されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
畜舎の冷房システムであって、
外気を取り入れるカーテン又は跳ね上げ戸と、
前記取り入れられた外気に細霧を吹き付ける細霧ノズルと、
前記細霧が吹き付けられるクーリングパッドと、
前記クーリングパッドを通過する空気を誘導するファンと、
を備えたことを特徴とする冷房システム。
続きを表示(約 780 文字)【請求項2】
前記畜舎は、閉鎖型である、請求項1に記載の冷房システム。
【請求項3】
前記ファンは、前記畜舎内、及び/又は、前記畜舎の前記クーリングパッドとの対向壁に設置される、請求項1に記載の冷房システム。
【請求項4】
前記畜舎に隣接して設けられた入気室を更に備え、
前記クーリングパッドは、前記入気室内の前記畜舎との隣接面に設置され、
前記カーテン又は跳ね上げ戸は、前記入気室の前記隣接面との対向壁に取り付けられ、
前記細霧ノズルは、前記カーテン又は跳ね上げ戸と前記クーリングパッドとの中間に設置されている、請求項1に記載の冷房システム。
【請求項5】
前記入気室は、閉鎖型である、請求項4に記載の冷房システム。
【請求項6】
前記カーテン又は跳ね上げ戸から前記細霧ノズルまでの距離は、60~180cmであり、
前記細霧ノズルから前記クーリングパッドまでの距離は、20~150cmである、請求項1に記載の冷房システム。
【請求項7】
前記ファンは、前記クーリングパッドを通過した前記空気が家畜の上空90~120cmの箇所を通過するように前記空気を誘導する、請求項1に記載の冷房システム。
【請求項8】
前記細霧ノズルは、気温に応じて、所定時間の噴霧と所定時間の停止とを繰り返す間欠運転を行う、請求項1に記載の冷房システム。
【請求項9】
前記細霧ノズルから噴霧される水滴の平均粒子径は、10~50μmである、請求項1に記載の冷房システム。
【請求項10】
前記細霧ノズルから噴霧される水は、紫外線で除菌されている、請求項1に記載の冷房システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、畜舎の冷房システムに関する。更に詳細には、本発明は、例えば、豚、ブロイラー、種鶏などが飼育される閉鎖型の畜舎内を冷房するのに好適な冷房システムに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
家畜にとって暑さは環境ストレスの一つとされ、肥育状態や肉質等にも影響を与える。家畜の中でも豚は比較的暑さに弱い動物と言われ、特に夏場における畜舎の温度上昇は、食欲の減退(いわゆる夏バテ)を招きやすく、また、子豚にあっては生存率を低下させる要因ともなり得る。
このように家畜の健康や生産性を維持する上で、畜舎の温度管理は非常に重要であり、近年の気球温暖化も視野に入れた畜舎の暑さ対策が必要となる。
【0003】
従来、夏の暑さを防止するために、家畜の体に水を噴霧するなどして温度を冷却することが行われていた。
しかし、これだけでは、十分な冷却効果を得ることができないという課題があった。
【0004】
そこで、近年、冬期間の冷気を有効に蓄えて、夏期間の畜舎の冷房(冷却)に利用できるようにした畜舎の冷房(冷却)システムが提案されている(例えば、特許文献1等を参照)。
特許文献1で提案されている畜舎の冷房システムは、基本的には、倉庫と、畜舎と、前記倉庫と前記畜舎とを連結する配管と、前記配管を通して前記畜舎へ風を送るため、又は外気を前記倉庫へ入れるための送風機構と、を具備している。そして、冬期間の寒冷期の寒さを雪や蓄熱材に蓄えた冷気として倉庫内に保管しておき、その冷気を夏期間に畜舎を冷房するために使うようにされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2007-183006号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1等で提案されている畜舎の冷房システムでは、畜舎とは別に、冬期間の寒冷期の寒さを雪や蓄熱材に蓄えた冷気として保管しておくための倉庫を必要とするため、システムが大型化・複雑化してしまい、設備コストが増大するという課題がある。また、家畜にとっては、畜舎内の空気を新鮮な空気に入れ換えること(換気)も重要であるが、特許文献1等で提案されている畜舎の冷房システムにおいては、「畜舎内の空気を新鮮な空気に入れ換えること(換気)」について何ら考慮されていない。
【0007】
そこで、本発明者らは、これらの課題を解決すべく鋭意研究を重ね、その結果、畜舎内を、冷却された新鮮な空気(外気)で換気しながら効果的に冷房することを可能にする機構に想到し、本発明をするに至った。
【0008】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、畜舎内を、冷却された新鮮な空気で換気しながら効果的に冷房することを可能にする、簡易な、畜舎の冷房システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記目的を達成するため、本発明に係る畜舎の冷房システムの構成は、
(1)畜舎の冷房システムであって、
外気を取り入れるカーテン又は跳ね上げ戸と、
前記外気に細霧を吹き付ける細霧ノズルと、
前記細霧が吹き付けられるクーリングパッドと、
前記クーリングパッドを通過する空気を誘導するファンと、
を備えたことを特徴とする。
【0010】
本発明の冷房システムの上記(1)の構成は、次のような作用効果を奏する。
即ち、カーテン又は跳ね上げ戸の外気を取り入れる開口部(外気の取り入れ口)から取り入れられた外気(外部の空気)は、まず、クーリングパッドに入気する前に、細霧ノズルから吹き付けられた細霧の気化熱によって熱を奪われ、冷却される(一次冷却)。次いで、このようにして冷却された前記空気は、吹き付けられた細霧の気化熱によって熱が奪われて低温となっているクーリングパッド内の空間(トンネル)を通過する際に、更に冷却される(二次冷却)。次いで、クーリングパッド内の空間を通過した、二重に冷却された前記空気は、ファンによって畜舎内を後方へと誘導され、外部に排出される。
そして、以上の動作が繰り返されることにより、畜舎内が、冷却された新鮮な空気で換気されながら効果的に冷房される。
したがって、上記(1)の構成によれば、畜舎内を、冷却された新鮮な空気で換気しながら効果的に冷房することを可能にする、簡易な、畜舎の冷房システムを提供することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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