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公開番号2024095272
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-10
出願番号2022212438
出願日2022-12-28
発明の名称金型装置内の堆積物予測装置及び、射出成形機
出願人住友重機械工業株式会社,群馬県
代理人アクシス国際弁理士法人
主分類B29C 45/17 20060101AFI20240703BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】金型装置内の堆積物の付着量を簡便に推定することができる射出成形機を提供する。
【解決手段】この発明の射出成形機1は、金型装置101内に成形材料を射出する射出装置11を備えるものであって、射出装置11及び/又は金型装置101からの発生ガスを分析し、成形材料に由来する材料ガスの発生量を測定するガス分析部と、当該成形材料を加熱した場合における不揮発成分の生成量と揮発成分の生成量との関係についての材料分解情報に基づき、前記材料ガスの発生量から、金型装置101内の堆積物の付着量を推定する堆積物推定部とを有するものである。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
金型装置内に成形材料を射出する射出装置を備える射出成形機に用いられ、金型装置内の堆積物を予測する装置であって、
射出装置及び/又は金型装置からの発生ガスを分析し、成形材料に由来する材料ガスの発生量を測定するガス分析部と、
当該成形材料を加熱した場合における不揮発成分の生成量と揮発成分の生成量との関係についての材料分解情報に基づき、前記材料ガスの発生量から、金型装置内の堆積物の付着量を推定する堆積物推定部と
を有する堆積物予測装置。
続きを表示(約 690 文字)【請求項2】
射出装置及び/又は金型装置からの発生ガスを捕集するガス捕集部をさらに有する請求項1に記載の堆積物予測装置。
【請求項3】
前記ガス捕集部が、金型装置に設けられるガスベントから排出される発生ガスを捕集可能である請求項2に記載の堆積物予測装置。
【請求項4】
前記ガス捕集部が、射出装置のノズル先端部から排出される発生ガスを捕集可能である請求項2に記載の堆積物予測装置。
【請求項5】
前記材料ガス及び前記揮発成分がそれぞれ、直鎖状もしくは分岐状の飽和もしくは不飽和の炭化水素を含む請求項1に記載の堆積物予測装置。
【請求項6】
前記材料ガス及び前記揮発成分がそれぞれ、C1~C6の前記炭化水素を含む請求項5に記載の堆積物予測装置。
【請求項7】
前記材料ガス及び前記揮発成分が、C4の前記炭化水素を含む請求項5に記載の堆積物予測装置。
【請求項8】
前記材料ガス及び前記揮発成分が、1,3-ブタジエンを含む請求項5に記載の堆積物予測装置。
【請求項9】
成形材料の加熱を加熱した場合における不揮発成分の生成量と揮発成分の生成量との間に、相関係数が0.7以上である相関があり、
前記材料分解情報が、当該相関についての相関関係情報を含む請求項1に記載の堆積物予測装置。
【請求項10】
前記材料分解情報が、成形材料の加熱実験の結果についての実験結果情報を含む、請求項1に記載の堆積物予測装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、射出成形機に用いる金型装置内の堆積物予測装置及び、射出成形機に関するものであり、特に、射出成形に際して金型装置内に付着し得る堆積物の推定ないし予測についての技術を提案するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
射出成形機を用いた射出成形では、当該射出成形機に金型装置を取り付けた状態で、射出装置にて熱可塑性樹脂等の成形材料を溶融させるとともに金型装置内に射出し、その溶融状態の成形材料を金型装置内で固化させる。
【0003】
このような射出成形を繰り返し行うと、金型装置内の空間や隙間には、主として、成形材料に由来する成分が付着して堆積する。この堆積物は、モールドデポジットと称され得るものであり、そのままにして射出成形を継続すれば、いわゆるガス焼けや成形材料の充填不良等の成形不具合を招くおそれがある。それ故に、射出成形機をある程度の期間にわたって使用したときは、金型装置内の堆積物を取り除くため、金型装置を清掃してメンテナンスすることが必要になる。
【0004】
金型装置内の堆積物に関し、特許文献1には、「シリンダ温度を設定値に基づいて制御するプロセスコントローラを備える射出成形機において、前記プロセスコントローラは、樹脂の各シリンダ温度における揮発性成分の強度を蓄積する情報集積部と、この蓄積されたデータをもとに各揮発性成分におけるシリンダ温度と強度の関係を求め、求められた各揮発性成分におけるシリンダ温度と強度の関係をもとに揮発性成分強度の近似曲線を求めるモールドデポジット演算部と、求められた近似曲線の傾きが所定値αとなる場合の温度を求め、該温度により前記シリンダ温度を設定するシリンダ温度処理部とを備えることを特徴とする射出成形機」が提案されている。
【0005】
特許文献2では、「金型キャビティ内に溶融樹脂を充填し、モールド部品を射出成形するモールド部品の製造装置であって、前記金型キャビティ内に溶融樹脂が充填される際に発生するガスの物理量を検出する検出手段と、前記検出手段によって検出された物理量を成形ショット毎に記憶する記憶手段と、前記記憶手段によって成形ショット毎に記憶された物理量の変化率を演算し、該物理量の変化率から金型の保守時期を決定する演算手段と、を備えていることを特徴とするモールド部品の製造装置」が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2008-194861号公報
特開2011-152766号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述した堆積物は、金型装置内に発生するので外部から把握し難く、頻繁にその確認をすることは手間を要する。また、金型装置内への堆積物の付着量は、成形材料の種類や金型装置の形状、成形条件等に応じて変化することから、金型装置の清掃が必要になる時期を決めることは困難であった。
【0008】
かかる状況の下、金型装置内の堆積物の付着量を簡便に推定でき、それにより金型装置の清掃が必要な時期を予測できるようになることが望まれている。
【0009】
特許文献1では、「モールドデポジットによる成形不良の削減」のため、「最適なシリンダ温度に設定すること」を目的としており、金型装置内の堆積物の付着量を推定することについて十分に検討されているとは言い難い。
【0010】
また、特許文献2に記載されているように、「金型キャビティ内に溶融樹脂が充填される際に発生するガスの物理量を検出」し、「該物理量の変化率から金型の保守時期を決定」しようとしても、堆積物の付着量を有効に推定できないことがある。
(【0011】以降は省略されています)

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