TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024093686
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-09
出願番号2022210214
出願日2022-12-27
発明の名称ゴム組成物及びホース
出願人横浜ゴム株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C08L 23/16 20060101AFI20240702BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】本発明は、押出加工性、補強材との接着性、及び耐候性が優れるゴム組成物を提供することを目的とする。
【解決手段】式(I)を満たすエチレン-プロピレン-エチリデンノルボルネン共重合体を80質量%以上含むゴム成分と、酸化マグネシウムと、カーボンブラックと、加硫剤とを含有する、ゴム組成物、及び、これを用いて形成されたホース。
3.5≧EE/(EP×ENB×Mn)×106≧0.7 (I)
式(I)中、EEはエチレン-プロピレン-エチリデンノルボルネン共重合体のエチレン-エチレン連鎖構造の含有量(モル%)であり、EPはエチレン-プロピレン連鎖構造の含有量(モル%)であり、ENBはエチリデンノルボルネンの含有量(質量%)であり、Mnは数平均分子量である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記式(I)を満たすエチレン-プロピレン-エチリデンノルボルネン共重合体を80質量%以上含むゴム成分と、酸化マグネシウムと、カーボンブラックと、加硫剤とを含有する、ゴム組成物。
3.5≧EE/(EP×ENB×Mn)×10

≧0.7 (I)
式(I)中、
EEは、エチレン-プロピレン-エチリデンノルボルネン共重合体におけるエチレン-エチレン連鎖構造の含有量(モル%)であり、
EPは、エチレン-プロピレン-エチリデンノルボルネン共重合体におけるエチレン-プロピレン連鎖構造の含有量(モル%)であり、
ENBは、エチレン-プロピレン-エチリデンノルボルネン共重合体におけるエチリデンノルボルネンの含有量(質量%)であり、
Mnは、エチレン-プロピレン-エチリデンノルボルネン共重合体の数平均分子量である。
続きを表示(約 530 文字)【請求項2】
前記式(I)におけるEE/(EP×ENB×Mn)×10

が、1.0以上3.5以下である、請求項1に記載のゴム組成物。
【請求項3】
前記酸化マグネシウムの含有量が、前記ゴム成分100質量部に対して、1質量部以上10質量部未満である、請求項1に記載のゴム組成物。
【請求項4】
前記ゴム成分の全てが、前記エチレン-プロピレン-エチリデンノルボルネン共重合体である、請求項1に記載のゴム組成物。
【請求項5】
前記酸化マグネシウムのBET法比表面積が、100m

/g以上である、請求項1に記載のゴム組成物。
【請求項6】
前記酸化マグネシウムのBET法比表面積が、100m

/g未満である、請求項1に記載のゴム組成物。
【請求項7】
ホース用である、請求項1~6のいずれか1項に記載のゴム組成物。
【請求項8】
請求項1~6のいずれか1項に記載のゴム組成物を用いて形成されたホース。
【請求項9】
前記ゴム組成物を用いて形成された最外層を有する、請求項8に記載のホース。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ゴム組成物及びホースに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、エチレン-プロピレン-非共役ジエン系共重合体等を含有するゴム組成物が提案されている。
例えば、特許文献1には、エチレン-プロピレン-ジエン共重合体ゴムを50~100質量%含有するゴム成分と、酸化マグネシウムブレンド体とを混合して得られるゴム組成物であって、酸化マグネシウムブレンド体が、BET法により測定した比表面積が130m

/g以上である酸化マグネシウム、滑剤およびオイルの混合物であり、酸化マグネシウムブレンド体における、酸化マグネシウム、滑剤およびオイルの含有割合が、それぞれ、50~90質量%、5~40質量%および5~40質量%であり、酸化マグネシウムの含有量が、ゴム成分100質量部に対して2~20質量部であるゴム組成物が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-46636号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
エチレン-プロピレン-非共役ジエン系共重合体等を含有するゴム組成物を、例えば、ホースの製造に使用する場合、押出加工性、補強材との接着性、耐候性等が優れることが要求される。
このようななか、本発明者らは特許文献1を参考にしてゴム組成物を調製しこれを評価したところ、上記ゴム組成物は、補強材との接着力が、昨今要求されているレベルよりも低い場合があることが分かった。
【0005】
そこで、本発明は、押出加工性、補強材との接着性、及び耐候性が優れるゴム組成物を提供することを目的とする。
また、本発明はホースを提供することも目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究した結果、ゴム組成物が、特定のエチレン-プロピレン-エチリデンノルボルネン共重合体を所定の量で含むゴム成分と、酸化マグネシウムと、カーボンブラックと、加硫剤とを含有することによって所望の効果が得られることを見出し、本発明に至った。
本発明は上記知見等に基づくものであり、具体的には以下の構成により上記課題を解決するものである。
【0007】
[1] 後述する式(I)を満たすエチレン-プロピレン-エチリデンノルボルネン共重合体を80質量%以上含むゴム成分と、酸化マグネシウムと、カーボンブラックと、加硫剤とを含有する、ゴム組成物。
[2] 後述する式(I)におけるEE/(EP×ENB×Mn)×10

が、1.0以上3.5以下である、[1]に記載のゴム組成物。
[3] 上記酸化マグネシウムの含有量が、上記ゴム成分100質量部に対して、1質量部以上10質量部未満である、[1]又は[2]に記載のゴム組成物。
[4] 上記ゴム成分の全てが、上記エチレン-プロピレン-エチリデンノルボルネン共重合体である、[1]~[3]のいずれか1つに記載のゴム組成物。
[5] 上記酸化マグネシウムのBET法比表面積が、100m

/g以上である、[1]~[4]のいずれか1つに記載のゴム組成物。
[6] 上記酸化マグネシウムのBET法比表面積が、100m

/g未満である、[1]~[4]のいずれか1つに記載のゴム組成物。
[7] ホース用である、[1]~[6]のいずれか1つに記載のゴム組成物。
[8] [1]~[6]のいずれか1つに記載のゴム組成物を用いて形成されたホース。
[9] 上記ゴム組成物を用いて形成された最外層を有する、[8]に記載のホース。
【発明の効果】
【0008】
本発明のゴム組成物は、押出加工性、補強材との接着性、及び耐候性が優れる。
本発明はホースを提供することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本発明のホースの一例について、各層を切り欠いて表した、模式的な斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明について以下詳細に説明する。
本明細書において「~」を用いて表される数値範囲は、「~」の前後に記載される数値を含む範囲を意味する。
本明細書において、特に断りのない限り、各成分はその成分に該当する物質をそれぞれ単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。成分が2種以上の物質を含む場合、成分の含有量は、2種以上の物質の合計の含有量を意味する。
本発明に使用される各成分はその製造方法について特に制限されない。例えば、従来公知の方法が挙げられる。
本明細書において、押出加工性、補強材との接着性、及び耐候性のうちの少なくとも1つがより優れることを、「本発明の効果がより優れる」ということがある。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許