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公開番号2024091037
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-04
出願番号2022207310
出願日2022-12-23
発明の名称運転支援装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類B60W 30/02 20120101AFI20240627BHJP(車両一般)
要約【課題】不快な感情が生じやすい着座位置の乗員の感情を優先して、乗員の感情を不快から快に改善させること。
【解決手段】複数の着座位置を有する移動体に設けられているとともにプロセッサを備える運転支援装置であって、プロセッサは、移動体に搭乗している乗員の感情に対する移動体の改善制御を行う場合に、複数の着座位置に関して優先順位を設定し、乗員の撮像画像および生体情報の少なくとも一方を取得して入力パラメータとして学習モデルに入力し、出力パラメータとして乗員の感情推定結果を出力し、着座位置における優先順位に従って、改善制御による対処が必要な乗員のうちの優先順位が高く設定された着座位置に着座している乗員を選択し、選択された乗員の感情推定結果に基づいて、移動体に対する改善制御を決定し、決定された改善制御に基づいて移動体を制御する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
複数の着座位置を有する移動体に設けられているとともにプロセッサを備える運転支援装置であって、
前記プロセッサは、
前記移動体に搭乗している乗員の感情に対する前記移動体の改善制御を行う場合に、前記複数の着座位置に関して優先順位を設定し、
前記乗員の撮像画像および生体情報の少なくとも一方を取得して入力パラメータとして学習モデルに入力し、出力パラメータとして前記乗員の感情推定結果を出力し、
前記着座位置における前記優先順位に従って、改善制御による対処が必要な乗員のうちの前記優先順位が高く設定された着座位置に着座している乗員を選択し、
前記選択された乗員の感情推定結果に基づいて、前記移動体に対する前記改善制御を決定し、
前記決定された改善制御に基づいて前記移動体を制御する
運転支援装置。
続きを表示(約 480 文字)【請求項2】
前記プロセッサは、
前記複数の着座位置が、3人席における中央の位置、3列シートにおける最後列の位置、または補助シートである場合に、前記着座位置の前記優先順位を高く設定する
請求項1に記載の運転支援装置。
【請求項3】
前記プロセッサは、
前記乗員の感情推定結果が眠気の感情を含む場合、
前記改善制御として、前記移動体のダンパの減衰力を減少させる制御を選択する
請求項1に記載の運転支援装置。
【請求項4】
前記プロセッサは、
前記乗員の感情推定結果が酔いの感情を含む場合、
前記改善制御として、前記移動体のダンパの減衰力を上昇させて振動伝達率を低減する制御を選択する
請求項1に記載の運転支援装置。
【請求項5】
前記プロセッサは、
取得した前記感情推定結果と、
着座位置での優先度とシートの種類に基づく優先度とを乗算することによって、着座位置の優先順位を決定する
請求項1に記載の運転支援装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、運転支援装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、着座位置ごとに乗員感情を表示させる技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-216241号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の技術においては、複数の乗員がいる場合にどの感情に対して感情の改善を行うのかについては何ら検討されていない。そのため、いずれの乗員の感情に基づいて車両制御を行うかが不明であった。このことから、いずれの乗員の感情を優先させるかを決定できる技術が求められていた。
【0005】
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、その目的は、不快な感情が生じやすい着座位置の乗員の感情を優先して、乗員の感情を不快から快に改善させることができる運転支援装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る運転支援装置は、複数の着座位置を有する移動体に設けられているとともにプロセッサを備える運転支援装置であって、前記プロセッサは、前記移動体に搭乗している乗員の感情に対する前記移動体の改善制御を行う場合に、前記複数の着座位置に関して優先順位を設定し、前記乗員の撮像画像および生体情報の少なくとも一方を取得して入力パラメータとして学習モデルに入力し、出力パラメータとして前記乗員の感情推定結果を出力し、前記着座位置における前記優先順位に従って、改善制御による対処が必要な乗員のうちの前記優先順位が高く設定された着座位置に着座している乗員を選択し、前記選択された乗員の感情推定結果に基づいて、前記移動体に対する前記改善制御を決定し、前記決定された改善制御に基づいて前記移動体を制御する。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、不快な感情が生じやすい着座位置の乗員の感情を優先して、乗員の感情を不快から快に改善させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、一実施形態による運転支援システムを示すブロック図である。
図2は、一実施形態による運転支援システムにおける車両の乗員の優先順位を決定するフローを説明するための図である。
図3は、一実施形態による車両において実行される情報処理方法を説明するためのフローチャートである。
図4は、一実施形態による情報処理方法による優先順位の設定方法における第1実施例を示す図である。
図5は、一実施形態による情報処理方法による優先順位の設定方法における第1実施例の他の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、以下の一実施形態の全図においては、同一または対応する部分には同一の符号を付す。また、本開示は以下に説明する実施形態によって限定されるものではない。
【0010】
本開示の一実施形態においては、道路を走行する移動体としての車両において、学習モデルを利用して車両に登場している乗員の感情を推定する。学習モデルは訓練済みモデルとも学習済みモデルとも単にモデルとも言う。本実施形態においては、乗員の感情に対して、乗員の感情を改善させるための車両制御を実施する際に着座位置に応じて、改善のための車両制御の優先順位を設定する。
(【0011】以降は省略されています)

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