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公開番号2024089955
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-04
出願番号2022205524
出願日2022-12-22
発明の名称電子式遮断器用テスト装置
出願人三菱電機株式会社
代理人個人
主分類G01R 31/333 20060101AFI20240627BHJP(測定;試験)
要約【課題】複数の電子式遮断器の保護協調の動作確認を行うことができる電子式遮断器用テスト装置を得ること。
【解決手段】電子式遮断器用テスト装置100は、複数の電子式遮断器が接続される。電子式遮断器用テスト装置100は、複数の電子式遮断器の定格電流を取得する取得部45aと、電子式遮断器に内蔵の各電流検出器の1次電流と2次電流との比である第1の比を記憶する記憶部45bと、複数の定格電流および複数の第1の比に基づいて、各電子式遮断器をトリップさせるための複数のテスト電流信号を算出して、複数の電子式遮断器に出力するテスト電流算出処理部45cと、を備える。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
複数の電子式遮断器が接続される電子式遮断器用テスト装置であって、
複数の前記電子式遮断器の定格電流を取得する取得部と、
複数の前記電子式遮断器に内蔵の各電流検出器の1次電流と2次電流との比である第1の比を記憶する記憶部と、
複数の前記定格電流および複数の前記第1の比に基づいて、各電子式遮断器をトリップさせるための複数のテスト電流信号を算出して、複数の前記電子式遮断器に出力するテスト電流算出処理部と、を備える
ことを特徴とする電子式遮断器用テスト装置。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記取得部は、複数の前記電子式遮断器と通信を行い複数の前記電子式遮断器から前記定格電流を取得する
ことを特徴とする請求項1に記載の電子式遮断器用テスト装置。
【請求項3】
前記テスト電流算出処理部は、複数の前記電子式遮断器が前記テスト電流信号の印加によりトリップしたことを検出し、一つの前記電子式遮断器がトリップしたことを検出した場合、全ての前記電子式遮断器への前記テスト電流信号の出力を停止させる
ことを特徴とする請求項1または2に記載の電子式遮断器用テスト装置。
【請求項4】
複数の前記電子式遮断器は、前記電流検出器の2次電流を電圧信号に変換する抵抗を有し、
前記テスト電流信号は、前記抵抗に流される
ことを特徴とする請求項1または2に記載の電子式遮断器用テスト装置。
【請求項5】
前記テスト電流算出処理部は、一つの前記電子式遮断器がトリップしたことを検出した場合、他の前記電子式遮断器がトリップするまでの時間である残時間を取得して表示部に表示する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の電子式遮断器用テスト装置。
【請求項6】
複数の電子式遮断器に接続され、前記電子式遮断器をトリップさせるためのテスト電流信号を複数の前記電子式遮断器に出力する複数の無線モジュールと、
通信端末と、を備え、
前記通信端末は、
複数の前記無線モジュールと無線通信を行う無線通信部と、
複数の前記電子式遮断器の定格電流を、複数の前記無線モジュールを介して取得する取得部と、
複数の前記電子式遮断器に内蔵の各電流検出器の1次電流と2次電流との比である第1の比を記憶する記憶部と、
複数の前記定格電流および複数の前記第1の比に基づいて、各電子式遮断器をトリップさせるための複数のテスト電流信号を算出して、複数の前記無線モジュールに設定するテスト電流算出処理部と、を備える
ことを特徴とする電子式遮断器用テスト装置。
【請求項7】
前記通信端末は、複数の前記無線モジュールに対し、一斉同報通信により前記テスト電流信号の複数の前記電子式遮断器への出力開始の指令を行う
ことを特徴とする請求項6に記載の電子式遮断器用テスト装置。
【請求項8】
複数の電子式遮断器に接続され、前記電子式遮断器をトリップさせるためのテスト電流信号を複数の前記電子式遮断器に出力する複数の無線モジュールと、
複数の前記無線モジュールと無線通信を行う通信端末と、
前記通信端末とネットワークを介して通信を行うサーバと、
備え、
前記サーバは、
複数の前記電子式遮断器に内蔵の各電流検出器の1次電流と2次電流との比である第1の比を記憶する記憶部と、
複数の前記電子式遮断器の定格電流および複数の前記第1の比に基づいて、各電子式遮断器をトリップさせるための複数のテスト電流信号を算出するテスト電流算出処理部と、を備え、
前記通信端末は、
複数の前記電子式遮断器の定格電流を、複数の前記無線モジュールを介して取得して、前記サーバの前記テスト電流算出処理部に前記ネットワークを介して付与し、前記サーバの前記テスト電流算出処理部から複数の前記テスト電流信号を、前記ネットワークを介して取得し、取得した複数の前記テスト電流信号を複数の前記無線モジュールに設定する
ことを特徴とする電子式遮断器用テスト装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、電子式遮断器の診断を行う電子式遮断器用テスト装置に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来の電子式遮断器用のテスト装置では、電子式遮断器の主回路導体に取り付けた変流器の出力を模擬した模擬信号をテスト装置から入力し、電子式遮断器が過電流に伴う遮断を適切に行うことができるか否かの診断を行っている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平9-211089号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の電子式遮断器用のテスト装置では、1対1で電子式遮断器と接続するため、電源系統の上位、下位に接続される複数の電子式遮断器の保護協調の動作を確認することは困難であるという問題があった。
【0005】
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、複数の電子式遮断器の保護協調の動作確認を行うことができる電子式遮断器用テスト装置を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示の電子式遮断器用テスト装置は、複数の電子式遮断器が接続される。電子式遮断器用テスト装置は、複数の電子式遮断器の定格電流を取得する取得部と、複数の電子式遮断器に内蔵の各電流検出器の1次電流と2次電流との比である第1の比を記憶する記憶部と、複数の定格電流および複数の第1の比に基づいて、各電子式遮断器をトリップさせるための複数のテスト電流信号を算出して、複数の電子式遮断器に出力するテスト電流算出処理部と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本開示の電子式遮断器用テスト装置によれば、複数の電子式遮断器の保護協調の動作確認を行うことができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施の形態1における電子式遮断器用テスト装置と電子式遮断器とを接続した状態を示すシステム構成図
実施の形態1における電子式遮断器用テスト装置と電子式遮断器との接続状態の詳細を示すシステム構成図
実施の形態1における電子式遮断器用テスト装置の構成を示すブロック図
実施の形態1における電子式遮断器の構成を示すブロック図
実施の形態1における電子式遮断器用テスト装置の機能構成を示す機能ブロック図
実施の形態1における電子式遮断器の機能構成を示す機能ブロック図
実施の形態1における電子式遮断器用テスト装置の取得部によって行われる電子式遮断器からの情報取得処理手順を示すフローチャート
実施の形態1における電子式遮断器用テスト装置の記憶部の第1データテーブルの記憶データを示す図
実施の形態1における電子式遮断器用テスト装置の記憶部の第2データテーブルの記憶データを示す図
実施の形態1における電子式遮断器用テスト装置のテスト電流算出処理部が行う処理手順を示すフローチャート
実施の形態1における電子式遮断器の負荷電流の実効値を得る方法を説明するためのタイムチャート
実施の形態1における電子式遮断器の実効値演算部、LTD時限特性演算部、残時間演算部、およびトリップ判定部で行われる処理手順を示すフローチャート
実施の形態2における電子式遮断器用テスト装置を構成する無線モジュールおよび通信端末と、電子式遮断器との接続状態を示すシステム構成図
実施の形態2における電子式遮断器用テスト装置を構成する無線モジュールおよび通信端末と、電子式遮断器との接続状態の詳細を示すシステム構成図
実施の形態2における電子式遮断器用テスト装置を構成する無線モジュールの構成を示すブロック図
実施の形態2における電子式遮断器用テスト装置を構成する通信端末の構成を示すブロック図
実施の形態2における電子式遮断器用テスト装置を構成する無線モジュールの機能構成を示す機能ブロック図
実施の形態2における電子式遮断器用テスト装置を構成する通信端末の機能構成を示す機能ブロック図
実施の形態2における無線モジュールおよび通信端末によって行われるテスト電流印加のための事前処理を示すフローチャート
実施の形態2における無線モジュールおよび通信端末によって行われるテスト電流印加処理を示すフローチャート
実施の形態3における電子式遮断器用テスト装置を構成する無線モジュール、通信端末、およびサーバと、電子式遮断器との接続状態を示すシステム構成図
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、実施の形態にかかる電子式遮断器用テスト装置について図面を用いて説明する。なお、各図において同一符号は同一若しくは相当部分を示している。
【0010】
実施の形態1.
図1は、実施の形態1における電子式遮断器用テスト装置と電子式遮断器とを接続した状態を示すシステム構成図である。図1に示すように、実施の形態1における電子式遮断器用テスト装置100は、電源系統の上位、下位に接続された複数の電子式遮断器A1,A2,A3に接続されている。電子式遮断器用テスト装置100は、過電流発生時を模擬したテスト電流信号を電子式遮断器A1,A2,A3に入力して電子式遮断器A1,A2,A3の診断を行う。図1では、電子式遮断器用テスト装置100をテスター100と記載している。電子式遮断器A1,A2,A3は、電路に直列に設けられており、電子式遮断器A1が最上位に設けられている。電子式遮断器A2は、電子式遮断器A1の負荷F側に接続されている。電子式遮断器A3は、電子式遮断器A2の負荷F側に接続されている。ここでは、一例として、最上位の電子式遮断器A1の基準電流は800アンペアフレーム(以下、AFと記す)とし、電子式遮断器A2の基準電流は400AFとし、電子式遮断器A3の基準電流は250AFとしている。AFで表される基準電流とは、遮断容量等の基準となる電流であり、電子式遮断器A1,A2,A3に流れてもよい電流の最大値、すなわち最大定格電流を表している。
(【0011】以降は省略されています)

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