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公開番号2024087432
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-01
出願番号2022202256
出願日2022-12-19
発明の名称配線基板
出願人イビデン株式会社
代理人弁理士法人朝日奈特許事務所
主分類H05K 3/46 20060101AFI20240624BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】配線基板における導体層の層数抑制と適正で低損失の信号の伝送、及び品質向上。
【解決手段】実施形態の配線基板1は、第1面21a及び第1面21aの反対面である第2面21bを有する第1絶縁層21と、第1絶縁層21の第1面21a側に形成されている第1導体層31と、を含んでいる。第1導体層31は、1以上の配線パターンを含む第1導体部31aと、第1導体部31aの厚さよりも大きな厚さを有していて1以上の配線パターンを含んでいる第2導体部31bと、を有し、第1導体部31aは第1信号配線パターン311を含み、第2導体部31bは、第1信号配線パターン311の厚さよりも大きな厚さを有する第2信号配線パターン312を含み、第1導体部31aにおける第1絶縁層21の第2面21b側と反対側の表面と、第2導体部31bにおける第1絶縁層21の第2面21b側と反対側の表面とが略面一である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1面及び前記第1面の反対面である第2面を有する第1絶縁層と、
前記第1絶縁層の前記第1面側に形成されている第1導体層と、
を含む配線基板であって、
前記第1導体層は、1以上の配線パターンを含む第1導体部と、前記第1導体部の厚さよりも大きな厚さを有していて1以上の配線パターンを含んでいる第2導体部と、を有し、
前記第1導体部は第1信号配線パターンを含み、
前記第2導体部は、前記第1信号配線パターンの厚さよりも大きな厚さを有する第2信号配線パターンを含み、
前記第1導体部における前記第1絶縁層の前記第2面側と反対側の表面と、前記第2導体部における前記第1絶縁層の前記第2面側と反対側の表面とが略面一である。
続きを表示(約 960 文字)【請求項2】
請求項1記載の配線基板であって、前記第2信号配線パターンは、少なくとも部分的に前記第1絶縁層の中に埋まっている。
【請求項3】
請求項1記載の配線基板であって、前記第1導体層が前記第1絶縁層の中に埋まっていて、前記第1導体層における前記第1絶縁層の前記第1面側の表面が前記第1面に露出している。
【請求項4】
請求項1記載の配線基板であって、前記第1導体部の前記表面及び前記第2導体部の前記表面それぞれの算術平均粗さRaは、0.3μmより小さい。
【請求項5】
請求項1記載の配線基板であって、さらに、平面視において所定の経路で形成されていて前記第1絶縁層を貫通する溝を有し、
前記第2信号配線パターンは、前記溝を埋める導電体によって、又は、前記溝を埋める導電体及び前記第1絶縁層の前記第1面上に前記溝に沿って配置されている導電体によって構成されている。
【請求項6】
請求項1記載の配線基板であって、さらに第2絶縁層及び前記第2絶縁層の上に形成されている第2導体層を含んでおり、
前記第1絶縁層は、前記第2面を前記第2絶縁層に向けて前記第2絶縁層及び前記第2導体層の上に積層されており、
前記第2信号配線パターンは前記第2導体層に接している。
【請求項7】
請求項6記載の配線基板であって、
前記第2導体層は、前記第2信号配線パターンと平面視で重なる導体パターンを含み、
前記第2信号配線パターンは前記導体パターンと接している。
【請求項8】
請求項7記載の配線基板であって、前記第2信号配線パターンと前記導体パターンとによって単一の配線が構成されている。
【請求項9】
請求項8記載の配線基板であって、前記第1絶縁層の前記第1面及び前記第2面それぞれにおける前記単一の配線の幅は、前記第1面と前記第2面との中間部での幅よりも大きい。
【請求項10】
請求項1記載の配線基板であって、前記第1絶縁層は、周波数1GHzにおいて、3.5以下の比誘電率、及び、0.005以下の誘電正接を有している。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、配線基板に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、大電流を流す厚膜配線パターンと信号データを伝送する微細配線パターンとが混在する第1導体層を含む配線基板が開示されている。微細配線パターンは、厚膜配線パターンの線幅よりも小さい線幅及び厚膜配線パターンの厚さよりも小さい厚さを有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-66705号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示の配線基板では、信号を伝送する微細配線パターンは、厚膜配線パターンに比べて細い線幅を有する上に小さな厚さを有している。そのため、微細配線パターンの導体抵抗が大きく、十分な効率で信号が伝送され得ないことがある。また、微細配線パターンにおける特性インピーダンスの設定の自由度が低く、1つの導体層において所望の特性インピーダンスが得られないため高速信号が適正に伝送されないことがあると考えられる。また、厚膜配線パターンの一部がその上の樹脂絶縁層内に入り込んでいるため、この樹脂絶縁層の表面に起伏が生じ、配線基板の品質が影響を受けることがあると考えられる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の配線基板は、第1面及び前記第1面の反対面である第2面を有する第1絶縁層と、前記第1絶縁層の前記第1面側に形成されている第1導体層と、を含んでいる、そして、前記第1導体層は、1以上の配線パターンを含む第1導体部と、前記第1導体部の厚さよりも大きな厚さを有していて1以上の配線パターンを含んでいる第2導体部と、を有し、前記第1導体部は第1信号配線パターンを含み、前記第2導体部は、前記第1信号配線パターンの厚さよりも大きな厚さを有する第2信号配線パターンを含み、前記第1導体部における前記第1絶縁層の前記第2面側と反対側の表面と、前記第2導体部における前記第1絶縁層の前記第2面側と反対側の表面とが略面一である。
【0006】
本発明の実施形態によれば、少ない層数の導体層を含む配線基板において、所望の伝送特性を備えた配線による損失の少ない適正な信号伝送、及び安定した品質が実現されると考えられる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の一実施形態の配線基板の一例を示す断面図。
図1のII部の拡大図。
図1の配線基板の第2信号配線パターンで形成される配線の一例を示す斜視図。
図1の配線基板の各信号配線パターンの一例を部分的に示す平面図。
図1の配線基板における第2信号配線パターンの変形例を示す断面図。
一実施形態の配線基板の変形例を示す断面図。
図6のVII部の拡大図。
一実施形態の配線基板の製造工程の一例を示す断面図。
一実施形態の配線基板の製造工程の一例を示す断面図。
一実施形態の配線基板の製造工程の一例を示す断面図。
一実施形態の配線基板の製造工程の一例を示す断面図。
一実施形態の配線基板の製造工程の一例を示す断面図。
一実施形態の配線基板の製造工程の一例を示す断面図。
一実施形態の配線基板の製造工程の一例を示す断面図。
一実施形態の配線基板の製造工程の他の例を示す断面図。
一実施形態の配線基板の製造工程の他の例を示す断面図。
一実施形態の配線基板の製造工程の他の例を示す断面図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の一実施形態の配線基板が図面を参照しながら説明される。図1には、本実施形態の配線基板の一例である配線基板1の断面図が示されている。図2には、図1のII部の拡大図が示されている。なお、配線基板1は実施形態の配線基板の一例に過ぎない。例えば、実施形態の配線基板に含まれる導体層及び絶縁層それぞれの数は、図1の配線基板1に含まれる導体層及び絶縁層それぞれの数に限定されない。すなわち、実施形態の配線基板は、配線基板1が有する絶縁層及び導体層に加えて、任意の数の絶縁層及び導体層を含んでいてもよく、図1の配線基板1が有する絶縁層及び導体層の全てを実施形態の配線基板が含まないこともあり得る。なお、以下の説明で参照される各図面では、開示される実施形態が理解され易いように特定の部分が拡大して描かれていることがあり、大きさや長さに関して、各構成要素が互いの間の正確な比率で描かれていない場合がある。
【0009】
図1に示されるように、配線基板1は、コア基板5と、コア基板5の一面5a上に交互に積層されている絶縁層及び導体層を含んでいる。コア基板5は絶縁層51及び導体層52を含んでいる。コア基板5の一面5a上には、順に絶縁層24、導体層34、絶縁層23、導体層33、絶縁層22(第2絶縁層)、導体層32(第2導体層)、絶縁層21(第1絶縁層)、導体層31(第1導体層)、絶縁層25、及び導体層35が、積層されている。図示されていないが、導体層35、及び導体層35に覆われていない絶縁層25の表面上に、導体層35の一部を露出させるようにソルダーレジストが形成されていてもよい。なお、図1では配線基板1におけるコア基板5の一面5aの反対側は描かれていないが、配線基板1は、コア基板5の一面5aの反対側にも、それぞれ1以上の絶縁層及び導体層を備え得る。
【0010】
絶縁層23及び絶縁層24には、各絶縁層を貫通して各絶縁層を挟む2つの導体層同士を接続するビア導体43が設けられている。一例として、絶縁層23を貫通するビア導体43は、導体層33と導体層34とを接続している。なお、図1には示されていないが、絶縁層21、22、及び25にも、ビア導体43と同様のビア導体が形成されていてもよい。コア基板5の絶縁層51には、導体層52と、一面5aと反対側の表面上に形成されている図示されない導体層とを接続するスルーホール導体53が設けられている。スルーホール導体53の中空部は、エポキシ樹脂などからなる充填体54で充填されている。
(【0011】以降は省略されています)

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