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公開番号
2024087298
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-07-01
出願番号
2022202050
出願日
2022-12-19
発明の名称
電力変換装置およびその制御方法ならびに交流電車用電源回路
出願人
国立大学法人京都大学
,
公益財団法人鉄道総合技術研究所
,
ネクスファイ・テクノロジー株式会社
代理人
弁理士法人深見特許事務所
主分類
H02M
7/12 20060101AFI20240624BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】双方向の交流-直流変換およびPFC制御が可能なブリッジレスの電力変換装置を提供する。
【解決手段】電力変換装置3Aは、第1ノード11に入出力される交流電圧V1と第2ノード13に入出力される直流電圧V2とが同符号になる交流電圧の半周期に、インダクタ16の第1端を第1ノード11に接続してインダクタ16の第2端を基準ノード15に接続する第1制御状態と、インダクタ16の第1端を基準ノード15に接続してインダクタ16の第2端を第2ノード13に接続する第2制御状態とを交互に繰り返す。電力変換装置3Aは、交流電圧V1と直流電圧V2とが異符号になる交流電圧V1の半周期に、インダクタ16の第1端を第1ノード11と第2ノード13とに交互に接続し、インダクタ16の第2端を基準ノード15に接続する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
基準電位が与えられる基準ノードと、
第1ノードおよび第2ノードと、
インダクタと、
前記インダクタの第1端と前記第1ノードとの間に接続された第1スイッチと、
前記インダクタの前記第1端と前記基準ノードとの間に接続された第2スイッチと、
前記インダクタの第2端と前記第2ノードとの間に接続された第3スイッチと、
前記インダクタの前記第2端と前記基準ノードとの間に接続された第4スイッチと、
前記インダクタの前記第1端と前記第2ノードとの間に接続された第5スイッチと、
制御部とを備え、
前記第1ノードにおいて前記基準電位に対して正および負に変化する交流電圧が入出力され、前記第2ノードにおいて前記基準電位に対して正または負の直流電圧が入出力されることにより、前記交流電圧と前記直流電圧との間で双方向の変換を行う交流-直流変換動作において、前記制御部は、前記交流電圧と前記直流電圧とが同符号になる前記交流電圧の半周期に第1のスイッチングモードで前記第1~第5スイッチを制御し、前記交流電圧と前記直流電圧とが異符号になる前記交流電圧の半周期に第2のスイッチングモードで前記第1~第5スイッチを制御し、
前記第1のスイッチングモードにおいて、前記制御部は、前記第5スイッチを常時開にするとともに、前記第1スイッチおよび前記第4スイッチを閉にして前記第2スイッチおよび前記第3スイッチを開にする第1制御状態と、前記第1スイッチおよび前記第4スイッチを開にして前記第2スイッチおよび前記第3スイッチを閉にする第2制御状態とを交互に繰り返し、
前記第2のスイッチングモードにおいて、前記制御部は、前記第2スイッチおよび前記第3スイッチを常時開にし、前記第4スイッチを常時閉にし、前記第1スイッチおよび前記第5スイッチに相補的に開閉を繰り返させる、電力変換装置。
続きを表示(約 3,000 文字)
【請求項2】
基準電位が与えられる基準ノードと、
第1ノードおよび第2ノードと、
インダクタと、
前記インダクタの第1端と前記第1ノードとの間に接続された第1スイッチと、
前記インダクタの前記第1端と前記基準ノードとの間に接続された第2スイッチと、
前記インダクタの第2端と前記第2ノードとの間に接続された第3スイッチと、
前記インダクタの前記第2端と前記基準ノードとの間に接続された第4スイッチと、
前記インダクタの前記第2端と前記第1ノードとの間に接続された第5スイッチと、
制御部とを備え、
前記第1ノードにおいて前記基準電位に対して正および負に変化する交流電圧が入出力され、前記第2ノードにおいて前記基準電位に対して正または負の直流電圧が入出力されることにより、前記交流電圧と前記直流電圧との間で双方向の変換を行う交流-直流変換動作において、前記制御部は、前記交流電圧と前記直流電圧とが同符号になる前記交流電圧の半周期に第1のスイッチングモードで前記第1~第5スイッチを制御し、前記交流電圧と前記直流電圧とが異符号になる前記交流電圧の半周期に第2のスイッチングモードで前記第1~第5スイッチを制御し、
前記第1のスイッチングモードにおいて、前記制御部は、前記第5スイッチを常時開にするとともに、前記第1スイッチおよび前記第4スイッチを閉にして前記第2スイッチおよび前記第3スイッチを開にする第1制御状態と、前記第1スイッチおよび前記第4スイッチを開にして前記第2スイッチおよび前記第3スイッチを閉にする第2制御状態とを交互に繰り返し、
前記第2のスイッチングモードにおいて、前記制御部は、前記第1スイッチおよび前記第4スイッチを常時開にし、前記第2スイッチを常時閉にし、前記第3スイッチおよび前記第5スイッチに相補的に開閉を繰り返させる、電力変換装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記第1のスイッチングモードにおいて、前記第1制御状態と前記第2制御状態との間に、前記第1スイッチおよび前記第3スイッチを開にして前記第2スイッチおよび前記第4スイッチを閉にする第3制御状態を実行する、請求項1または2に記載の電力変換装置。
【請求項4】
前記第1ノードにおいて前記基準電位に対して正または負の第1の直流電圧が入出力され、前記第2ノードにおいて前記基準電位に対して正または負の第2の直流電圧が入出力されることにより、前記第1の直流電圧と前記第2の直流電圧との間で双方向の変換を行う直流-直流変換動作において、前記制御部は、前記第1の直流電圧と前記第2の直流電圧とが同符号の場合に前記第1のスイッチングモードで前記第1~第5スイッチを制御し、前記第1の直流電圧と前記第2の直流電圧とが異符号の場合に前記第2のスイッチングモードで前記第1~第5スイッチを制御する、請求項1または2に記載の電力変換装置。
【請求項5】
前記第1ノードにおいて前記基準電位に対して正および負に変化する第1の交流電圧が入出力され、前記第2ノードにおいて前記基準電位に対して正および負に変化する第2の交流電圧が入出力されることにより、前記第1の交流電圧と前記第2の交流電圧との間で双方向の変換を行う交流-交流変換動作において、前記制御部は、前記第1の交流電圧と前記第2の交流電圧とが同符号になる期間において、前記第1のスイッチングモードで前記第1~第5スイッチを制御し、前記第1の交流電圧と前記第2の交流電圧とが異符号になる期間において、前記第2のスイッチングモードで前記第1~第5スイッチを制御する、請求項1または2に記載の電力変換装置。
【請求項6】
前記インダクタの前記第2端と前記第1ノードとの間に接続された第6スイッチをさらに備え、
前記制御部は、前記第1のスイッチングモードおよび前記第2のスイッチングモードにおいて、さらに前記第6スイッチを常時開にし、
前記制御部は、前記交流-直流変換動作で前記交流電圧と前記直流電圧とが異符号になる前記交流電圧の半周期において、前記第2のスイッチングモードに代えて第3のスイッチングモードで前記第1~第6スイッチを制御可能であり、
前記第3のスイッチングモードにおいて、前記制御部は、前記第1スイッチ、前記第4スイッチ、および前記第5スイッチを常時開にし、前記第2スイッチを常時閉にし、前記第3スイッチおよび前記第6スイッチに相補的に開閉を繰り返させる、請求項1に記載の電力変換装置。
【請求項7】
前記第1ノードが交流電圧または直流電圧が供給される架線に接続され、前記基準ノードがレールに接続される、請求項4に記載の電力変換装置を備え、前記電力変換装置は、前記架線から交流電圧が供給される場合に前記交流-直流変換動作を実行し、前記架線から直流電圧が供給される場合に前記直流-直流変換動作を実行し、
さらに、前記電力変換装置の前記第2ノードから出力される直流電圧を3相交流電圧に変換し、前記変換された3相交流電圧をモータに供給するインバータを備えた交流電車用電源回路。
【請求項8】
電力変換装置の制御方法であって、
前記電力変換装置は、
基準電位が与えられる基準ノードと、
第1ノードおよび第2ノードと、
インダクタと、
前記インダクタの第1端および第2端と、前記基準ノード、前記第1ノードおよび前記第2ノードとの間の接続を切り替える切替回路とを含み、
前記制御方法は、
前記第1ノードにおいて前記基準電位に対して正および負に変化する交流電圧が入出力され、前記第2ノードにおいて前記基準電位に対して正または負の直流電圧が入出力されることにより、前記交流電圧と前記直流電圧との間で双方向の変換を行う交流-直流変換動作において、
前記交流電圧と前記直流電圧とが同符号になる前記交流電圧の半周期に、前記切替回路を第1のスイッチングモードで制御するステップと、
前記交流電圧と前記直流電圧とが異符号になる前記交流電圧の半周期に、前記切替回路を第2のスイッチングモードで制御するステップとを備え、
前記切替回路を前記第1のスイッチングモードで制御するステップは、前記インダクタの前記第1端を前記第1ノードに接続し、前記インダクタの前記第2端を前記基準ノードに接続する第1制御状態と、前記インダクタの前記第1端を前記基準ノードに接続し、前記インダクタの前記第2端を前記第2ノードに接続する第2制御状態とを交互に繰り返すステップを含み、
前記切替回路を前記第2のスイッチングモードで制御するステップは、前記インダクタの前記第1端を前記第1ノードと前記第2ノードとに交互に接続し、前記インダクタの前記第2端を前記基準ノードに接続するか、または前記インダクタの前記第1端を前記基準ノードに接続し、前記インダクタの前記第2端を前記第1ノードと前記第2ノードとに交互に接続するステップを含む、電力変換装置の制御方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、電力変換装置およびその制御方法ならびに交流電車用電源回路に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
入力交流電圧が全波整流された全波整流電圧と出力直流電圧との大小関係に基づいてスイッチングモードを切り替えるPFC(Power Factor Correction:力率改善)コンバータが知られている。たとえば、特開2016-032350号公報(特許文献1)に開示された電力変換装置は、全波整流電圧が出力直流電圧よりも小さいときに昇圧モードで動作し、全波整流電圧が出力直流電圧よりも大きいときに降圧モードで動作し、全波整流電圧が出力直流電圧に等しいときに昇降圧モードで動作する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-032350号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記文献の電力変換装置では、全波整流用のブリッジ回路が設けられているために、損失が比較的大きく、双方向電力潮流制御ができない。本開示の目的の一つは、交流電力と直流電力との間の双方向変換が可能なブリッジレスの電力変換装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一実施形態の電力変換装置は、基準電位が与えられる基準ノードと、第1ノードおよび第2ノードと、インダクタと、第1スイッチと、第2スイッチと、第3スイッチと、第4スイッチと、第5スイッチと、制御部とを備える。第1スイッチは、インダクタの第1端と第1ノードとの間に接続される。第2スイッチは、インダクタの第1端と基準ノードとの間に接続される。第3スイッチは、インダクタの第2端と第2ノードとの間に接続される。第4スイッチは、インダクタの第2端と基準ノードとの間に接続される。第5スイッチは、インダクタの第1端と第2ノードとの間に接続される。第1ノードにおいて基準電位に対して正および負に変化する交流電圧が入出力され、第2ノードにおいて基準電位に対して正または負の直流電圧が入出力されることにより、交流電圧と直流電圧との間で双方向の変換を行う交流-直流変換動作において、制御部は、交流電圧と直流電圧とが同符号になる交流電圧の半周期に第1のスイッチングモードで第1~第5スイッチを制御し、交流電圧と直流電圧とが異符号になる交流電圧の半周期に第2のスイッチングモードで第1~第5スイッチを制御する。ここで、第1のスイッチングモードにおいて、制御部は、第5スイッチを常時開にするとともに、第1スイッチおよび第4スイッチを閉にして第2スイッチおよび第3スイッチを開にする第1制御状態と、第1スイッチおよび第4スイッチを開にして第2スイッチおよび第3スイッチを閉にする第2制御状態とを交互に繰り返す。第2のスイッチングモードにおいて、制御部は、第2スイッチおよび第3スイッチを常時開にし、第4スイッチを常時閉にし、第1スイッチおよび第5スイッチに相補的に開閉を繰り返させる。
【発明の効果】
【0006】
上記のブリッジレス電力変換装置によれば、交流電圧の半周期ごとに第1のスイッチングモードと第2のスイッチングモードとを切り替えて第1~第5スイッチを制御することにより、交流電圧と直流電圧との間で双方向の変換が可能になる。さらに、PFC制御および高調波除去用のローパスフィルタ(平滑用コンデンサなど)と組み合わせることにより、原理的には力率0.999およびTHD(全高調波歪み:Total Harmonic Distortion)2~3%の電力変換が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
回路方式1を有する電力変換装置の構成図である。
図1の電力変換装置の交流-直流変換動作を説明するための図である。
図1の第1から第5スイッチの具体的構成を示す回路図である。
回路方式2を有する電力変換装置の構成図である。
図4の電力変換装置の交流-直流変換動作を説明するための図である。
回路方式3を有する電力変換装置の構成図である。
図6の電力変換装置の交流-直流変換動作を説明するための図である。
図1、図4、および図6に示す電力変換装置の交流-直流変換動作における制御方法を示すフローチャートである。
電力変換装置の力行動作(臨界モード制御)における実験結果を示す図である。
電力変換装置の回生動作(臨界モード制御)における実験結果を示す図である。
電力変換装置の力行動作(連続モード制御)における実験結果を示す図である。
電力変換装置の交流-交流変換動作を説明するための図である。
電力変換装置の交流-交流変換動作における制御方法を示すフローチャートである。
交流電車用電源回路の構成例を示す回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、実施形態について図面を参照して詳しく説明する。なお、以下の説明において、同一または相当する部分には同一の参照符号を付して、その説明を繰り返さない場合がある。
【0009】
<実施の形態1>
実施の形態1では、双方向ブリッジレスPFCコンバータとして3つの回路方式を提案する。さらに、力行動作および回生動作の場合の実験結果を示す。本開示では、交流電圧を直流電圧に変換する順変換の場合を力行動作と称し、直流電圧を交流電圧に変換する逆変換の場合を回生動作と称する。力行動作と回生動作とを合わせて交流-直流変換動作と称する。なお、本回路方式によれば、双方向の直流-直流変換動作も可能である。
【0010】
[回路方式1]
(構成)
図1は、回路方式1を有する電力変換装置の構成図である。図1に示すように、電力変換装置3Aは、第1ノード(node)対11,12と、第2ノード対13,14と、インダクタ16と、第1~第5スイッチSa~Seとを備える。
(【0011】以降は省略されています)
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