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公開番号2024086294
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-27
出願番号2022201349
出願日2022-12-16
発明の名称インクジェット印刷装置
出願人理想科学工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B41J 2/01 20060101AFI20240620BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】ウォームアップ動作のタイムアウトによるサービスコールの発生を抑制する。
【解決手段】インクジェットヘッド20内のインクの温度を適正温度範囲内に到達させるためのウォームアップ動作を行う温度調整部52と、ウォームアップ動作の開始からの経過時間が、ウォームアップ動作によりインクジェットヘッド20による印刷可能範囲の全長に亘ってインクジェットヘッド20内のインクの温度が適正温度範囲内となる所定のウォームアップ時間に到達するか否かに関わらず、ウォームアップ動作中におけるインクジェットヘッド内のインクの温度の推移に基づき、ウォームアップ動作の異常の有無を判断する判断部65とを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
インクジェットヘッド内のインクの温度を適正温度範囲内に到達させるためのウォームアップ動作を行う温度調整部と、
前記ウォームアップ動作の開始からの経過時間が、前記ウォームアップ動作により前記インクジェットヘッドによる印刷可能範囲の全長に亘って前記インクジェットヘッド内のインクの温度が適正温度範囲内となる所定のウォームアップ時間に到達するか否かに関わらず、前記ウォームアップ動作中におけるインクジェットヘッド内のインクの温度の推移に基づき、前記ウォームアップ動作の異常の有無を判断する判断部と
を備えるインクジェット印刷装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、インクジェット印刷装置に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
インクジェット印刷装置で用いるインクの粘度は、低温度環境下において増大し、高温度環境下で低下する。インクジェット印刷装置は、インクが適正な粘度となるようにインクの温度を調節する。ウォームアップ時のインクジェット印刷装置は、インクの温度が適正な温度に調整されると、ウォームアップを終了し印刷可能な状態に移行する。
【0003】
特許文献1では、ライン型のインクジェットヘッドの全幅でインクの温度が適正温度に調整されるウォームアップ時間が長くかかる場合に、印刷ジョブの実行完了を早めるように工夫することが提案されている。
【0004】
この提案では、記録媒体の画像を形成する矩形領域の短辺の長さに対応するインクジェットヘッドの一部の部分でインクの温度が適正温度に調整される第1のウォームアップ時間を、ウォームアップ時間と比較する。第1のウォームアップ時間がウォームアップ時間よりも短い場合は、矩形領域の短辺の方向が幅方向となるように、画像データの回転制御を行う。この提案では、第1のウォームアップ時間が過ぎたら印刷を開始して、ウォームアップ時間まで印刷を待機するよりも早く印刷ジョブを完了させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2013-208752号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1の提案は、ウォームアップ動作の開始から一定時間でインクの温度が上昇することを前提としたものである。しかし、環境温度が頻繁に機体の使用環境外温度となる寒冷地等の地域では、ウォームアップ動作を行っても、インクジェットヘッド内のインクの温度が適正温度範囲外のままウォームアップ動作がタイムアウトすることがある。ウォームアップ動作がタイムアウトするとサービスコールが発生し、ユーザが要求する印刷物を得ることができなくなる。
【0007】
本発明は前記事情に鑑みなされたもので、本発明の目的は、インクジェット印刷装置のウォームアップ動作のタイムアウトによるサービスコールの発生を抑制することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明の一つの態様によるインクジェット印刷装置は、
インクジェットヘッド内のインクの温度を適正温度範囲内に到達させるためのウォームアップ動作を行う温度調整部と、
前記ウォームアップ動作の開始からの経過時間が、前記ウォームアップ動作により前記インクジェットヘッドによる印刷可能範囲の全長に亘って前記インクジェットヘッド内のインクの温度が適正温度範囲内となる所定のウォームアップ時間に到達するか否かに関わらず、前記ウォームアップ動作中におけるインクジェットヘッド内のインクの温度の推移に基づき、前記ウォームアップ動作の異常の有無を判断する判断部と
を備える。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、インクジェット印刷装置のウォームアップ動作のタイムアウトによるサービスコールの発生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、本発明の一実施形態に係るインクジェット印刷装置を含む印刷システムの概略構成を示すブロック図である。
図2Aは、図1のインクジェット印刷装置のインク循環機構の構成を示す図である。
図2Bは、図1のインクジェット印刷装置のライン型インクジェットヘッドの構成を説明する図である。
図3Aは、図1のインクジェット印刷装置の電源オンを挟んだ前後の時間帯におけるインクの温度の変化の一例を、標準環境下について示すグラフである。
図3Bは、図1のインクジェット印刷装置の電源オンを挟んだ前後の時間帯におけるインクの温度の変化の一例を、寒冷地の環境下について示すグラフである。
図4Aは、図1のインクジェット印刷装置が使用環境内の環境温度でウォームアップ動作を行った場合の、図3BのA部におけるヘッドブロックのインクの温度変化を拡大して示すグラフである。
図4Bは、図1のインクジェット印刷装置が使用環境外の低い環境温度でウォームアップ動作を行った場合の、図3BのA部におけるヘッドブロックのインクの温度変化を拡大して示すグラフである。
図5Aは、図1のインク循環制御部の制御によってインクジェット印刷装置が行う印刷方法の手順を示すフローチャートである。
図5Bは、図1の制御部の制御によってインクジェット印刷装置が行う印刷方法の手順を示すフローチャートである。
図6Aは、図1のインク循環制御部の制御により開始されるインク温度調整部によるウォームアップ動作の手順の一例を示すフローチャートである。
図6Bは、図1のインク循環制御部の制御により開始されるインク温度調整部によるウォームアップ動作の手順の他の例を示すフローチャートである。
図6Cは、図1のインク循環制御部の制御により開始されるインク温度調整部によるウォームアップ動作の手順の他の例を示すフローチャートである。
図6Dは、図1のインク循環制御部の制御により開始されるインク温度調整部によるウォームアップ動作の手順の他の例を示すフローチャートである。
図6Eは、図1のインク循環制御部の制御により開始されるインク温度調整部によるウォームアップ動作の手順の他の例を示すフローチャートである。
図6Fは、図1のインク循環制御部の制御により開始されるインク温度調整部によるウォームアップ動作の手順の他の例を示すフローチャートである。
図7は、ウォームアップ動作によりインク温度が第2インク温度に到達するまでの所要時間を算出する方法を説明するグラフである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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