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公開番号2024086042
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-27
出願番号2022200906
出願日2022-12-16
発明の名称呼び管理装置、エレベーターシステム、呼び管理方法、および呼び管理プログラム
出願人三菱電機ビルソリューションズ株式会社,三菱電機株式会社
代理人弁理士法人高田・高橋国際特許事務所
主分類B66B 1/18 20060101AFI20240620BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約【課題】移動体がエレベーターを利用することによる利用者への影響を緩和できる呼び管理装置、エレベーターシステム、呼び管理方法、および呼び管理プログラムを提供する。
【解決手段】エレベーターシステムの呼び管理装置10において、第1通信部13は、移動体9からその出発階および目的階の情報を含む呼び要求を受信する。第2通信部14は、各々のかごが応答する呼びの情報をエレベーターから収集する。接近機会計算部16は、移動体9の出発階および目的階の間の移動区間における利用者と移動体9との接近の機会の程度を示す接近機会指標値を、第2通信部14が収集した呼びの情報に基づいて、各々のかごについて算出する。割当決定部17は、接近機会計算部16が算出した各々のかごについての接近機会指標値に基づいて、移動体9の呼びをいずれのかごに割り当てるかを決定する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
施設を移動し前記施設に設けられたエレベーターの複数のかごの各々に乗車可能な移動体についての移動体出発階および移動体目的階の情報を含む前記移動体の呼び要求を、前記移動体または前記移動体を制御する移動体制御装置から受信する移動体通信部と、
前記複数のかごの各々が応答する呼びの情報を前記エレベーターから収集する呼び情報収集部と、
前記移動体出発階および前記移動体目的階の間の前記移動体の移動体移動区間における利用者と前記移動体との接近の機会の程度を示す指標値である接近機会指標値を、前記呼び情報収集部が収集した呼びの情報に基づいて、前記複数のかごの各々について算出する接近機会計算部と、
前記接近機会計算部が算出した前記複数のかごの各々についての前記接近機会指標値に基づいて、前記移動体の呼びを前記複数のかごのうちのいずれのかごに割り当てるかを決定する割当決定部と、
を備える、呼び管理装置。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
前記接近機会計算部は、前記複数のかごの各々について、前記接近機会指標値として前記移動体移動区間における停止階の数を算出し、
前記割当決定部は、前記接近機会指標値がより小さいかごにより優先して前記移動体の呼びを割り当てる、
請求項1に記載の呼び管理装置。
【請求項3】
前記複数のかごの各々について、乗場から乗り込む乗車人数を算出する乗車人数計算部
を備え、
前記接近機会計算部は、前記複数のかごの各々について、前記移動体移動区間における停止階ごとに前記乗車人数計算部が算出した乗車人数に関して単調増加な重みを算出し、当該かごについて算出した重みの総和を用いて前記接近機会指標値を算出し、
前記割当決定部は、前記接近機会指標値がより小さいかごにより優先して前記移動体の呼びを割り当てる、
請求項1に記載の呼び管理装置。
【請求項4】
前記複数のかごの各々について、乗場に降りる降車人数を算出する降車人数計算部
を備え、
前記接近機会計算部は、前記複数のかごの各々について、前記移動体移動区間における停止階ごとに前記降車人数計算部が算出した降車人数に関して単調増加な重みを算出し、当該かごについて算出した重みの総和を用いて前記接近機会指標値を算出し、
前記割当決定部は、前記接近機会指標値がより小さいかごにより優先して前記移動体の呼びを割り当てる、
請求項1に記載の呼び管理装置。
【請求項5】
前記接近機会計算部は、前記複数のかごの各々について、利用者と前記移動体との同乗距離に関して単調増加するように前記利用者の前記移動体移動区間内の出発階ごとに前記移動体出発階との距離に関して単調減少な重みを算出し、当該かごについて算出した重みの総和を用いて前記接近機会指標値を算出し、
前記割当決定部は、前記接近機会指標値がより小さいかごにより優先して前記移動体の呼びを割り当てる、
請求項1に記載の呼び管理装置。
【請求項6】
前記接近機会計算部は、前記複数のかごの各々について、利用者と前記移動体との同乗距離に関して単調増加するように前記利用者の前記移動体移動区間内の目的階ごとに前記移動体目的階との距離に関して単調減少な重みを算出し、当該かごについて算出した重みの総和を用いて前記接近機会指標値を算出し、
前記割当決定部は、前記接近機会指標値がより小さいかごにより優先して前記移動体の呼びを割り当てる、
請求項1に記載の呼び管理装置。
【請求項7】
前記接近機会計算部は、前記複数のかごの各々について、出発階および目的階の間の利用者移動区間が前記移動体移動区間と重複する利用者の呼びごとに前記利用者移動区間および前記移動体移動区間の重複する区間の長さに関して単調減少な重みを算出し、当該かごについて算出した重みの総和を用いて前記接近機会指標値を算出し、
前記割当決定部は、前記接近機会指標値がより小さいかごにより優先して前記移動体の呼びを割り当てる、
請求項1に記載の呼び管理装置。
【請求項8】
前記接近機会計算部は、前記移動体の前記移動体移動区間における前記接近機会指標値の算出を、前記移動体の他の移動体の呼びの情報を除外して行う、
請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の呼び管理装置。
【請求項9】
前記接近機会計算部は、予め設定された時間ごとに、前記移動体の前記移動体移動区間における前記接近機会指標値を更新し、
前記割当決定部は、前記接近機会指標値が更新されるときに前記移動体の呼びの割当てを更新する、
請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の呼び管理装置。
【請求項10】
前記接近機会計算部は、前記呼び情報収集部が新たな呼びの情報を収集するときに、前記移動体の前記移動体移動区間における前記接近機会指標値を更新し、
前記割当決定部は、前記接近機会指標値が更新されるときに前記移動体の呼びの割当てを更新する、
請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の呼び管理装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、呼び管理装置、エレベーターシステム、呼び管理方法、および呼び管理プログラムに関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、エレベーターシステムの例を開示する。エレベーターシステムにおいて、移動体と利用者との同乗が許容される。移動体がかごに乗車したときに、当該移動体の目的階と同じ方向の利用者によるかご呼びまたは乗場呼びが有る場合には、これらの利用者によるかご呼びまたは乗場呼びが、移動体による呼びより優先される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-114763号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載のエレベーターシステムにおいて、移動体がかごに乗り込んだ後に、呼びのキャンセルなどの処理が行われる。ここで、移動体の呼びがキャンセルされた場合に、移動体は、かごから降車せずそのまま乗車している。このため、かごに乗車している移動体と当該かごに乗車する利用者との接近機会が増える可能性がある。また、かご到着時のかご内スペースの有無によって、移動体の乗車可否が判定される。このとき、乗車スペースはあるので移動体は乗車するが、当該かごが最も人の利用機会が多いかごである、といった状況が発生しうる。かごにおいて移動体と利用者との接近機会が増えると、利用者の快適性などに影響が生じることがある。
【0005】
本開示は、このような課題の解決に係るものである。本開示は、移動体がエレベーターを利用することによる利用者への影響を緩和できる呼び管理装置、エレベーターシステム、呼び管理方法、および呼び管理プログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る呼び管理装置は、施設を移動し前記施設に設けられたエレベーターの複数のかごの各々に乗車可能な移動体についての移動体出発階および移動体目的階の情報を含む前記移動体の呼び要求を、前記移動体または前記移動体を制御する移動体制御装置から受信する移動体通信部と、前記複数のかごの各々が応答する呼びの情報を前記エレベーターから収集する呼び情報収集部と、前記移動体出発階および前記移動体目的階の間の前記移動体の移動体移動区間における利用者と前記移動体との接近の機会の程度を示す指標値である接近機会指標値を、前記呼び情報収集部が収集した呼びの情報に基づいて、前記複数のかごの各々について算出する接近機会計算部と、前記接近機会計算部が算出した前記複数のかごの各々についての前記接近機会指標値に基づいて、前記移動体の呼びを前記複数のかごのうちのいずれのかごに割り当てるかを決定する割当決定部と、を備える。
【0007】
本開示に係るエレベーターシステムは、施設に設けられ前記施設の複数の階床の間を走行する複数のかごと、前記施設を移動し前記複数のかごの各々に乗車可能な移動体についての移動体出発階および移動体目的階の情報を含む前記移動体の呼び要求を、前記移動体または前記移動体を制御する移動体制御装置から受信する移動体通信部と、前記複数のかごの各々が応答する呼びの情報を収集する呼び情報収集部と、前記移動体出発階および前記移動体目的階の間の前記移動体の移動体移動区間における利用者と前記移動体との接近の機会の程度を示す指標値である接近機会指標値を、前記呼び情報収集部が収集した呼びの情報に基づいて、前記複数のかごの各々について算出する接近機会計算部と、前記接近機会計算部が算出した前記複数のかごの各々についての前記接近機会指標値に基づいて、前記移動体の呼びを前記複数のかごのうちのいずれのかごに割り当てるかを決定する割当決定部と、を備える。
【0008】
本開示に係る呼び管理方法は、施設を移動し前記施設に設けられたエレベーターの複数のかごの各々に乗車可能な移動体についての移動体出発階および移動体目的階の情報を含む前記移動体の呼び要求を、前記移動体または前記移動体を制御する移動体制御装置からコンピュータが受信する受信ステップと、前記複数のかごの各々が応答する呼びの情報を前記エレベーターからコンピュータが収集する呼び情報収集ステップと、前記移動体出発階および前記移動体目的階の間の前記移動体の移動体移動区間における利用者と前記移動体との接近の機会の程度を示す指標値である接近機会指標値を、前記呼び情報収集ステップにおいて収集した呼びの情報に基づいて、前記複数のかごの各々についてコンピュータが算出する接近機会計算ステップと、前記接近機会計算ステップにおいて算出した前記複数のかごの各々についての前記接近機会指標値に基づいて、前記移動体の呼びを前記複数のかごのうちのいずれのかごに割り当てるかをコンピュータが決定する割当決定ステップと、を備える。
【0009】
本開示に係る呼び管理プログラムは、コンピュータに、施設を移動し前記施設に設けられたエレベーターの複数のかごの各々に乗車可能な移動体についての移動体出発階および移動体目的階の情報を含む前記移動体の呼び要求を、前記移動体または前記移動体を制御する移動体制御装置から受信する受信ステップと、前記複数のかごの各々が応答する呼びの情報を前記エレベーターから収集する呼び情報収集ステップと、前記移動体出発階および前記移動体目的階の間の前記移動体の移動体移動区間における利用者と前記移動体との接近の機会の程度を示す指標値である接近機会指標値を、前記呼び情報収集ステップにおいて収集した呼びの情報に基づいて、前記複数のかごの各々について算出する接近機会計算ステップと、前記接近機会計算ステップにおいて算出した前記複数のかごの各々についての前記接近機会指標値に基づいて、前記移動体の呼びを前記複数のかごのうちのいずれのかごに割り当てるかを決定する割当決定ステップと、を実行させる。
【発明の効果】
【0010】
本開示に係る呼び管理装置、エレベーターシステム、呼び管理方法、または呼び管理プログラムであれば、移動体がエレベーターを利用することによる利用者への影響を緩和できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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