TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024085796
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-27
出願番号2022200531
出願日2022-12-15
発明の名称メモリシステム
出願人キオクシア株式会社
代理人弁理士法人スズエ国際特許事務所
主分類G06F 12/00 20060101AFI20240620BHJP(計算;計数)
要約【課題】消去回数を平準化するための処理量を動的に制御できるメモリシステムを実現する。
【解決手段】コントローラは、最大消去回数と最小消去回数との間の第1の差が第1の閾値よりも大きく且つ第2の閾値以下である場合、コピー動作を第1のモードに設定し、第1の差が第2の閾値よりも大きい場合、コピー動作を第2のモードに設定する。コントローラは、第1のモードにおいて、第1書き込み量に対する第2書き込み量の割合が、第1の割合になるように前記コピー動作を実行する。第1書き込み量は、前記ホストから受信されるライトコマンドに基づいて不揮発性メモリに書き込まれるデータの量であり、第2書き込み量は、コピー動作によって不揮発性メモリにコピーされるデータの量である。コントローラは、第2のモードにおいて、前記割合が第1の割合よりも大きい第2の割合になるように、コピー動作を実行する。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
ホストに接続可能なメモリシステムであって、
各々がデータ消去動作の単位である複数のブロックを含む不揮発性メモリと、
前記不揮発性メモリに電気的に接続され、有効データが格納されているブロックのうち、最も消去回数が少ない第1のブロックに格納されている有効データを、有効データが格納されておらず且つ前記第1のブロックよりも消去回数の多い第2のブロックにコピーするコピー動作を実行するように構成されたコントローラと、を具備し、
前記コントローラは、
前記複数のブロックそれぞれの消去回数のうちの最大消去回数と最小消去回数との間の第1の差を、第1の閾値および前記第1の閾値より大きい第2の閾値の各々と比較し、
前記第1の差が前記第1の閾値よりも大きく且つ前記第2の閾値以下である場合、前記コピー動作を第1のモードに設定し、
前記第1の差が前記第2の閾値よりも大きい場合、前記コピー動作を第2のモードに設定し、
前記第1のモードにおいて、
第1書き込み量に対する第2書き込み量の割合が、第1の割合になるように前記コピー動作を実行し、
前記第1書き込み量は、前記ホストから受信されるライトコマンドに基づいて前記不揮発性メモリに書き込まれるデータの量であり、前記第2書き込み量は、前記コピー動作によって前記不揮発性メモリにコピーされるデータの量であり、
前記第2のモードにおいて、
前記割合が前記第1の割合よりも大きい第2の割合になるように、前記コピー動作を実行するように構成される、
メモリシステム。
続きを表示(約 2,800 文字)【請求項2】
前記コントローラは、
前記第1のモードにおいて、
前記第1書き込み量の累積値が第3の閾値を上回った場合、前記コピー動作を実行し、
前記コピー動作を実行した後に前記累積値を初期値にリセットし、
前記第2のモードにおいて、
前記累積値が前記第3の閾値よりも小さい第4の閾値を上回った場合、前記コピー動作を実行し、
前記コピー動作を実行した後に前記累積値を前記初期値にリセットするように構成される、
請求項1に記載のメモリシステム。
【請求項3】
前記コントローラは、
前記第1のモードにおいて、
前記累積値が前記第3の閾値を上回った場合、前記コピー動作を実行して第1の量のデータをコピーし、
前記第2のモードにおいて、
前記累積値が前記第4の閾値を上回った場合、前記コピー動作を実行して前記第1の量のデータをコピーするように構成される、
請求項2に記載のメモリシステム。
【請求項4】
前記コントローラは、
前記第1のモードにおいて、
前記第1書き込み量の累積値が第3の閾値を上回った場合、前記コピー動作を実行して第1の量のデータをコピーし、
前記コピー動作を実行した後に前記累積値をリセットし、
前記第2のモードにおいて、
前記累積値が前記第3の閾値を上回った場合、前記コピー動作を実行して前記第1の量よりも多い第2の量のデータをコピーし、
前記コピー動作を実行した後に前記累積値をリセットするように構成される、
請求項1に記載のメモリシステム。
【請求項5】
前記コントローラは、
有効データが格納されていないブロックに対するデータ消去動作を実行し、前記データ消去動作が実行されたブロックを、前記ホストから受信されたデータが書き込まれるべき書き込み先ブロックとして割り当て、
前記データ消去動作の実行に応じ、
前記最大消去回数と前記最小消去回数との間の前記第1の差を取得し、
前記取得した第1の差を前記第1の閾値および前記第2の閾値の各々と比較するように構成される、
請求項1に記載のメモリシステム。
【請求項6】
ホストに接続可能なメモリシステムであって、
各々がデータ消去動作の単位である複数のブロックを含む不揮発性メモリと、
前記不揮発性メモリに電気的に接続され、有効データが格納されているブロックのうち、最も消去回数が少ない第1のブロックに格納されている有効データを、有効データが格納されておらず且つ前記第1のブロックよりも消去回数が大きい第2のブロックにコピーするコピー動作を実行するように構成されたコントローラと、を具備し、
前記コントローラは、
前記複数のブロックそれぞれの消去回数のうちの最大消去回数と最小消去回数との間の第1の差を、第1の閾値と比較し、
前記最大消去回数あるいは前記最小消去回数のいずれか一方と、前記複数のブロックそれぞれの消去回数の平均値との間の第2の差を、第5の閾値と比較し
前記第1の差が前記第1の閾値よりも大きく、且つ前記第2の差が前記第5の閾値以下である場合、前記コピー動作を第1のモードに設定し、
前記第1の差が前記第1の閾値よりも大きく、且つ前記第2の差が前記第5の閾値よりも大きい場合、前記コピー動作を第2のモードに設定し、
前記第1のモードにおいて、
第1書き込み量に対する第2書き込み量の割合が、第1の割合になるように前記コピー動作を実行し、
前記第1書き込み量は、前記ホストから受信されるライトコマンドに基づいて前記不揮発性メモリに書き込まれるデータの量であり、前記第2書き込み量は、前記コピー動作によって前記不揮発性メモリにコピーされるデータの量であり、
前記第2のモードにおいて、
前記割合が前記第1の割合よりも大きい第2の割合になるように、前記コピー動作を実行するように構成される、
メモリシステム。
【請求項7】
前記コントローラは、
前記第1のモードにおいて、
前記第1書き込み量の累積値が第3の閾値を上回った場合、前記コピー動作を実行し、
前記コピー動作を実行した後に前記累積値をリセットし、
前記第2のモードにおいて、
前記累積値が前記第3の閾値よりも小さい第4の閾値を上回った場合、前記コピー動作を実行し、
前記コピー動作を実行した後に前記累積値をリセットするように構成される、
請求項6に記載のメモリシステム。
【請求項8】
前記コントローラは、
前記第1のモードにおいて、
前記累積値が前記第3の閾値を上回った場合、前記コピー動作を実行して第1の量のデータをコピーし、
前記第2のモードにおいて、
前記累積値が前記第4の閾値を上回った場合、前記コピー動作を実行して前記第1の量のデータをコピーするように構成される、
請求項7に記載のメモリシステム。
【請求項9】
前記コントローラは、
前記第1のモードにおいて、
前記第1書き込み量の累積値が第3の閾値を上回った場合、前記コピー動作を実行して第1の量のデータをコピーし、
前記コピー動作を実行した後に前記累積値をリセットし、
前記第2のモードにおいて、
前記累積値が前記第3の閾値を上回った場合、前記コピー動作を実行して前記第1の量よりも多い第2の量のデータをコピーし、
前記コピー動作を実行した後に前記累積値をリセットするように構成される、
請求項6に記載のメモリシステム。
【請求項10】
前記コントローラは、
有効データが格納されていないブロックに対するデータ消去動作を実行し、前記データ消去動作が実行されたブロックを、前記ホストから受信されたデータが書き込まれるべき書き込み先ブロックとして割り当て、
前記データ消去動作の実行に応じ、
前記最大消去回数と前記最小消去回数との間の前記第1の差と、前記複数のブロックそれぞれの消去回数の平均値と、前記最大消去回数あるいは前記最小消去回数のいずれか一方との間の第2の差とを取得し、
前記取得した第1の差を前記第1の閾値と比較し、
前記取得した第2の差を前記第5の閾値と比較するように構成される、
請求項6に記載のメモリシステム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、不揮発性メモリを制御する技術に関する。
続きを表示(約 3,200 文字)【背景技術】
【0002】
近年、不揮発性メモリを備えるメモリシステムが広く普及している。不揮発性メモリでは、データの書き込みはページの単位で実行される。一方、データの消去は、複数のページを含むブロックの単位で実行される。メモリシステムの寿命を過度に短縮させないために、複数のブロックの消去回数を平準化するための処理量を動的に制御できる技術が必要とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-191294号公報
特許第4790007号公報
米国特許第10,997,069号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の一実施形態が解決しようとする課題は、消去回数を平準化するための処理量を動的に制御できるメモリシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態によれば、メモリシステムは、ホストに接続可能である。前記メモリシステムは、不揮発性メモリと、コントローラとを具備する。前記不揮発性メモリは、各々がデータ消去動作の単位である複数のブロックを含む。コントローラは、前記不揮発性メモリに電気的に接続され、有効データが格納されているブロックのうち、最も消去回数が少ない第1のブロックに格納されている有効データを、有効データが格納されておらず且つ前記第1のブロックよりも消去回数の多い第2のブロックにコピーするコピー動作を実行するように構成されている。前記コントローラは、前記複数のブロックそれぞれの消去回数のうちの最大消去回数と最小消去回数との間の第1の差を、第1の閾値および前記第1の閾値より大きい第2の閾値の各々と比較する。前記コントローラは、前記第1の差が前記第1の閾値よりも大きく且つ前記第2の閾値以下である場合、前記コピー動作を第1のモードに設定する。前記コントローラは、前記第1の差が前記第2の閾値よりも大きい場合、前記コピー動作を第2のモードに設定する。前記コントローラは、前記第1のモードにおいて、第1書き込み量に対する第2書き込み量の割合が、第1の割合になるように前記コピー動作を実行する。前記第1書き込み量は、前記ホストから受信されるライトコマンドに基づいて前記不揮発性メモリに書き込まれるデータの量であり、前記第2書き込み量は、前記コピー動作によって前記不揮発性メモリにコピーされるデータの量である。前記コントローラは、前記第2のモードにおいて、前記割合が前記第1の割合よりも大きい第2の割合になるように、前記コピー動作を実行する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
第1実施形態に係るメモリシステムを含む情報処理システムの構成例を示すブロック図。
第1実施形態に係るメモリシステムの不揮発性メモリに含まれる複数のメモリダイの各々の構成例を示すブロック図。
第1実施形態に係るメモリシステムにおいて実行される消耗平準化コピー動作の例を示す図。
第1実施形態に係るメモリシステムにおいて実行される消耗平準化コピー動作で使用される各設定値を示す図。
第1実施形態に係るメモリシステムにおいて実行される消耗平準化コピー動作が通常モードに設定される場合におけるブロックの消去回数の分布を示す図。
第1実施形態に係るメモリシステムにおいて実行される消耗平準化コピー動作が加速モードに設定される場合におけるブロックの消去回数の分布を示す図。
比較例に係るメモリシステムにおいて実行される消耗平準化コピー動作の手順を示すシーケンス図。
第1実施形態に係るメモリシステムにおいて実行される消耗平準化コピー動作の手順を示すシーケンス図。
第1実施形態に係るメモリシステムにおいて実行される消耗平準化コピー動作の手順の一部分を示すフローチャート。
第1実施形態に係るメモリシステムにおいて実行される消耗平準化コピー動作の手順の他の部分を示すフローチャート。
第2実施形態に係るメモリシステムにおいて実行される消耗平準化コピー動作で使用される各設定値を示す図。
第2実施形態に係るメモリシステムにおいて実行される消耗平準化コピー動作の手順を示すシーケンス図。
第2実施形態に係るメモリシステムにおいて実行される消耗平準化コピー動作の手順の一部分を示すフローチャート。
第2実施形態に係るメモリシステムにおいて実行される消耗平準化コピー動作の手順の他の部分を示すフローチャート。
第3実施形態に係るメモリシステムにおいて実行される消耗平準化コピー動作で使用される各設定値を示す図。
第3実施形態に係るメモリシステムにおいて実行される消耗平準化コピー動作が通常モードに設定される第1の場合におけるブロックの消去回数の分布を示す図。
第3実施形態に係るメモリシステムにおいて実行される消耗平準化コピー動作が通常モードに設定される第2の場合におけるブロックの消去回数の分布を示す図。
第3実施形態に係るメモリシステムにおいて実行される消耗平準化コピー動作が加速モードに設定される場合におけるブロックの消去回数の分布を示す図。
第3実施形態に係るメモリシステムにおいて実行される消耗平準化コピー動作の手順を示すシーケンス図。
第3実施形態に係るメモリシステムにおいて実行される消耗平準化コピー動作の手順の一部分を示すフローチャート。
第3実施形態に係るメモリシステムにおいて実行される消耗平準化コピー動作の手順の他の部分を示すフローチャート。
第4実施形態に係るメモリシステムにおいて実行される消耗平準化コピー動作で使用される各設定値を示す図。
第4実施形態に係るメモリシステムにおいて実行される消耗平準化コピー動作の手順を示すシーケンス図。
第4実施形態に係るメモリシステムにおいて実行される消耗平準化コピー動作の手順の一部分を示すフローチャート。
第4実施形態に係るメモリシステムにおいて実行される消耗平準化コピー動作の手順の他の部分を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、図面を参照して、各実施形態を説明する。
【0008】
以下では、各実施形態に係るメモリシステムがソリッドステートドライブ(SSD)として実現されている場合を想定する。また、メモリシステムは、ユニバーサルフラッシュストレージメモリ(UFSメモリ)として実現されていてもよく、その場合は下記の実施形態のSSDをUFSメモリと読み替え可能である。
【0009】
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係るメモリシステムを含む情報処理システム1の構成例を示すブロック図である。情報処理システム1は、ホスト(ホストデバイス)2と、SSD3とを含む。ホスト2と、SSD3とは、バス7を介して接続可能である。
【0010】
ホスト2は、情報処理装置である。ホスト2は、例えば、パーソナルコンピュータ、サーバコンピュータ、または携帯端末である。ホスト2は、SSD3にアクセスする。具体的には、ホスト2は、データを書き込むためのコマンドであるライトコマンドをSSD3に送信する。また、ホスト2は、データを読み出すためのコマンドであるリードコマンドをSSD3に送信する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
GPSロガー
5日前
個人
情報処理システム
25日前
個人
デトろぐシステム
4日前
個人
防災情報システム
1か月前
日本精機株式会社
表示装置
18日前
個人
指先受の付いたマウス。
21日前
個人
都市経営シミュレーション
10日前
個人
介護者指名システム
1か月前
國立臺灣大學
操作補助システム
11日前
株式会社テクロス
情報処理装置
3日前
個人
支援システム及び支援方法
12日前
株式会社Haul
採用支援方法
1か月前
エムケー精工株式会社
洗車場システム
1か月前
トヨタ自動車株式会社
表認識方法
1か月前
株式会社美好屋商店
広告システム
10日前
株式会社野村総合研究所
検証装置
3日前
個人
すべて大吉となるおみくじ制作装置
17日前
株式会社にしがき
会員権システム
1か月前
個人
災害情報表示システム
1か月前
株式会社Asuka
本人認証方法
1か月前
トヨタ自動車株式会社
画像処理装置
1か月前
個人
マイナンバーポイントの直販システム
6日前
株式会社mov
情報処理装置
1か月前
株式会社JVCケンウッド
処理装置
1か月前
トヨタ自動車株式会社
画像処理装置
1か月前
日本信号株式会社
料金精算システム
17日前
トヨタ自動車株式会社
情報処理装置
1か月前
株式会社デンソー
演算処理装置
10日前
株式会社LMO
イベント招待システム
6日前
個人
オフラインバックアップシステム
27日前
株式会社えくぼ
死後事務管理システム
6日前
株式会社アイラボ
ICタグ広告
24日前
長屋印刷株式会社
思い出の品保管方法
1か月前
株式会社mov
情報処理システム
6日前
個人
情報蓄積・検索利用システム
1か月前
シャープ株式会社
表示装置
18日前
続きを見る