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公開番号2024085704
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-27
出願番号2022200371
出願日2022-12-15
発明の名称プロテクタ及びワイヤハーネス
出願人住友電装株式会社
代理人個人,個人
主分類H02G 3/04 20060101AFI20240620BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】大型化を抑制可能にしたプロテクタ及びワイヤハーネスを提供する。
【解決手段】プロテクタは、第1電線束21及び第2電線束22の双方が通る入口33と、第1電線束21が通る第1出口通路31と、第2電線束22が通り、第1出口通路31に隣接する第2出口通路32と、を備える。プロテクタ本体40は、中間壁部45と、中間壁部45を挟んだ両側にそれぞれ設けられた第1壁部44及び第2壁部46とを有している。第1壁部44と中間壁部45とは、互いに対向して第1出口通路31を形成する。第2壁部46と中間壁部45とは、互いに対向して第2出口通路32を形成する。カバー50の第1覆い部53及び第2覆い部54は、第1出口通路31及び第2出口通路32の双方を覆う覆い部を形成している。そして、中間壁部45は、第2覆い部54に設けられたカバー側係止部51bに係止される中間係止部47bを有している。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
プロテクタ本体と前記プロテクタ本体の開口を塞ぐカバーとを備え、第1電線束及び第2電線束が内部を通るプロテクタであって、
前記第1電線束及び前記第2電線束の双方が通る入口と、
前記第1電線束が通る第1出口通路と、
前記第2電線束が通り、前記第1出口通路に隣接する第2出口通路と、を含み、
前記プロテクタ本体は、中間壁部と、前記中間壁部を挟んだ両側にそれぞれ設けられ、当該中間壁部とそれぞれ対向する第1壁部及び第2壁部と、を有し、
前記第1壁部と前記中間壁部とは、前記第1出口通路を形成しており、
前記第2壁部と前記中間壁部とは、前記第2出口通路を形成しており、
前記カバーは、前記第1出口通路及び前記第2出口通路の双方を覆う覆い部を有し、
前記中間壁部は、前記覆い部に設けられたカバー側係止部に係止される中間係止部を有している、
プロテクタ。
続きを表示(約 850 文字)【請求項2】
前記プロテクタの平面視において、前記第1出口通路の軸線及び前記第2出口通路の軸線の各々は、前記入口の軸線に対して交差する方向に延びており、
前記第2出口通路は、前記入口に対して前記第1出口通路よりも離れた位置に設けられている、
請求項1に記載のプロテクタ。
【請求項3】
前記中間係止部は、前記中間壁部から前記第2出口通路の内部に突出するように設けられている、
請求項2に記載のプロテクタ。
【請求項4】
前記第1出口通路は、前記第1電線束が固定される第1電線固定部と、前記第1出口通路の長さ方向の一端において前記第1電線束を外部に引き出す第1出口と、を有し、
前記第2出口通路は、前記第2電線束が固定される第2電線固定部と、前記第2出口通路の長さ方向の一端において前記第2電線束を外部に引き出す第2出口と、を有し、
前記中間係止部は、前記第2出口通路の軸線方向において前記第2電線固定部と前記第2出口との間に設けられている、
請求項3に記載のプロテクタ。
【請求項5】
前記プロテクタの平面視において、前記入口の軸線と前記第1出口通路の軸線とがなす第1の角度、及び、前記入口の軸線と前記第2出口通路の軸線とがなす第2の角度は、それぞれ鋭角に設定されている、
請求項2に記載のプロテクタ。
【請求項6】
前記第1の角度と前記第2の角度とは、互いに同角度である、
請求項5に記載のプロテクタ。
【請求項7】
前記第1出口通路の軸線と前記第2出口通路の軸線とは、前記プロテクタの平面視において互いに平行をなしている、
請求項1に記載のプロテクタ。
【請求項8】
請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のプロテクタと、
前記プロテクタの内部を通る第1電線束及び第2電線束と、を備えるワイヤハーネス。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、プロテクタ及びワイヤハーネスに関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、電線束と、電線束が内部を通るプロテクタと、を備えるワイヤハーネスが記載されている。プロテクタは、プロテクタ本体と、プロテクタ本体の開口を塞ぐカバーとによって形成される。また、プロテクタは、電線束が引き出される出口へと向かう出口通路を備える。電線束は、出口通路の長さ方向の端部に設けられた出口から外部に引き出される。出口通路は、プロテクタの端部に設けられる。このため、出口通路には、出口通路を形成する一対の側壁のそれぞれに、プロテクタ本体とカバーとを互いに連結する係止部が設けられることが多い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-78173号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のようなプロテクタにおいて、出口通路を複数設ける場合がある。この場合、複数の出口通路の各々において、一対の側壁のそれぞれに係止部を設けると、係止部の個数が増えてしまう。その結果、プロテクタが大型化する問題があった。
【0005】
本開示の目的は、大型化を抑制可能にしたプロテクタ及びワイヤハーネスを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のプロテクタは、プロテクタ本体と前記プロテクタ本体の開口を塞ぐカバーとを備え、第1電線束及び第2電線束が内部を通るプロテクタであって、前記第1電線束及び前記第2電線束の双方が通る入口と、前記第1電線束が通る第1出口通路と、前記第2電線束が通り、前記第1出口通路に隣接する第2出口通路と、を含み、前記プロテクタ本体は、中間壁部と、前記中間壁部を挟んだ両側にそれぞれ設けられ、当該中間壁部とそれぞれ対向する第1壁部及び第2壁部と、を有し、前記第1壁部と前記中間壁部とは、前記第1出口通路を形成しており、前記第2壁部と前記中間壁部とは、前記第2出口通路を形成しており、前記カバーは、前記第1出口通路及び前記第2出口通路の双方を覆う覆い部を有し、前記中間壁部は、前記覆い部に設けられたカバー側係止部に係止される中間係止部を有している。
【発明の効果】
【0007】
本開示のプロテクタ及びワイヤハーネスによれば、プロテクタの大型化を抑制することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態のワイヤハーネスを示す斜視図である。
図2は、同形態におけるワイヤハーネスを示す分解斜視図である。
図3は、プロテクタのカバーを外した状態におけるワイヤハーネスを示す平面図である。
図4は、図3における4-4線断面図である。
図5は、同形態のプロテクタにおける第1出口通路を含む部位を拡大して示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示のプロテクタは、
[1]プロテクタ本体と前記プロテクタ本体の開口を塞ぐカバーとを備え、第1電線束及び第2電線束が内部を通るプロテクタであって、前記第1電線束及び前記第2電線束の双方が通る入口と、前記第1電線束が通る第1出口通路と、前記第2電線束が通り、前記第1出口通路に隣接する第2出口通路と、を含み、前記プロテクタ本体は、中間壁部と、前記中間壁部を挟んだ両側にそれぞれ設けられ、当該中間壁部とそれぞれ対向する第1壁部及び第2壁部と、を有し、前記第1壁部と前記中間壁部とは、前記第1出口通路を形成しており、前記第2壁部と前記中間壁部とは、前記第2出口通路を形成しており、前記カバーは、前記第1出口通路及び前記第2出口通路の双方を覆う覆い部を有し、前記中間壁部は、前記覆い部に設けられたカバー側係止部に係止される中間係止部を有している。
【0010】
この構成によれば、プロテクタ本体の中間壁部に設けられた中間係止部が、第1出口通路及び第2出口通路の各々に対応する係止部となる。すなわち、中間壁部に設けられた中間係止部が、第1出口通路用の係止部と第2出口通路用の係止部を兼ねる構成となる。これにより、第1出口通路及び第2出口通路の各々に一対の係止部を設ける必要がなくなるため、プロテクタ全体における係止部の個数を減らすことが可能となる。その結果、プロテクタの大型化の抑制、及び構成の簡素化が可能となる。
(【0011】以降は省略されています)

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