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公開番号2024085680
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-27
出願番号2022200341
出願日2022-12-15
発明の名称発光装置、照明装置及び暗視装置
出願人日亜化学工業株式会社
代理人弁理士法人市澤・川田国際特許事務所
主分類H01L 33/50 20100101AFI20240620BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】近赤外光の波長範囲内の光を照射することができる発光装置、発光装置を用いた照明装置及び暗視装置を提供する。
【解決手段】発光素子と、前記発光素子からの光の少なくとも一部を吸収して発光する蛍光体と、を備え、前記蛍光体は、700nm以上800nm未満の第1範囲内に発光ピーク波長を有する第1蛍光体、800nm以上1100nm未満の第2範囲内に発光ピーク波長を有する第2蛍光体、及び1100nm以上1500nm未満の第3範囲内に発光ピーク波長を有する第3蛍光体からなる群から選択されるそれぞれ異なる範囲に発光ピーク波長を有する2種以上の蛍光体を含む発光装置である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
発光素子と、前記発光素子からの光の少なくとも一部を吸収して発光する蛍光体と、を備え、
前記蛍光体は、700nm以上800nm未満の第1範囲内に発光ピーク波長を有する第1蛍光体、800nm以上1100nm未満の第2範囲内に発光ピーク波長を有する第2蛍光体、及び1100nm以上1500nm未満の第3範囲内に発光ピーク波長を有する第3蛍光体からなる群から選択されるそれぞれ異なる範囲に発光ピーク波長を有する2種以上の蛍光体を含む、発光装置。
続きを表示(約 3,900 文字)【請求項2】
前記発光素子が、250nm以上700nm未満の範囲内に発光ピーク波長を有する、請求項1に記載の発光装置。
【請求項3】
発光装置の発光スペクトルにおいて、700nm以上の範囲における発光強度の最大値を100%としたときに、700nm以上1400nm以下の範囲内における発光強度の最小値が5%以上である、請求項1又は2に記載の発光装置。
【請求項4】
発光装置の発光スペクトルにおいて、700nm以上の範囲における発光強度の最大値を100%としたときに、800nm以上1200nm以下の範囲における発光強度の最小値が10%以上である、請求項1又は2に記載の発光装置。
【請求項5】
前記第1蛍光体及び前記第2蛍光体が、それぞれ下記式(1)で表される組成を有する第1酸化物蛍光体、下記式(2)で表される組成を有する第2酸化物蛍光体、下記式(3)で表される組成を有する第3酸化物蛍光体、下記式(4)で表される組成を有する第4酸化物蛍光体、下記式(5)で表される組成を有する第5酸化物蛍光体、下記式(6)で表される組成を有する第6酸化物蛍光体、下記式(7)で表される組成を有する第7酸化物蛍光体、下記式(8)で表される組成を有する第8酸化物蛍光体、及び下記式(9)で表される組成を有する第9酸化物蛍光体からなる群から選択される少なくとも1種の蛍光体を含む、請求項1又は2に記載の発光装置。


t1


u1


v1




w1
:Cr
x1
,M

y1
(1)
(前記式(1)中、M

が、Li、Na、K、Rb及びCsからなる群から選択される少なくとも1種の元素であり、M

が、Mg、Ca、Sr、Ba及びZnからなる群から選択される少なくとも1種の元素であり、M

が、B、Al、Ga、In及び希土類元素からなる群から選択される少なくとも1種の元素であり、M

が、Si、Ti、Ge、Zr、Sn、Hf及びPbからなる群から選択される少なくとも1種の元素であり、M

が、Eu、Ce、Tb、Pr、Nd、Sm、Yb、Ho、Er、Tm、Ni及びMnからなる群から選択される少なくとも1種の元素であり、t1、u1、v1、w1、x1及びy1は、0.7≦t1≦1.3、1.5≦u1≦2.5、0.7≦v1≦1.3、12.9≦w1≦15.1、0<x1≦0.2、0≦y1≦0.10、y1<x1を満たす。)
(Mg
1-t2


t2

u2
(Ga
1-v2-x2-y2


v2



w2
:Cr
x2
,M

y2
(2)
(前記式(2)中、M

が、Ca、Sr、Ba、Ni及びZnからなる群から選択される少なくとも1種の元素であり、M

が、B、Al、In及びScからなる群から選択される少なくとも1種の元素であり、M

が、Eu、Ce、Tb、Pr、Nd、Sm、Yb、Ho、Er、Tm及びMnからなる群から選択される少なくとも1種の元素であり、t2、u2、v2、w2、x2及びy2は、0≦t2≦0.8、0.7≦u2≦1.3、0≦v2≦0.8、3.7≦w2≦4.3、0.02<x2≦0.3、0≦y2≦0.2、y2<x2を満たす。)


t3

10
u3
(Ge
1-v3

11
v3



w3
:Cr
x3
,M
12
y3
(3)
(前記式(3)中、M

が、Li、Na、K、Rb及びCsからなる群から選択される少なくとも1種の元素であり、M
10
が、Ca、Sr、Mg、Ba及びZnからなる群から選択される少なくとも1種の元素であり、M
11
が、Si、Ti、Zr、Sn、Hf及びPbからなる群から選択される少なくとも1種の元素であり、M
12
が、Eu、Ce、Tb、Pr、Nd、Sm、Yb、Ho、Er、Tm、Ni及びMnからなる群から選択される少なくとも1種の元素であり、t3、u3、v3、w3、x3及びy3は、1.5≦t3≦2.5、0.7≦u3≦1.3、0≦v3≦0.4、12.9≦w3≦15.1、0<x3≦0.2、0≦y3≦0.10、y3<x3を満たす。)
Ga

【請求項6】
前記第3蛍光体が、下記式(10)で表される組成を有する第10酸化物蛍光体、下記式(11)で表される組成を有する第11酸化物蛍光体、及び下記式(12)で表される組成を有する第12酸化物蛍光体からなる群から選択される少なくとも1種の蛍光体を含む、請求項1又は2に記載の発光装置。
(Li
1-t4

13
t4

u4
(Ga
1-v4

14
v4



w4
:Cr
x4
,Ni
y4
,M
15
z4
(10)
(前記式(10)中、M
13
は、Na、K、Rb及びCsからなる群から選択される少なくとも1種の元素であり、M
14
は、B、Al、Sc、In及び希土類元素からなる群から選択される少なくとも1種の元素であり、M
15
は、Si、Ge、Sn、Ti、Zr、Hf、Bi、V、Nb及びTaからなる群から選択される少なくとも1種の元素であり、t4、u4、v4、w4、x4、y4及びz4は、それぞれ0≦t4≦1.0、0.7≦u4≦1.6、0≦v4<1.0、7.85≦w4≦11.5、0.05≦x4≦1.2、0≦y4≦0.5、0.25<x4+y4≦1.2、y4<x4、0≦z4≦0.5を満たす。)
MgGa



:Cr,Ni (11)
Gd

Ga


12
:Cr,Ni (12)
【請求項7】
前記蛍光体は、400nm以上700nm未満の第4範囲内に発光ピーク波長を有する第4蛍光体を含む、請求項1又は2に記載の発光装置。
【請求項8】
前記第4蛍光体が、下記式(13)で表される組成を有するリン酸塩蛍光体、下記式(14)で表される組成を有するケイ酸塩蛍光体、下記式(15)で表される組成を有する第1アルミニウム酸塩蛍光体、下記式(16)で表される組成を有する第2アルミニウム酸塩蛍光体、下記式(17)で表される組成を有する第1窒化物蛍光体、下記式(18)で表される組成を有する第2窒化物蛍光体、下記式(19)で表される組成を有する第1フッ化物蛍光体、及び下記式(20)で表される組成を有する第2フッ化物蛍光体からなる群から選択される少なくとも1種の蛍光体を含む、請求項7に記載の発光装置。
(Ca,Sr,Ba,Mg)
10
(PO



(F,Cl,Br,I)

:Eu (13)
(Ca,Sr,Ba)

MgSi


16
(F,Cl,Br)

:Eu (14)
Sr

Al
14

25
:Eu (15)
(Lu,Y,Gd,Tb)

(Al,Ga)


12
:Ce (16)
(Ba,Sr,Ca)

Si



:Eu (17)
(Sr,Ca)AlSiN

:Eu (18)


SiF

:Mn (19)


[Si
1-x5
Al
x5
]F
6-x5:
Mn (20)
(式(20)中、x5は、0<x5≦0.1を満たす。)
【請求項9】
400nm以上780nm以下の波長範囲の光の平均透過率が5%以下のカットフィルタ、を備えた請求項1又は7に記載の発光装置。
【請求項10】
請求項1又は2に記載の発光装置と、タングステンランプ、キセノンランプ及びハロゲンランプからなる群から選択される少なくとも1種の補助光源と、を備えた照明装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、発光装置、照明装置及び暗視装置に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
防犯等の目的でカメラを備えた映像化システムが建物に設置される場合がある。また、自動運転車両の運転を補助するために、自動運転車両に搭載したカメラからの画像データをオペレータに伝える映像化システムが用いられる場合がある。これらの映像化システムには、周囲が暗い場所でも被光照射対象物(ヒトや動物等)の映像が得られるように、近赤外光を発光する手段を備えたものがある。
【0003】
例えば特許文献1には、暗視用近赤外撮像機能を有する複数のカメラと、近赤外LEDが用いられた近赤外照明手段を備えた監視装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2006-109118号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示は、被光照射対象物に近赤外光の波長範囲内の光を照射することができる発光装置、発光装置を用いた照明装置及び暗視装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1態様は、発光素子と、前記発光素子からの光の少なくとも一部を吸収して発光する蛍光体と、を備え、前記蛍光体は、700nm以上800nm未満の第1範囲内に発光ピーク波長を有する第1蛍光体、800nm以上1100nm未満の第2範囲内に発光ピーク波長を有する第2蛍光体、及び1100nm以上1500nm未満の第3範囲内に発光ピーク波長を有する第3蛍光体からなる群から選択されるそれぞれ異なる範囲に発光ピーク波長を有する少なくとも2種以上の蛍光体を含む、発光装置である。
【0007】
第2態様は、前記発光装置と、タングステンランプ、キセノンランプ及びハロゲンランプからなる群から選択される少なくとも1種の補助光源と、を備えた照明装置である。
【0008】
第3態様は、前記発光装置又は前記照明装置と、赤外線カメラと、前記赤外線カメラで撮影された画像を解析して、可視光領域の色を再現する画像処理部と、を備えた暗視装置である。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、被光照射対象物に近赤外光の波長範囲内の光を照射することができる発光装置、発光装置を用いた照明装置及び暗視装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
発光装置の一例の概略断面図である。
発光装置の一例の概略断面図である。
発光装置の一例の概略断面図である。
発光装置の一例の概略断面図である。
発光装置の一例の概略断面図である。
発光装置の一例の概略断面図である。
暗視装置の一例の概略構成図である。
暗視装置の一例の概略構成図である。
実施例1及び2に係る発光装置の発光スペクトルを示す図である。
実施例3に係る発光装置の発光スペクトルを示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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