TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024085549
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-27
出願番号2022200117
出願日2022-12-15
発明の名称フレキシブルプリント配線板を有する密封構造及びその製造方法
出願人日本メクトロン株式会社
代理人弁理士法人秀和特許事務所
主分類H05K 7/00 20060101AFI20240620BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】簡易な構造で十分な密封性を得ることのできるフレキシブルプリント配線板を有する密封構造及びその製造方法を提供する。
【解決手段】ケースは、開口部Oに沿うように、かつFPC100の両面にそれぞれ対向するように、柔軟性を有する一対の薄板部220を備えると共に、一対の薄板部220の内側の面には、予め接着層230Fが設けられており、FPC100が配された状態で、一対の薄板部220の内側にそれぞれ設けられた接着層230Fによる接着がなされることで隙間が封止されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
ケースに設けられた開口部の内壁面と、前記ケースの内部から前記開口部を通して、その一部が引き出された状態で用いられるフレキシブルプリント配線板との間の隙間を封止する密封構造であって、
前記ケースは、前記開口部に沿うように、かつ前記フレキシブルプリント配線板の両面にそれぞれ対向するように、柔軟性を有する一対の薄板部を備えると共に、
前記一対の薄板部の内側の面には、予め接着層が設けられており、前記フレキシブルプリント配線板が配された状態で、前記一対の薄板部の内側にそれぞれ設けられた前記接着層による接着がなされることで前記隙間が封止されていることを特徴とする密封構造。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記フレキシブルプリント配線板は、
ベースフィルムと、
前記ベースフィルム上に設けられる配線と、
前記配線を覆うように前記ベースフィルムに接着されるカバーフィルムと、
を備え、
少なくとも前記接着層による接着がなされる領域においては、前記ベースフィルムと前記カバーフィルムの短手方向の幅が異なることを特徴とする請求項1に記載の密封構造。
【請求項3】
前記配線及び前記カバーフィルムは、前記ベースフィルムの両面側にそれぞれ設けられることを特徴とする請求項2に記載の密封構造。
【請求項4】
前記接着層による接着がなされる前の状態で、前記フレキシブルプリント配線板の両面に、前記フレキシブルプリント配線板の短手方向の両側に飛び出すように、予め補足用接着層がそれぞれ設けられることを特徴とする請求項1,2または3に記載の密封構造。
【請求項5】
ケースに設けられた開口部の内壁面と、前記ケースの内部から前記開口部を通して、その一部が引き出された状態で用いられるフレキシブルプリント配線板との間の隙間を封止する密封構造の製造方法であって、
前記ケースに、前記開口部に沿うように、かつ前記フレキシブルプリント配線板の両面にそれぞれ対向するように、柔軟性を有する一対の薄板部を設けておき、前記一対の薄板部の内側の面に接着層を設ける工程と、
前記フレキシブルプリント配線板を前記ケースに配する工程と、
前記一対の薄板部の内側にそれぞれ設けられた前記接着層による接着を行う工程と、
を有することを特徴とする密封構造の製造方法。
【請求項6】
少なくとも前記接着層による接着がなされる領域において短手方向の幅が異なるベースフィルムとカバーフィルムを用いて前記フレキシブルプリント配線板を製造する工程を有することを特徴とする請求項5に記載の密封構造の製造方法。
【請求項7】
前記配線及び前記カバーフィルムを、前記ベースフィルムの両面側にそれぞれ設けるように、前記フレキシブルプリント配線板を製造することを特徴とする請求項6に記載の密封構造の製造方法。
【請求項8】
前記フレキシブルプリント配線板の両面に、前記フレキシブルプリント配線板の短手方向の両側に飛び出すように、補足用接着層をそれぞれ設けた後に、前記フレキシブルプリント配線板を前記ケースに配することを特徴とする請求項6,7または8に記載の密封構造の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、フレキシブルプリント配線板を有する密封構造及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
各種電子機器においては、ケース内に設けられた複数の電子部品と、ケース外部の電源や外部装置とを電気的に接続するために、フレキシブルプリント配線板(以下、FPCと称する)が広く利用されている。このFPCは、ケースの内部から、ケースに設けられた開口部を通して、その一部が引き出された状態で用いられる。これにより、FPCに設けられた複数の配線の一端がケース内の複数の電子部品に接続され、かつ、複数の配線の他端がケース外部の電源や各種装置に対して接続される。
【0003】
このような電子機器においては、ケース内に水や埃などの侵入を抑制するために、ケースの開口部とFPCとの間の隙間を塞ぐシールが設けられることがある。例えば、FPCに対してゴムなどからなる弾性体製のグロメットを一体的に設けたり(特許文献1参照)、上記の隙間に液状ゴムを充填したりすることで、密封構造が設けられる。
【0004】
しかしながら、グロメットを設ける構造の場合には、ケースの剛性を高くし、かつ、グロメットを嵌合するためにケースの肉厚を厚くする必要がある。また、隙間に液状ゴムを充填する構造の場合には、液状ゴムを充填可能とするために、液状ゴムの充填を可能とするための構造(例えば、ケースに溝を設けるなど)が必要になり、かつ、製造工程が複雑になりコストの抑制が難しい。以上のように、未だ改善の余地がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第5354281号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、簡易な構造で十分な密封性を得ることのできるフレキシブルプリント配線板を有する密封構造及びその製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
【0008】
本発明の密封構造は、
ケースに設けられた開口部の内壁面と、前記ケースの内部から前記開口部を通して、その一部が引き出された状態で用いられるフレキシブルプリント配線板との間の隙間を封止する密封構造であって、
前記ケースは、前記開口部に沿うように、かつ前記フレキシブルプリント配線板の両面にそれぞれ対向するように、柔軟性を有する一対の薄板部を備えると共に、
前記一対の薄板部の内側の面には、予め接着層が設けられており、前記フレキシブルプリント配線板が配された状態で、前記一対の薄板部の内側にそれぞれ設けられた前記接着層による接着がなされることで前記隙間が封止されていることを特徴とする。
【0009】
本発明によれば、ケースに一対の薄板部を設けて、これらの内側に接着層を設ける構造だけで、密封構造を得ることができる。また、一対の薄板部によりフレキシブルプリント配線板を挟み込むようにして密封することができる。従って、フレキシブルプリント配線
板と薄板部との間の狭い隙間に接着層が設けられる構造であるので、スペースが狭くて済む。また、これに伴い、密封性も向上する。
【0010】
前記フレキシブルプリント配線板は、
ベースフィルムと、
前記ベースフィルム上に設けられる配線と、
前記配線を覆うように前記ベースフィルムに接着されるカバーフィルムと、
を備え、
少なくとも前記接着層による接着がなされる領域においては、前記ベースフィルムと前記カバーフィルムの短手方向の幅が異なるとよい。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

東レ株式会社
表面処理装置
1か月前
イビデン株式会社
配線基板
10日前
イビデン株式会社
配線基板
11日前
イビデン株式会社
配線基板
28日前
個人
出力アップ 電磁調理器について
17日前
シャープ株式会社
照明装置
10日前
イビデン株式会社
プリント配線板
25日前
イビデン株式会社
プリント配線板
25日前
TDK株式会社
複合電子部品
1か月前
株式会社クラベ
コード状ヒータと面状ヒータ
21日前
株式会社明治ゴム化成
磁性体含有シート
21日前
東レ株式会社
表面処理装置および表面処理方法
6日前
キヤノン株式会社
回路基板、画像形成装置
21日前
ヤマハ発動機株式会社
部品実装装置
18日前
ヤマハ発動機株式会社
部品実装システム
28日前
矢崎総業株式会社
電子機器ユニット
25日前
オムロン株式会社
電気機器
18日前
オムロン株式会社
電気機器
11日前
双信電機株式会社
ノイズフィルタ装置
1か月前
株式会社日立製作所
高周波解凍装置
28日前
NECプラットフォームズ株式会社
電子機器
28日前
株式会社新陽社
定電力回路
24日前
東京エレクトロン株式会社
プラズマ処理装置
3日前
味の素株式会社
樹脂組成物
1か月前
TDK株式会社
複合電子部品及びその製造方法
1か月前
東レ株式会社
積層シート、建材、電子デバイス、移動体内外装
1か月前
沖電気工業株式会社
冷却装置
25日前
日東電工株式会社
配線回路基板
21日前
日東電工株式会社
コネクタおよびコネクタユニット
18日前
キヤノン株式会社
プリント基板
3日前
オムロン株式会社
電子機器システム
6日前
コイト電工株式会社
収容装置
21日前
ヤマハ発動機株式会社
部品実装装置および部品実装システム
11日前
東レ株式会社
透明ヒーター用基材およびそれを用いた透明ヒーター
6日前
トヨタ自動車株式会社
制御盤装置
1か月前
イビデン株式会社
プリント配線板
10日前
続きを見る