TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024085531
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-27
出願番号2022200090
出願日2022-12-15
発明の名称2液硬化型接着剤、積層体、包装材、電池用包装材、電池用容器、電池
出願人DIC株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C09J 175/06 20060101AFI20240620BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】 優れた成型性を有し、収納物を封止するために行うシーラント層同士の熱融着後も層間の接着強度の低下がなく、層間の浮きなどの外観不良の無い包装材を提供する。
【解決手段】 ポリイソシアネート化合物(A)を含むイソシアネート組成物(X)と、数平均分子量が3500以上6500以下であり、重量平均分子量が35000以上300000以下であり、分子量分布が10以上50以下であるポリエステルポリオール(B)を含むポリオール組成物(Y)と、を含む、2液硬化型接着剤、当該接着剤を用いて製造される積層体、包装材。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
ポリイソシアネート化合物(A)を含むポリイソシアネート組成物(X)と、
数平均分子量が3500以上6500以下であり、重量平均分子量が35000以上300000以下であり、分子量分布が10以上50以下であるポリエステルポリオール(B)を含むポリオール組成物(Y)と、を含む、2液硬化型接着剤。
続きを表示(約 880 文字)【請求項2】
前記ポリオール組成物(Y)が、多価カルボン酸(c1)と多価アルコール(c2)との反応生成物であるポリエステルポリオール(C)を含み、前記多価アルコール(c2)が2つの水酸基間のメチレン鎖の炭素原子数が5以上19以下かつ奇数である多価アルコール(c2-1)を含む、請求項1に記載の2液硬化型接着剤。
【請求項3】
前記ポリオール組成物(Y)が、多価カルボン酸(d1)と多価アルコール(d2)との反応生成物であるポリエステルポリオール(D)を含み、前記多価カルボン酸(d1)に占める芳香族多価カルボン酸(d1-1)の配合量が30モル%以上である、請求項1に記載の2液硬化型接着剤。
【請求項4】
前記ポリオール組成物(X)の固形分に占める前記ポリエステルポリオール(B)の含有量が25質量%以下である請求項1に記載の2液硬化型接着剤。
【請求項5】
前記ポリソシアネート組成物(X)のイソシアネート基と、前記ポリオール組成物(Y)が有する水酸基との比[NCO]/[OH]が1.5以上15.0以下である請求項1に記載の2液硬化型接着剤。
【請求項6】
電池用包装材に用いられる請求項1乃至5のいずれか一項に記載の2液硬化型接着剤。
【請求項7】
第一の基材と、第二の基材と、前記第一の基材と前記第二の基材とを貼り合わせる接着層とを有し、前記接着層が請求項1~6のいずれか一項に記載の2液硬化型接着剤の硬化塗膜である積層体。
【請求項8】
請求項7に記載の積層体からなる包装材。
【請求項9】
少なくとも、外層側基材層1、接着層2、金属層3、及びシーラント層4が順次積層された電池用包装材であって、前記接着層2が請求項1~6のいずれかに記載の2液硬化型接着剤の硬化物であることを特徴とする電池用包装材。
【請求項10】
請求項9に記載の電池用包装材を成型してなる電池用容器。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は2液硬化型接着剤、当該2液硬化型接着剤を用いて得られる積層体、包装材、電池用包装材、電池用容器、電池に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
食品や日用品、電子素子を始めとする種々の収納物の包装に用いられる包装材料には、流通時等に受ける衝撃や、酸素や水分による劣化から内容物を保護するため、強度や割れにくさ、ガスバリア性等の機能が要求される。内容物を加熱殺菌処理する場合には耐レトルト性、耐熱性等が必要であるし、内容物を確認できるように透明性が要求されることもある。しかしながら必要な機能を一種類の材料で満足するのは難しい。例えばヒートシールにより密閉する場合に用いられる無延伸のポリオレフィンフィルムは熱加工性に優れる一方、酸素バリア性は不十分である。反対にナイロンフィルムはガスバリア性に優れるが、ヒートシール性には劣る。このようなことから、異種のポリマー材料や、ポリマー材料と金属基材とを貼り合せた積層体が包装材料として広く用いられている。
【0003】
このようなことから、異種のポリマー材料や、ポリマー材料と金属基材とを貼り合せた積層体が包装材料として広く用いられている。また、積層体を成型して一つまたは複数の収納部を形成した積層体を包装材として用いることがある(特許文献1-3)。一つまたは複数の収納部が形成された積層体は、同じ形状の収納部が形成された積層体や、収納部が形成されていない(成型加工されていない)積層体と接合されることで収納部を密封する。接合方法として熱融着(ヒートシール)が用いられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2013-199283号公報
特表2008-535746号公報
特開2015-082354号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明はこのような用途に適した包装材、即ち優れた成型性を有し、収納物を封止するために行うシーラント層同士の熱融着後も層間の接着強度の低下がなく、層間の浮きなどの外観不良の無い包装材を提供することを目的とする。また、このような包装材の製造に好適な、成型性、耐熱性に優れた2液硬化型接着剤、これを用いた積層体、包装材、電池用包装材、電池用容器、電池を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、ポリイソシアネート化合物(A)を含むポリイソシアネート組成物(X)と、数平均分子量が3500以上6500以下であり、重量平均分子量が35000以上300000以下であり、分子量分布が10以上50以下であるポリエステルポリオール(B)を含むポリオール組成物(Y)と、を含む、2液硬化型接着剤、当該接着剤を用いて製造される積層体、包装材、電池用包装材、電池用容器、電池に関する。
【発明の効果】
【0007】
本発明の2液硬化型接着剤を使用することで、優れた成型性を有し、収納物を封止するために行うシーラント層同士の熱融着後も層間の接着強度の低下がなく、層間の浮きなどの外観不良の無い積層体、包装材、電池用包装材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の、外層側基材層1、接着層2、金属層3、及びシーラント層4が順次積層された電池用包装材の具体的態様の一例である。
本発明の、外層側基材層1、接着層2、金属層3、接着層5、及びシーラント層4が順次積層された電池用包装材の具体的態様の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<接着剤>
ポリイソシアネート化合物(A)を含むポリイソシアネート組成物(X)と、ポリエステルポリオール(B)を含むポリオール組成物(Y)とを含む。
【0010】
(ポリイソシアネート組成物(X))
ポリイソシアネート組成物(X)は、複数のイソシアネート基を有するポリイソシアネート化合物(A)を含む。ポリイソシアネート化合物(A)としては特に限定されず、芳香族ジイソシアネート、芳香脂肪族ジイソシアネート、脂肪族ジイソシアネート、脂環族ジイソシアネート、及びこれらジイソシアネートのビュレット体、ヌレート体、アダクト体、アロファネート体、カルボジイミド変性体、ウレトジオン変性体、これらポリイソシアネートとポリオールを反応させたウレタンプレポリマー等が挙げられ、これらを単独でまたは複数組み合わせて使用することができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許