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公開番号2024085414
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-26
出願番号2023210803
出願日2023-12-14
発明の名称水中油型乳化組成物
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人アルガ特許事務所
主分類A61K 8/06 20060101AFI20240619BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】汎用的なプロセスで、セラミド類を微細な粒子として安定に乳化分散し、透明又は半透明な外観であり、低温及び高温での保存安定性に優れ、凍結溶融に伴う外観劣化を防ぎながら、塗布後の肌に、さっぱり感、なめらかさを付与する水中油型乳化組成物を提供する。
【解決手段】次の成分(A)、(B)、(C)、(D)、(E)及び(F):
(A)セラミド類、
(B)N-アシル-N-アルキルタウリン、N-アシル-L-グルタミン酸、これらの塩から選ばれるアニオン界面活性剤、
(C)HLB10以上のノニオン界面活性剤、
(D)炭素数6~10の二価アルコール、
(E)炭素数5以下の二価アルコール、
(F)水
を含有する透明又は半透明な水中油型乳化組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
次の成分(A)、(B)、(C)、(D)、(E)及び(F):
(A)セラミド類、
(B)N-アシル-N-アルキルタウリン、N-アシル-L-グルタミン酸、これらの塩から選ばれるアニオン界面活性剤、
(C)HLB10以上のノニオン界面活性剤、
(D)炭素数6~10の二価アルコール、
(E)炭素数5以下の二価アルコール、
(F)水
を含有する透明又は半透明な水中油型乳化組成物。
続きを表示(約 440 文字)【請求項2】
成分(D)に対する成分(B)の質量割合(B)/(D)が、0.005~7である請求項1記載の水中油型乳化組成物。
【請求項3】
成分(E)に対する成分(D)の質量割合(D)/(E)が、0.01~10である請求項1又は2記載の水中油型乳化組成物。
【請求項4】
成分(D)の含有量が、0.1~10質量%である請求項1~3のいずれか1項記載の水中油型乳化組成物。
【請求項5】
成分(C)が、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルから選ばれる1種又は2種以上を含む、請求項1~4のいずれか1項記載の水中油型乳化組成物。
【請求項6】
さらに、(G)塩基性アミノ酸を含有する請求項1~5のいずれか1項記載の水中油型乳化組成物。
【請求項7】
25℃における粘度が、1~50mPa・sである請求項1~6のいずれか1項記載の水中油型乳化組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水中油型乳化組成物に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
皮膚の最外相に存在する角質層を構成する角質細胞の間隙には、角層細胞間脂質と呼ばれる脂質が存在している。この角層細胞間脂質のうち約50%を占めるセラミドは、荒れ肌、乾燥肌に深く関与しており、セラミドを外用で補うことにより角質層の状態を改善できることが知られている。
しかして、セラミド類などの固体脂を化粧料に配合する場合、固体脂は結晶性が高く、融点が高いことから、製剤中での安定化が困難であるため、これらを安定に配合する技術が検討されている。
例えば、特許文献1には、ステロール及びその誘導体から選ばれる1種類以上、セラミドなどの25℃で固体又は半固体の脂質、アニオン性界面活性剤を含有する脂質微粒子分散物が、セラミド類等の固体脂を結晶化させることなく、微細な粒子として安定に乳化分散できることが記載されている。
特許文献2には、HLB8~14の非イオン性界面活性剤、セラミド化合物、ビタミンB3又はその誘導体を含むナノ又はマイクロエマルションの形態の組成物が、皮膚へのセラミド化合物の浸透を強化又は改善できることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-119742号公報
特開2018-87149号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1、特許文献2の組成物は、製造直後に常温で透明であっても、凍結させてから再び融解すると、乳化粒子の凝集に伴う白濁が確認される。これを防ぐためには、ポリオールや増粘剤を配合する必要があったが、それによって使用感が制限されてしまうという課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者は、セラミド類、特定のアニオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤とともに、炭素数6~10の二価アルコール及び炭素数5以下の二価アルコールを組合わせて用いることにより、汎用的なプロセスで、セラミド類を微細な粒子として安定に乳化分散して、透明又は半透明な外観とし、また、低温及び高温での保存安定性に優れ、凍結溶融に伴う外観劣化を防ぎながら、塗布後の肌に、さっぱり感、なめらかさを付与する水中油型乳化組成物が得られることを見出した。
【0006】
本発明は、次の成分(A)、(B)、(C)、(D)、(E)及び(F):
(A)セラミド類、
(B)N-アシル-N-アルキルタウリン、N-アシル-L-グルタミン酸、これらの塩から選ばれるアニオン界面活性剤、
(C)HLB10以上のノニオン界面活性剤、
(D)炭素数6~10の二価アルコール、
(E)炭素数5以下の二価アルコール、
(F)水
を含有する透明又は半透明な水中油型乳化組成物に関する。
【発明の効果】
【0007】
本発明の水中油型乳化組成物は、汎用的なプロセスで、セラミド類を微細な粒子として安定に乳化分散し、透明又は半透明な外観のものである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明で用いる成分(A)のセラミド類としては、セラミド1、2、3、4、5、6、7等の天然セラミド、フィトスフィンゴシン等のスフィンゴシン誘導体などの他、特開昭62-228048号公報、特開昭63-216812号公報、特開昭63-227513号公報、特開昭64-29347号公報、特開昭64-31752号公報、特開平8-319263号公報などに記載のセラミド類似構造物質が挙げられる。セラミド類似構造物質としては、具体的には、塗布後の肌のなめらかさを向上させ、保湿効果を向上させる観点から、次の一般式(1)及び(2)で表される化合物が挙げられる。
【0009】
TIFF
2024085414000001.tif
32
170
【0010】
〔式中、R
1b
は炭素数10~26の炭化水素基、R
2b
は炭素数9~25の炭化水素基を示し、Xは-(CH
2
)
n
-(ここでnは2~6の整数を示す)を示す。〕
(【0011】以降は省略されています)

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