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公開番号2024085057
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-26
出願番号2022199382
出願日2022-12-14
発明の名称産業機械
出願人株式会社日本製鋼所
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類B29C 45/84 20060101AFI20240619BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】産業機械に含まれる基板の交換の有無を適切に検出することである。
【解決手段】上位基板と、上位基板と通信可能に接続された複数の下位基板とを備え、上位基板は、第1タイミングにおいて複数の下位基板の各々から、各下位基板を識別可能な識別情報を取得し、第1タイミングの後の第2タイミングにおいて複数の下位基板の各々から、各下位基板を識別可能な識別情報を取得し、各下位基板について、第1タイミングにて取得した識別情報と、第2タイミングにて取得した識別情報とが異なる場合、当該下位基板の基板交換が行われたことをユーザに通知する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
上位基板と、
前記上位基板と通信可能に接続された複数の下位基板とを備え、
前記上位基板は、
第1タイミングにおいて前記複数の下位基板の各々から、各下位基板を識別可能な識別情報を取得し、
前記第1タイミングの後の第2タイミングにおいて前記複数の下位基板の各々から、各下位基板を識別可能な識別情報を取得し、
各下位基板について、前記第1タイミングにて取得した識別情報と、前記第2タイミングにて取得した識別情報とが異なる場合、当該下位基板の基板交換が行われたことをユーザに通知する、産業機械。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
記憶装置をさらに備え、
前記上位基板は、基板交換が行われたと判断した場合、基板交換に関する情報を前記記憶装置に記憶させる、請求項1に記載の産業機械。
【請求項3】
前記産業機械は、表示装置をさらに備え、
前記産業機械には、ユーザを保護するための安全規格が予め定められており、
前記記憶装置は、前記複数の下位基板ごとに前記安全規格に関連するか否かを示す情報を記憶しており、
前記上位基板は、基板交換が行われたと判断した場合において、
交換された基板が前記安全規格に関連しないとき警告を前記表示装置に表示させ、
交換された基板が前記安全規格に関連するときは、前記産業機械の動作を停止させる、請求項2に記載の産業機械。
【請求項4】
前記上位基板は、基板交換が行われたと判断した場合において、交換された基板が前記安全規格に関連するとき、基板交換が行われたことを示す情報を前記産業機械のメーカに通知する、請求項3に記載の産業機械。
【請求項5】
前記第1タイミングは、前記産業機械の出荷時におけるタイミングであり、
前記第2タイミングは、前記産業機械へ電力が供給されたことに基づく前記産業機械の起動時におけるタイミングである、請求項1~請求項4のいずれか1項に記載の産業機械。
【請求項6】
前記第1タイミングは、前記産業機械へ電力が供給されたことに基づく前記産業機械の起動時におけるタイミングであり、
前記第2タイミングは、前記第1タイミングよりも後に前記産業機械へ電力が供給されたことに基づく前記産業機械の起動時におけるタイミングである、請求項1~請求項4のいずれか1項に記載の産業機械。
【請求項7】
前記上位基板は、
前記第1タイミングおよび前記第2タイミングにおいて、前記複数の下位基板のうちの1つから基板動作に関する検査データを受け付け、
前記第1タイミングと前記第2タイミングとで検査データが異なる場合、基板動作を補正する補正処理を実行する、請求項1~請求項4のいずれか1項に記載の産業機械。
【請求項8】
前記産業機械は、射出成形機であり、
前記産業機械は、
金型の型締に用いられるサーボモータをさらに備え、
前記複数の下位基板は、前記サーボモータを制御する第1下位基板を含み、
前記第1下位基板は、前記上位基板からの命令に応じて前記サーボモータを制御するための第1命令を生成する、請求項1~請求項4のいずれか1項に記載の産業機械。
【請求項9】
前記金型を覆う筐体に取り付けられた安全扉と、
前記安全扉の開閉状態を検出する開閉センサとをさらに備え、
前記複数の下位基板は、前記開閉センサの検出値を受信する第2下位基板を含み、
前記第1下位基板は、前記第2下位基板から受信した前記安全扉の開閉状態を示す情報に基づいて前記サーボモータを制御する、請求項8に記載の産業機械。
【請求項10】
前記複数の下位基板は、前記上位基板からの命令に応じて前記サーボモータを制御するための命令を生成する第3下位基板を含み、
前記第3下位基板は、前記第3下位基板によって生成された命令を前記第1下位基板に送信し、
前記第1下位基板は、前記第1下位基板によって生成された命令と前記第3下位基板によって生成された命令とが一致しない場合、前記サーボモータを停止させる、請求項8に記載の産業機械。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、産業機械に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
工場等で用いられる産業機械として、プラスチックの樹脂等を基材とする成形品を成形する射出成形機が知られている。特許文献1(特開2018-111298号公報)には、複数の基板を含み、当該複数の基板の間でネットワークが形成されている射出成形機が開示されている。特許文献1における射出成形機では、複数の基板間の通信におけるパケットロスに着目することによって、通信異常を検出している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-111298号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載されているような複数の基板を有する産業機械において、複数の基板ごとに産業機械から基板の取り外しが可能である。しかしながら、産業機械のユーザによって基板の交換が自由に行われると、産業機械の安全性が担保されなくなったり、誤った取り付けによる基板の劣化が促進されたりするといった不都合が生じ得る。
【0005】
本開示は、このような課題を解決するためになされたものであって、その目的は、産業機械に含まれる基板の交換の有無を適切に検出することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る産業機械は、上位基板と、上位基板と通信可能に接続された複数の下位基板とを備える。上位基板は、第1タイミングにおいて複数の下位基板の各々から、各下位基板を識別可能な識別情報を取得し、第1タイミングの後の第2タイミングにおいて複数の下位基板の各々から、各下位基板を識別可能な識別情報を取得し、各下位基板について、第1タイミングにて取得した識別情報と、第2タイミングにて取得した識別情報とが異なる場合、当該下位基板の基板交換が行われたことをユーザに通知する。
【発明の効果】
【0007】
本開示に係る産業機械によれば、産業機械に含まれる基板の交換の有無を適切に検出できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
産業機械の一例である射出成形機の外観図である。
上位基板と下位基板との接続関係を説明するための図である。
実施の形態1における識別情報の取得手順を示す第1のフローチャートである。
記憶装置に格納された識別情報を説明するための図である。
記憶装置に格納された安全規格の関連を示す情報を説明するための図である。
実施の形態1における識別情報の取得手順を示す第2のフローチャートである。
実施の形態2における識別情報の取得手順を示すフローチャートである。
出荷検査時に下位基板の検査結果を記憶させるフローチャートである。
出荷検査時における検査データを説明するための図である。
出荷後の補正処理を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
【0010】
[実施の形態1]
<産業機械の構成>
以下では、実施の形態1における産業機械の一例として、射出成形機を用いて説明する。実施の形態1における産業機械は、射出成形機に限られず、たとえば、他の製造機械、検査機械、運搬機械であってもよく、より具体的には、プレス機、分析装置などであってもよい。実施の形態1の射出成形機100は、プラスチックの樹脂等を基材とする成形品を成形する。
(【0011】以降は省略されています)

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