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公開番号2024083632
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-21
出願番号2024069306,2019092009
出願日2024-04-22,2019-05-15
発明の名称血管拡張剤
出願人国立大学法人信州大学,ポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類A61K 31/194 20060101AFI20240614BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】新規な血管拡張剤を提供すること。
【解決手段】クエン酸及びその塩からなる群より選択される少なくとも1種を有効成分として含有する、血管拡張剤。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
クエン酸及びその塩からなる群より選択される少なくとも1種を有効成分として含有する、血管拡張剤。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、血管拡張剤に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
近年、食生活、運動不足、精神的ストレス、喫煙、遺伝的要因等を原因とした、高血圧症をはじめとする生活習慣病の増加が問題となっている。
【0003】
高血圧症の治療に用いられる薬物としては、血管を拡張させることで血圧を下げるカルシウム(Ca)拮抗薬、血圧上昇作用を有するアンジオテンシンIIの産生を抑えることで血圧を下げるアンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬、アンジオテンシンIIの受容体への結合を阻害することで血圧を下げるアンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB)等が知られており、高血圧を治療する作用機序は様々である。
【0004】
血管を拡張させる組成物として、例えば、特許文献1には、ベリー類果実又はカカオ豆又は柿果実若しくは柿葉由来の2量体~13量体の少なくとも1つの縮合タンニンオリゴマー成分と、少なくとも1つの有機酸成分とを有効成分とする血管拡張剤であって、縮合タンニンオリゴマー成分がカテキン、エピカテキン、ガロカテキン、エピガロカテキン及び/又はそれらのガレートの少なくとも1つを構成単位とするプロシアニジンオリゴマー及び/又はプロデルフィニジンオリゴマーである、前記血管拡張剤が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2010/092941号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載の血管拡張剤は、所定の縮合タンニンオリゴマー成分と、有機酸成分とを組み合わせて有効成分とすることで、単独成分の場合と比べて、相乗的に血管拡張作用が向上するというものである。特許文献1には、クエン酸(有機酸成分)のみで血管等尺性張力試験(マグヌス法)を用いた血管拡張作用を評価した比較例が記載されており、血管拡張作用は認められていない。なお、特許文献1の比較例では、試料中のクエン酸濃度はいずれも100μg/mL以下である。後述する実施例から分かるとおり、マグヌス法でこのような低濃度のクエン酸を用いた場合、血管拡張作用は認められないので、特許文献1では、クエン酸単独での血管拡張作用は、示唆すらされていないといえる。
【0007】
一方、本発明者らは、クエン酸単独で顕著な血管拡張作用を示すことを見出した。本発明は、この新規な知見に基づくものであり、新規な血管拡張剤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、クエン酸及びその塩からなる群より選択される少なくとも1種を有効成分として含有する、血管拡張剤に関する。
【0009】
上記血管拡張剤は、クエン酸及びその塩からなる群より選択される少なくとも1種を有効成分として含有するため、顕著な血管拡張作用を示す。
【0010】
一態様において、上記血管拡張剤は、上記有効成分が1日あたり600mg以上経口投与(経口摂取)されるように用いられるものであってよい。
(【0011】以降は省略されています)

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