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公開番号2024082107
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-19
出願番号2022195835
出願日2022-12-07
発明の名称液体吐出ヘッドとその製造方法
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人
主分類B41J 2/14 20060101AFI20240612BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】素子基板と電気配線基板の電気接続部を覆う封止材によって空気が取り込まれることを抑える。
【解決手段】複数のエネルギー発生素子10とエネルギー発生素子10にそれぞれ電気的に接続された複数の第1の端子11からなる第1の端子列11Aを有する素子基板2と、複数の第2の端子13からなる第2の端子列13Aを有し第2の端子列13Aが第1の端子列11Aと並んで位置するように配置された電気配線基板6と、第1の端子11と第2の端子13を電気的に接続する接続部材12と、第1の端子11と第2の端子13と接続部材12を封止する封止材16とを有する。電気配線基板6は一方の面に上層フィルム6aを有する。上層フィルム6aは第2の端子列が配置された領域17を避けて設けられ、かつ第2の端子13の配列方向において第2の端子列13Aの外側に位置する側方延出部18を有している。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
複数のエネルギー発生素子と、前記エネルギー発生素子にそれぞれ電気的に接続されている複数の第1の端子からなる第1の端子列とを有する素子基板と、
複数の第2の端子からなる第2の端子列を有し、前記第2の端子列が前記第1の端子列と並んで位置するように配置されている電気配線基板と、
前記第1の端子と前記第2の端子とを電気的に接続する接続部材と、
前記第1の端子と前記第2の端子と前記接続部材とを封止する封止材と、
を有し、
前記電気配線基板は一方の面に上層フィルムを有し、
前記上層フィルムは前記第2の端子列が配置されている領域を避けて設けられ、かつ前記第2の端子の配列方向において前記第2の端子列の外側に位置する側方延出部を有していることを特徴とする、液体吐出ヘッド。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
複数のエネルギー発生素子と、前記エネルギー発生素子にそれぞれ電気的に接続されている複数の第1の端子からなる第1の端子列とを有する素子基板と、
複数の第2の端子からなる第2の端子列を有し、前記第2の端子列が前記第1の端子列と並んで位置するように配置されている電気配線基板と、
前記第1の端子と前記第2の端子とを電気的に接続する接続部材と、
前記第1の端子と前記第2の端子と前記接続部材とを封止する封止材と、
を有し、
前記電気配線基板は一方の面に上層フィルムを有し、
前記上層フィルムは前記第2の端子列が配置されている領域を避けて設けられ、かつ当該上層フィルムの前記第2の端子列に隣接する辺の少なくとも一部に凹形状を有する平面形状を備えていることを特徴とする、液体吐出ヘッド。
【請求項3】
前記上層フィルムは、当該上層フィルムの前記第2の端子列に隣接する辺に複数の凹形状を有する平面形状を備えている、請求項2に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項4】
前記上層フィルムは、当該上層フィルムの前記第2の端子列に隣接する辺がジグザグ状に形成された平面形状を備えている、請求項3に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項5】
前記上層フィルムは、前記第2の端子の配列方向において前記第2の端子列の外側に位置する側方延出部を有している、請求項2に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項6】
前記電気配線基板の、前記第2の端子列が配置されている領域は、前記側方延出部が設けられている部分よりも高さが低い、請求項1または5に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項7】
前記上層フィルムは、前記側方延出部の根元に切り欠き部を有する平面形状を備えている、請求項1または5に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項8】
前記上層フィルムは、前記第2の端子の配列方向の両端に、前記第2の端子列の外側に位置する前記側方延出部をそれぞれ有し、かつ、2つの前記側方延出部の先端同士を繋ぐ先端接続部をさらに有している、請求項1または5に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項9】
前記電気配線基板において、前記第2の端子列が配置されている領域は、当該領域よりも前記上層フィルムの厚さだけ高さが高い部分によって囲まれている、請求項8に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項10】
前記封止材は、下層に位置する第1の封止材と、前記第1の封止材よりも高粘度であり上層に位置する第2の封止材とを含む、請求項1から5のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は液体吐出ヘッドとその製造方法に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
液体吐出ヘッドの素子基板に設けられたエネルギー発生素子に駆動用の電気信号を供給するために、エネルギー発生素子に電気的に接続された素子基板の端子と、電気配線基板の端子とが、ボンディングワイヤーなどの接続部材により電気的に接続されている。この電気接続部は、液体等の付着による電気的短絡等の不具合を防ぐために、封止材で覆われて保護される。特許文献1の構成では、素子基板の端子側の辺(第2の辺)が、電気配線基板および素子基板を支持する支持基板の辺(第3の辺)と交差している。素子基板上で電気接続部を、第1の封止材と、第1の封止材の上層に位置するより高粘度の第2の封止材とが覆っている。素子基板の第2の辺に沿って拡散する第1の封止材は、第2の辺と支持基板の第3の辺との交点において拡散が抑えられ、この交点の近傍に留まった状態になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-205903号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の構成によると、第1の封止材を交点で保持して拡散を抑えているが、特に電気配線基板の端子の近傍において、第2の封止材が塗布される際に空気が内包されることが十分には防げない。このように内包された空気が電気接続部の近傍に存在していると、液体吐出ヘッドの使用環境の変化等によって結露を生じて電気不良の原因となる可能性がある。
【0005】
そこで、本発明の目的は、素子基板の端子と電気配線基板の端子と接続部材とを封止材で覆う構成において、封止材に空気が内包されることを抑えられる液体吐出ヘッドとその製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の液体吐出ヘッドは、複数のエネルギー発生素子と、前記エネルギー発生素子にそれぞれ電気的に接続されている複数の第1の端子からなる第1の端子列とを有する素子基板と、複数の第2の端子からなる第2の端子列を有し、前記第2の端子列が前記第1の端子列と並んで位置するように配置されている電気配線基板と、前記第1の端子と前記第2の端子とを電気的に接続する接続部材と、前記第1の端子と前記第2の端子と前記接続部材とを封止する封止材と、を有し、前記電気配線基板は一方の面に上層フィルムを有し、前記上層フィルムは前記第2の端子列が配置されている領域を避けて設けられ、かつ前記第2の端子の配列方向において前記第2の端子列の外側に位置する側方延出部を有していることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によると、素子基板の端子と電気配線基板の端子と接続部材とを封止材で覆う構成において、封止材に空気が内包されることを抑えられる液体吐出ヘッドが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の第1の実施形態の液体吐出ヘッドの要部の概略断面図である。
図1に示す液体吐出ヘッドの素子基板と電気配線基板と支持部材とを示す概略斜視図と概略平面図である。
図2に示す電気配線基板の要部を拡大して示す概略斜視図と概略平面図である。
図1に示す液体吐出ヘッドの素子基板と電気配線基板の接合工程を示す概略斜視図と概略平面図である。
図4に示す工程に続く工程を示す概略斜視図と概略平面図である。
図5に示す工程に続く工程を示す概略斜視図と概略平面図である。
図6に示す工程に続く工程を示す概略斜視図と概略平面図と概略断面図である。
本発明の第1の実施形態の液体吐出ヘッドの変形例の電気配線基板の要部の概略斜視図と概略平面図である。
本発明の第1の実施形態の液体吐出ヘッドの他の変形例の電気配線基板の要部の概略斜視図と概略平面図である。
本発明の第2の実施形態の液体吐出ヘッドの電気配線基板の要部の概略斜視図と概略平面図である。
本発明の第2の実施形態の液体吐出ヘッドの変形例の電気配線基板の要部の概略斜視図と概略平面図である。
本発明の第2の実施形態の液体吐出ヘッドの他の変形例の電気配線基板の要部の概略斜視図と概略平面図である。
本発明の第2の実施形態の液体吐出ヘッドの他の変形例の電気配線基板の要部の概略斜視図と概略平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。以下の説明において、略長方形の平面形状を有する電気配線基板6の長手方向をA方向といい、複数の第2の端子13の配列方向、すなわち、第2の端子列13Aの延びる方向をB方向という。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態を説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る液体吐出ヘッド1の要部を示す概略断面図である。図2(A)は液体吐出ヘッド1の素子基板2と電気配線基板6と支持部材14とを示す概略斜視図であり、図2(B)はその概略平面図である。図3(A)は電気配線基板6の要部を拡大して示す概略斜視図であり、図3(B)はその概略平面図である。液体吐出ヘッド1は、基板3と流路形成部材4とが積層された多層基板である素子基板2と、液体収容部(例えば液体タンク)5と、電気配線基板6とを有している。基板3には、貫通孔である供給路7が設けられており、供給路7は液体収容部5に接続されている。流路形成部材4には、圧力室8と、圧力室8に連通し外部に向かって開口する吐出口9とが設けられている。圧力室8は基板3の供給路7に接続されている。複数の吐出口9、複数の圧力室8、および供給路7はそれぞれフォトリソグラフィー技術によって形成されている。基板3の、流路形成部材4側であって各吐出口9に略対向する位置に、エネルギー発生素子10(例えば発熱素子または圧電素子など)がそれぞれ形成されている。後述するが、図2に示すように、基板3には、エネルギー発生素子10に電気的に接続されている配線(図示せず)および第1の端子11が設けられている。第1の端子11は、ボンディング用のワイヤー12等の接続部材を介して電気配線基板6の第2の端子13に接続されている。
【0010】
本実施形態の液体吐出ヘッド1では、液体収容部5から供給路7を介して圧力室8に液体が供給される。そして、電気配線基板6から、第2の端子13、ワイヤー12、第1の端子11、および図示しない配線を介してエネルギー発生素子10に適宜のタイミングで電気信号が供給される。電気信号が供給されて駆動されたエネルギー発生素子10はエネルギー(例えば熱または圧力)を発生し、そのエネルギーを付与された圧力室8内の液体の一部が、液滴として吐出口9から外部へ吐出される。
(【0011】以降は省略されています)

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