TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024081806
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-19
出願番号2021048862
出願日2021-03-23
発明の名称回転電機
出願人株式会社アイシン
代理人弁理士法人坂本国際特許商標事務所
主分類H02K 9/19 20060101AFI20240612BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】油路形成部材の油路からロータシャフトの中空内部に供給する段階で、軸方向の異なる位置への油の分配を実現する。
【解決手段】ステータコイルを有するステータと、中空のロータシャフトと、ロータシャフトの外周面に固定されるロータコアとを有するロータと、ロータシャフトの軸方向一端側の軸方向の開口からロータシャフトの中空内部に延在し、油路を形成する油路形成部材とを備え、油路は、ロータシャフトの軸心よりも上側に中心軸を有する態様で軸方向に沿って延在し、ロータシャフトの内周面における第1位置に向けて油を吐出可能な第1油路と、ロータシャフトの内周面における第1位置よりも軸方向一端側に近い第2位置に向けて油を吐出可能な第2油路とを含む、回転電機が開示される。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
ステータコイルを有するステータと、
中空のロータシャフトと、前記ロータシャフトの外周面に固定されるロータコアとを有するロータと、
前記ロータシャフトの軸方向一端側の軸方向の開口から前記ロータシャフトの中空内部に延在し、油路を形成する油路形成部材とを備え、
前記油路は、
前記ロータシャフトの軸心よりも上側に中心軸を有する態様で軸方向に沿って延在し、前記ロータシャフトの内周面における第1位置に向けて油を吐出可能な第1油路と、
前記ロータシャフトの内周面における前記第1位置よりも前記軸方向一端側に近い第2位置に向けて油を吐出可能な第2油路とを含む、回転電機。
続きを表示(約 590 文字)【請求項2】
前記第1油路からの油の吐出孔及び前記第2油路からの油の吐出孔は、前記ロータコアよりも前記軸方向一端側に位置する、請求項1に記載の回転電機。
【請求項3】
前記ロータシャフトは、
軸方向両側のコイルエンド部のうちの、前記軸方向一端側から遠い側のコイルエンド部に向けて油を吐出可能な第3油路と、
軸方向両側のコイルエンド部のうちの、前記軸方向一端側に近い側のコイルエンド部に向けて油を吐出可能な第4油路とを有し、
前記第1油路は、前記第4油路よりも前記軸方向一端側で終端し、
前記第2油路は、前記第1油路から分岐して斜め下向きに延在する、請求項1又は2に記載の回転電機。
【請求項4】
前記第1位置は、軸方向で前記第2位置よりも前記第3油路に近く、
前記第2位置は、軸方向で前記第1位置よりも前記第4油路に近い、請求項3に記載の回転電機。
【請求項5】
前記油路形成部材は、前記ステータ及び前記ロータの前記軸方向一端側を覆うカバー部材であり、
前記カバー部材は、前記ロータシャフトをベアリングを介して回転可能に支持するベアリング支持部を有し、
前記ベアリング支持部は、径方向に視て、前記第2油路に重なる、請求項1から4のうちのいずれか1項に記載の回転電機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、回転電機に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
回転電機の軸方向一端側を覆うカバー部材の円筒突出部に管状の油路形成部材を取り付け、油路形成部材をロータシャフトの中空内部に延在させることで、油路形成部材の油路を介してロータシャフト内に油を供給する技術が知られている。ロータシャフトの中空内部に供給された油は、軸方向両側のコイルエンド部のそれぞれへと、ロータシャフトの中空内部で分配されてから供給される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-129608号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記のような従来技術では、油は、ロータシャフトの中空内部に供給された後に、ロータシャフト内で、軸方向両側のコイルエンド部のそれぞれへ分配される。この場合、軸方向両側のコイルエンド部のそれぞれへ分配される油の量の均等化を図るべく、ロータシャフトの軸方向中心部付近に油が油路形成部材の油路から供給されるように、油路形成部材の軸長が比較的長くなる傾向がある。
【0005】
そこで、1つの側面では、本開示は、油路形成部材の油路からロータシャフトの中空内部に供給する段階で、軸方向の異なる位置への油の分配を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
1つの側面では、ステータコイルを有するステータと、
中空のロータシャフトと、前記ロータシャフトの外周面に固定されるロータコアとを有するロータと、
前記ロータシャフトの軸方向一端側の軸方向の開口から前記ロータシャフトの中空内部に延在し、油路を形成する油路形成部材とを備え、
前記油路は、
前記ロータシャフトの軸心よりも上側に中心軸を有する態様で軸方向に沿って延在し、前記ロータシャフトの内周面における第1位置に向けて油を吐出可能な第1油路と、
前記ロータシャフトの内周面における前記第1位置よりも前記軸方向一端側に近い第2位置に向けて油を吐出可能な第2油路とを含む、回転電機が提供される。
【発明の効果】
【0007】
1つの側面では、本開示によれば、油路形成部材の油路からロータシャフトの中空内部に供給する段階で、軸方向の異なる位置への油の分配を実現することを可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
回転電機を含む車両用駆動システムのスケルトン図である。
回転電機の要部を概略的に示す断面図である。
X方向に沿ってX1側から視たカバー部材の一部を示す平面図である。
図2のQ1部の拡大図である。
図2のQ2部の拡大図である。
変形例の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照しながら各実施例について詳細に説明する。なお、図面の寸法比率はあくまでも一例であり、これに限定されるものではなく、また、図面内の形状等は、説明の都合上、部分的に誇張している場合がある。
【0010】
以下では、まず、本実施例による回転電機1が好適に適用可能な車両用駆動システム100について説明してから、本実施例による回転電機1の詳細について説明する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許