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公開番号2024080950
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-17
出願番号2022194324
出願日2022-12-05
発明の名称リード矯正装置及びリードの矯正方法
出願人三菱電機株式会社
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類H01L 23/50 20060101AFI20240610BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】従来のリード矯正装置と比べて構造が簡略化されたリード矯正装置及び当該リード矯正装置を用いたリードの矯正方法を提供する。
【解決手段】リード矯正装置100は、複数のリードの各々が挿入されるための複数の穴が形成されている矯正治具110と、回転軸RA周りに矯正治具110を回転させる回転部120と、複数のリード及び複数のリードの延在方向の一端と接続されているステム及び鏡筒部を含むデバイスを回転可能に保持する保持部130とを備える。回転軸RAに対する矯正治具110の複数の穴の各々の位置は、複数のリードの延在方向から視てステムの中心軸に対して複数のリードの各々が配置されるべき位置と同じとされている。回転部120は、デバイスと矯正治具110とを同じ位相で保持部130に対して相対的に回転させる。保持部130は、上記回転の間、鏡筒部と接触して鏡筒部の移動を制限する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1方向に沿って延びており複数のリードの各々が挿入されるための複数の穴が形成されている矯正治具と、
前記第1方向に沿った回転軸周りに前記矯正治具を回転させる回転部と、
前記複数のリードと前記複数のリードの延在方向の一端と接続されている本体部とを含むデバイスを回転可能に保持する保持部とを備え、
前記第1方向から視て前記回転軸に対する前記矯正治具の前記複数の穴の各々の位置は、前記複数のリードの延在方向から視て前記本体部の中心軸に対して前記複数のリードの各々が配置されるべき位置と同じとされており、
前記回転部は、前記デバイスと前記矯正治具とを同じ位相で前記保持部に対して相対的に回転させ、
前記保持部は、前記回転の間、前記第1方向と直交する方向への前記本体部の移動を制限する、リード矯正装置。
続きを表示(約 2,000 文字)【請求項2】
前記複数のリードの各々が前記複数の穴の各々に挿入されており、かつ前記保持部によって前記中心軸が前記回転軸と同軸上にない位置に保持されている第1状態から、前記回転部が前記デバイスと前記矯正治具とを前記回転部によって同じ位相で回転させかつ前記保持部が前記回転の間前記本体部と接触して前記第1方向と直交する方向への前記本体部の移動を制限することにより、前記複数のリードの各々が前記本体部に対して本来あるべき位置の近くに配置される、請求項1に記載のリード矯正装置。
【請求項3】
前記矯正治具は、前記第1状態において前記本体部の外周面と接触するあて面を有している、請求項2に記載のリード矯正装置。
【請求項4】
前記複数の穴の各々の前記第1方向と直交する断面形状は、円形であり、
前記複数の穴の各々は、開口端部から離れるにつれて内径が徐々に小さくなる縮径部を有し、
前記複数の穴の各々の内周面には、前記縮径部の内周面から内側に突出した角部が形成されていない、請求項1に記載のリード矯正装置。
【請求項5】
前記矯正治具は、前記本体部の一部を収容する収容部をさらに有し、
前記収容部は、前記複数の穴の各々の開口端部が形成されている第1面と、前記第1面よりも前記第1方向に突出している突出部とを有し、
前記突出部の頂面が、前記本体部の底面と接触するように設けられている、請求項1に記載のリード矯正装置。
【請求項6】
前記複数のリードの延在方向から見て、前記デバイスでは、前記複数のリードが前記中心軸周りの周方向において互いに間隔を空けて配置されており、
前記第1方向から視て、前記矯正治具では、前記複数の穴が前記回転軸周りの周方向に互いに間隔を空けて配置されており、
前記矯正治具における前記回転軸に対する前記複数の穴の各々の中心軸の位置は、前記複数のリードの延在方向から見た前記デバイスの前記中心軸に対する前記複数のリードの各中心軸が配置されるべき位置と同じとされている、請求項1に記載のリード矯正装置。
【請求項7】
前記回転部は、
前記第1方向と直交する第2方向に延びるラックギアと、
前記ラックギアと噛み合うピニオンギアとをさらに含み、
前記矯正治具は、前記ピニオンギアに固定されており、
前記ピニオンギアが前記ラックギアに沿って前記第2方向に移動することにより、前記矯正治具が前記ピニオンギアとともに前記回転軸周りに回転する、請求項1~6のいずれか1項に記載のリード矯正装置。
【請求項8】
作業者が一方の手で同時に把持できる第1把持部及び第2把持部をさらに備え、
前記第1把持部は、前記第2方向に動かされたときに、前記矯正治具及び前記回転部の前記ピニオンギアを前記ラックギアに対して前記第2方向に相対的に移動させるように設けられており、
前記第2把持部は、前記第1把持部に対して前記第2方向に相対的に動かされたときに、前記保持部を前記矯正治具に対して前記第2方向に相対的に移動させるように設けられている、請求項7に記載のリード矯正装置。
【請求項9】
リード矯正装置によってリードを矯正する方法であって、
前記リード矯正装置は、
第1方向に沿って延びており複数のリードの各々が挿入されるための複数の穴が形成されている矯正治具と、
前記第1方向に沿った回転軸周りに前記矯正治具を回転させる回転部と、
前記複数のリードと前記複数のリードの延在方向の一端と接続されている本体部とを含むデバイスを回転可能に保持する保持部とを備え、
前記第1方向から視て前記回転軸に対する前記矯正治具の前記複数の穴の各々の位置は、前記複数のリードの延在方向から視て前記本体部の中心軸に対して前記複数のリードの各々が配置されるべき位置と同じとされており、
前記回転部は、前記デバイスと前記矯正治具とを同じ位相で前記保持部に対して相対的に回転させ、
前記保持部は、前記回転の間、前記第1方向と直交する第2方向への前記本体部の移動を制限するように設けられており、
前記リード矯正装置を準備する工程と、
前記デバイスの前記複数のリードの各々を前記矯正治具の前記複数の穴の各々に挿入した後、前記保持部を前記デバイスに接触させて前記保持部により前記デバイスの前記第1方向への移動及び前記第1方向に対する傾倒が制限された状態を実現する工程と、
前記回転部によって前記矯正治具を前記回転軸周りに回転させることにより、前記デバイスを前記矯正治具と同じ位相で前記保持部に対して相対的に回転させる工程とを備える、リードの矯正方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、リード矯正装置及びリードの矯正方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
電子部品等のデバイスを備える電子機器の製造時において、デバイスの電極であるリードが曲がっていると、電子機器の検査時又は組み立て時等、リードがリード挿入穴に適切に挿入されるべきときに、リードがリード挿入穴に適切に挿入されない異常の原因となる。そのため、リードがリード挿入穴に挿入される工程の前に、曲がっているリードを矯正する工程が必要となる。
【0003】
特開2008-205349号公報(特許文献1)に記載の電子部品のリード矯正方法は、リードを電子部品の本体に対して揺動することで矯正する方法である。特許文献1に記載のリード矯正方法は、鉛直方向矯正装置において鉛直方向矯正爪を鉛直方向に揺動させるステップと、水平方向矯正装置において水平方向矯正爪を水平方向に揺動させるステップとを備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2008-205349号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載のリード矯正方法では、鉛直方向矯正装置と水平方向矯正装置とが必要とされており、矯正装置の構造が複雑である。
【0006】
リードを十分に矯正するためには、リードの延在方向に対して垂直でかつ互いに独立な2方向に、リードをデバイス本体に対して揺動することが好ましい。しかし、従来のリード矯正装置は、互いに独立な2軸方向の駆動系を備えており、構造が複雑である。
【0007】
本開示の主たる目的は、リードの延在方向に対して垂直でかつ互いに独立な2方向においてリードをデバイス本体に対して揺動することができ、かつ従来のリード矯正装置と比べて構造が簡略化されたリード矯正装置及び当該リード矯正装置を用いたリードの矯正方法を提供するにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示に係るリード矯正装置は、第1方向に沿って延びており複数のリードの各々が挿入されるための複数の穴が形成されている矯正治具と、第1方向に沿った回転軸周りに矯正治具を回転させる回転部と、複数のリードと複数のリードの延在方向の一端と接続されている本体部とを含むデバイスを回転可能に保持する保持部とを備える。第1方向から視て回転軸に対する矯正治具の複数の穴の各々の位置は、複数のリードの延在方向から視て本体部の中心軸に対して複数のリードの各々が配置されるべき位置と同じとされている。回転部は、デバイスと矯正治具とを同じ位相で保持部に対して相対的に回転させる。保持部は、回転の間、本体部と接触して第1方向と直交する方向への本体部の移動を制限する。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、リードの延在方向に対して垂直でかつ互いに独立な2方向においてリードをデバイス本体に対して揺動することができ、かつ従来のリード矯正装置と比べて構造が簡略化されたリード矯正装置及び当該リード矯正装置を用いたリードの矯正方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施の形態1に係るリード矯正装置を説明するための斜視図である。
図1に示されるリード矯正装置において矯正されるリードを含む電子部品の一例としてのデバイスを説明するための図である。
図1に示される矯正治具を説明するための斜視図である。
(A)図2に示されるデバイスの底面図である。(B)図3に示される矯正軸の部分拡大平面図である。
図3に示される矯正治具の断面図である。
図5の部分拡大断面図である。
(A)実施の形態1に係るリード矯正装置を用いたリードの矯正方法の一工程を説明するための図である。(B)実施の形態1に係るリード矯正装置を用いたリードの矯正方法の、図7(A)に示される工程後の一工程を説明するための図である。(C)実施の形態1に係るリード矯正装置を用いたリードの矯正方法の、図7(B)に示される工程後の一工程を説明するための図である。(D)実施の形態1に係るリード矯正装置を用いたリードの矯正方法の、図7(C)に示される工程後の一工程を説明するための図である。
図7(C)に示される工程において、矯正治具の回転軸に対して相対的に移動するデバイスの中心軸の軌道を説明するための図である。
図7(C)に示される工程において、リードが穴の縮径部と接触している状態を説明するための部分拡大断面図である。
実施の形態2に係るリード矯正装置を説明するための斜視図である。
(A)実施の形態2に係るリード矯正装置を用いたリードの矯正方法の一工程を説明するための図である。(B)実施の形態2に係るリード矯正装置を用いたリードの矯正方法の、図11(A)に示される工程後の一工程を説明するための図である。(C)実施の形態2に係るリード矯正装置を用いたリードの矯正方法の、図11(B)に示される工程後の一工程を説明するための図である。(D)実施の形態2に係るリード矯正装置を用いたリードの矯正方法の、図11(C)に示される工程後の一工程を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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